>33回目の誕生日。
いい加減オトナになってると思ってたけど
相変わらずな自分。
私は自分の全てが大好き。
時にずるくて、卑怯で
時に優しくて、温厚で
私っていう人間の中にいろんな一面がぎゅっとたくさんつまってて
その全てのありのまんまを受け入れてる。
でもそういう風に言えるようにはすごく時間がかかった。
今日はなんとなく、そんな事について書いてみます。
けっこう自分の心の中を晒してみるね。
*
物心ついた時、私の家はもめごとの絶えない
とても複雑な家庭だったの。
家の中がいつもピリピリしていて
すごくおどおどオトナな顔色を伺う子だったわ。
「あの子って陰がある」
そう周りのオトナに言われてた。
そして、周りのみんなと自分の見た目が違うって気が付いたのね。
今でこそ、ハーフっていいな~なんて言われるけど
当時は面と向かって
「お前、なんか人とちがって顔が気持ち悪いよ」
「ガイジンがうつるから、あっちにいけ!」
なんてこと普通に言われてた。
ほら、子供って素直だからねw
小学校へあがる前日、両親が離婚したのね。
それから母は働きづめの毎日で
姉は本島の高校へ行くために家を出て
顔がきもいなんて言われて、性格も根暗で友達も出来ないしw
ずっと一人ぼっちだったわ!
母は私と姉の為一生懸命働いてくれていて
結果として、余裕がなかったと思うのね。
授業参観はおろか、卒業式も母は来てくれなかったわ。
「あんたのそういうダメな所お父さんそっくり!」
「どうせあんたは何も出来ない子なの!」
「お姉ちゃんと違ってほんとバカ!恥ずかしい!」
毎日イライラしている母親にそう言われて
私なんで生まれてきたんだろう?
頭悪くて、運動音痴だし・・
ハーフなんていじめの対象にしかならないし
めりなんて変な名前で最悪だし
きっと前世でなんかやった罰なのかな・・
人生ってつらいな・・
子供なのに、そんな事ばかり考えてたわ。
様は自分っていうものを一切受け入れられない
卑屈でコンプレックスの塊の人格が形成されていったのね。
私なんてなんの存在価値もない人間なんじゃないか?
そういう漠然とした不安がずっとずっとついてまわって苦しかった。
きっと同じような心境になったことある人ならわかるはず。
自分がきらい。
これは、とてもとてもキツイ事。
自分って片時も離れられない存在だからこそ
常に何をしていても
これじゃダメなんじゃないか?
きっと人にバカにされてるに違いない。
わたしなんて、わたしなんて、、
ぐるぐるぐるぐる、そんな事が常に頭にあるのよね。
20代も中盤になったある時、
地元に帰って母親と飲んでいたの。
話は私を産んだ時の事になったわ。
「まる二日もかかってね、
お母さん死にかけちゃって、おばあちゃんが
(孫は諦めます!娘を助けてください!!)って叫んだ時にね
あんた、いきなり生まれたのよ!ばりばりってなんの前触れもなく!」
そう話す母親の表情、
少し照れてるような、はにかんだような
少女みたいな、素敵な笑顔。
その表情を見たときに、なにかがスーっと解けたのね。
産まれてきてよかったのか?
そう自問自答して生きてきたけど
なんていう愚問だったんろう?
こんなにも、私の誕生を大切に思ってくれてる人がいる。
望まれて生まれてきたんだよね。
なにひとつ、母親らしいことをしてくれたかった
子供のころそれが寂しかった。
それをずっとずっと心の中で責めていたんだね。
私忘れてたんだよ、
寝たふりしてる時に
ずっと頭を撫でてくれた母の手を
熱が出た時に、手を握ってくれていたぬくもりを。
母親である前に、彼女は同じ女性で人間。
今大人になって、母親は大変な思いをして育てあげてくれたと分かる。
母親がもしも、友達だったら
あんた、十分頑張ってるよ!
そんな言葉をかけると思う。
~らしさ、
親、彼氏、友達、親友、夫
なんだから~してよ!
そんな傲慢な気持ちは一切捨てようって決めたの。
なにかしてくれなくても、そばにいるその存在が愛だよね。
私は生まれてきてよかった!
ていうか、
孫あきらめるって言われて焦って出てくるくらい
実は生まれたかったw
2月9日はお母さんが頑張った日!!
産んでくれてありがとう!
ど~しょ~もない娘だけど、今日も生きてます!!
LOVE AND FREE
MERI