どうも、僕です。
With You、たくさんの感想をもらって嬉しいです!幸せそうなんだけど、どこか切ないって言ってくれるひともいたり。ウエディングソングにぴったりって意見は自分では意識してなかったけど、たしかに!って思いました!人生のいろんな場面を彩れたらいいな。
今回の楽曲、With Youの物語は、聴き手それぞれのものとしたい。だから楽曲に影響を与えた、個人的なエピソードを語らないように心に決めていました。
と、思っていたのですが、やっぱり気持ちが変わりました。というより事情が変わったのです。その物語の片隅に一人、いや、一匹、置いてやってはくれませんか。
我が家に住んでいた猫のことです。僕は猫を飼っていました。こうして外でおおっぴらに言うのは初めてのことです。ファンの方に秘密があってもいいじゃないか、と思って言ってなかったけど、なんだか無性に話したくなってしまった。死にまつわることなので、「今は聞きたくない!」と思ったらここから目を離してくださいね。
一呼吸。。。
猫は先日、息をひきとりました。With Youを描いている季節、正確にはWith Youにたどり着くまでの作曲作業の傍らには、いのちの終わりがありました。
詳しくは話しません、質問にも答えません。一方的でごめんなさい。できればどっか遠くのおとぎ話のように聞いてくださいな。
With Youは、猫のために描いた曲だってわけじゃない。ひととき歌の中に優しい光景を閉じ込めたくて描いた曲です。でもね、僕個人として、このテキストとWith Youを猫に捧げさせてください。
出会った頃。猫は、僕が嫌いだった。僕の体も、彼が嫌いだった。猫アレルギーの喘息が出て、毎日眠れなかった。
だけどともかくいろんな事情があって僕らはひとつ屋根の下に住むことになった。
そしてだんだんとわかりあって、一緒に眠り、ご飯を食べ、遊んで、生きた。
季節が何度も巡り、僕らは歳を重ねた。猫は僕より何倍も早くおじいさんになった。そしてある時、猫は病気になった。その病気はとても重く、副作用の強い薬でしか食い止める術はなかった。
それでも猫は一時、大変な治療を乗り越えて大分元気になっていた。病院の先生も驚くぐらいに。病気を乗り越えた彼のタフさを僕は讃え、マタタビをたくさん振る舞った。
でも、ある日、本当に唐突に、検査で悪いものが体に見つかった。見たこともないデコボコとした恐ろしい形で、そいつは信じられないスピードで大きくなった。
猫はご飯を食べなくなった。じーっと何かに耐えるように寝もせず、そこに身を縮めていた。
突然吐いて、急に動かなくなって、あわてて体を揺すって、イラっとした顔で見上げられてホッとしたり。僕にはどうにもできない、圧倒的な死への流れがあって、僕は無力感を振り払うように音楽に向かった。ただ、具合の急変、物音には気づけるように、ヘッドフォンをしないで大声も出さず、ささやくようにメロディを紡いだ。
猫は心地よい時もだが、具合が悪いとゴロゴロと、のどを鳴らす。それが静まった家の中に響いている。じりじりと弱りゆく彼のそばで僕はWith Youの歌詞を描いた。
いつも そばにいるから。
僕がそばにいるからな、大丈夫、怖くないよ。
ゴロゴロ、、、ゴロゴロって音だけ聞こえる家の中。
ふいに、なんだか逆に、彼に僕が言われてる気がしてきた。
いつも そばにいるから。
ああ、そうか。
そうでも言ってもらわなきゃ、僕ってやつは、命が尽きるということを飲み込めないもんな。わかってるな、さすがだな。
愛しい記憶より苦しさが上回る、それが最期の日々だった。彼は苦しんで苦しんで、ひと鳴き、声をしぼりだした。そしてその先には、びっくりするほどさみしい、秋空のように澄んだ静寂が待っていた。
感謝したいことがいろいろある。
バンドのメンバーに、たくさん助けてもらった。
まさしには本当にいろいろ相談した、薬とか、最期の受け止め方とか。
遠くの病院へ猫を連れていく時は、おかちゃんに車を出してもらった(僕は免許を持ってません)。相談したら日時を聞くより先に二つ返事で 「ええよ」と言ってくれたこと、忘れない。
その後マツにも運転してもらってその病院に行った。きっと大丈夫だから、と何度も声をかけてくれたっけ。
何より、バックホーンを支えてくれる、ライブで笑顔を見せてくれる、あなたからもらうパワーがなければ絶対くじけてた。
僕にはみんながいるな、と感じてる。
もちろん猫も。時々、その辺に気配を感じる。
ありがたく忙しく騒々しく、ロックバンドの人生が僕を感傷から遠ざけてくれている。
心配はご無用。こちら、前を向いてます。
この物語は、あえて、つづく。としたい。
ここまで読んでくれてありがとう、共に歩んでくれてありがとう!!
けっこう時間が経ったし、いろいろと猫の荷物を整理したらだいぶ気持ちも整理がついたので、今は穏やか、というかむしろ燃えていて、やる気しかないです!だから、笑ってライブで、SNSで、ここで会いましょう、みなさま!
次回からは通常営業の、だらだらしたブログに戻ります笑!!
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昨年末にずっと元気だった愛犬が病気になり辛そうな姿を見ては泣いてばかりの日々でした。
また回復して元気な姿を見たくて、病院に通いながらふとした瞬間に弱くなるわたしを励ましてくれたのはTHEBACKHORNの皆さんの言葉や曲でした。WithYouを聴いて一緒に眠ったり、栄純さん将司さんのブログを読み愛犬に言葉をかけたり。12月のライブにも行ける事になり凄くパワーを貰えました。今は愛犬も大きな壁を乗り越え、元気に今日誕生日を迎えられてます。
THEBACKHORNに沢山の力を貰い、支えられてきました。恐れず進む勇気も。色んな事にぶつかっても乗り越えていける気がするパワーを感じてます!ありがとうを伝えたくてこちらに書かせて頂きました。これからも素敵な音楽を続けていってください。
明日の武道館、楽しみにしています(^ ^)!
天寿をまっとうしたと、実家の母から連絡がありました。その時に、真っ先に頭に浮かんだのが、このブログでした。約一年前の自分は、まさかうちの子が亡くなるなんて想像もしていなかったし、With Youがそんな曲になるなんて思いもしなかった。けど、今は本当にこの曲に出会えて、THE BACK HORN に出会えて良かったと思います。本当に、ありがとうございます。吐くほど泣いたし、死ぬ程後悔したけど、救われました。ズンさんありがとう。
そのお返しと言うのはおこがましいですが、お時間があれば是非、【虹の橋】と言うお話をググってみて下さい。きっと、ズンさんも虹の橋で出会えますよ。それまで、私も必死に生きてみます。
うちも猫二匹居ます どうしても先にいってしまうのだろうがその日が来るまでケンカしながら可愛がって生活してこうっておもいます。
なんか 、そんなさ、
読みたくない人はスルーして
とか、スルーできるような人いるの?
読んで、人それぞれに思うことをも
受けとめてほしい。
犬と言うのが嫌なので彼と書かせてもらいます。彼は年齢がかなり高齢になり、薬を飲みながら日々を過ごしています。
今も隣で寝息をたてながらそばにいてくれています。それでもたまに息をしているのか不安になり、揺すったりします。
いつもいる彼は当たり前にいて、居なくなるなんて想像が出来ません。
当たり前に生きているなんておかしな考えさえあります。離れたくないから決め込んでしまってます。
それでも彼との日々が終わることに意識を向けるようにしています。
いなくなってからの毎日はすごくつらいと思います。けど、今の私の支えはペットである彼です。だから勝手だけど私にとって何かを見つけれるまで頑張ってほしい。最後までわがままな飼主です。
栄純さん、最後になってしまいましたが私は栄純さんの言葉が好きです。言葉により添える言葉をたくさんありがとうございます。これからも曲はもちろん、言葉を聞かせて下さい。応援しています。
私も二年前までセキセイインコさんと暮らしていました。まだ生きていたかったんだと最期の姿を見て思って、でも私は何も出来なかったと悔やんで今でも涙が出ます。というか今も鼻水たらして泣きながら書いています。代わりに私がいなくなったほうがよかったと何度も思っていました。それでも自分を終わらす事が出来ないのは、その勇気が無いのと音楽に支えられているというのが事実で現実だと思いました。その家族の一員だったセキセイインコさんが生きた証としてピアスを開けました。まだ自分を終わらす事が頭から離れません。だけど栄純さんの言葉を読んで少し救われました。ありがとうございます。そして、THE BACK HORNメンバーの優しさにも救われた気がします。ありがとうございます。
話してくれてありがとうございます。
これからも応援してます!
泣けました(T_T)
色々な「そばに居るから」があったんだな、あるんだなと、心に染みました。
話してくれて、ありがとう!!
でも、つづく、だもんね。
つづき、また読ませてください。
大切な話をしてくれてありがとう。
私も犬とうさぎと別れましたが、時間が経てば意外と近くにいる気がするようになりました。別れたのはずっと昔なのに、今も家族で可愛いエピソード、面白エピソードを思い出して話しては笑っています。
素敵な曲、優しいお話をありがとうございます。ホールツアー、楽しみにしています。
自分の時のこととも重なって涙がポロポロ…
With Youの解釈が真逆だったんだなぁと。
次ライブでこの曲聴いたら泣いてしまいそうだよ。。
将司さんの声がとても活かされてる曲だと思います。沢山好きな曲バクホンにはありますけど、この曲も、その中入りしました。
庭の隅に置かれた鳥籠を見た時、大声を上げて泣きました。
そのあと、その子は何度か私の夢の中に遊びに来てくれました。
「今までありがとう、元気出して!」って言ってくれた気がした…
きっと今は、大きな強い鳥に生まれ変わって広い空を自由に飛び回ってるんたろうな…
またライブで、元気な笑顔はやく見たいです!
庭の隅に置かれた鳥籠を見た時、大声を上げて泣きました。
そのあと、その子は何度か私の夢の中に遊びに来てくれました。
「今までありがとう、元気出して!」って言ってくれた気がした…
きっと今は、大きな強い鳥に生まれ変わって広い空を自由に飛び回ってるんたろうな…
裏にはそんなストーリーがあったのですね。
そばにいてくれる小さい命は愛しいもの。
きっと、良き理解者だったんだと思います。
曲にまつわる物語、シェアして下さってありがとうございます!
きっと曲から、深い愛を感じていたのかな?
お互いを大切に想う気持ち。。
上手く言葉にできないけれど、いつもありがとうございます。
家にも猫がいて、私の事は、餌をくれて遊んでくれる人間 としか思われていませんが(泣) ぼんやりと 最期は彼女と迎えれたら、と 思っていた気持ちが強くなり、このぬくもりを大切にしたいと思います。
栄純さん、ありがとうございました。
何だか嬉しいです。
足音も、ふわっと当たる尻尾も何年経っても忘れないものです。
こんなに辛いことが世の中にあるのかと、ただ悲しいを超えた初めての感覚でした。
そばにいるよ。
ってあたしもきっと言われてたんだろうな。
2年経った今でも時々すごく会いたくて泣いてしまいます。
ダメですね。あたしも前を向かないと。
愛犬のこと思い浮かべながらwith you聞いてみます。きっと全然違うように聞こえるんだろうな。
栄純さん、大切な命のお話、綴ってくれてありがとうございました。
ちょうど一年前に…、
STRAIGHTENERとの対バンを観に行きました。 上司が行けなくなったからとチケットをくれた公演でした。
初めて観た、聴いた1音で菅波さんのことが大好きになりました。
あの日、本当にTHE BACK HORNに出会えてよかったです。
私自身、五年共に暮らした人と別れを前にしていた日々でした。
THE BACK HORNに元気もらっています、私たちの笑顔が、菅波さんの元気の素になっていると嬉しいです。
これからも、たくさんの曲楽しみにしています(*´ω`*)
この一文には本当に辛い経験をした立場だからこその優しさが見えました
全部読ませてもらいました
何もしてあげられない無力さや、そばにいたいのにいたくない、あんなに元気だったのに、という気持ちでいっぱいになります。
これからどうなるかなんて想像したくなくて目をそらしたいです。
それでも、受け止めなければならない日が来るんだ、と思います。
一緒にいられる時間が尊いです。
病気で苦しんでいる今ですら、支えてもらっているんだなあと思います。本当に、側にいるつもりでいてもらってるんですね…
ブログに勇気をもらいました、ありがとうございます。
栄純さんの歌詞は本当に色々繊細な感情があって…考えさせられるし、力になります!今日のライブも本当に楽しかったです!
素敵な曲をありがとうございます。
なんかうまく言えてないけど、音楽が背中を押してくれることもあるからあたしはバックホーンが大好きですよ(*´ー`*)
悲しいけれど悲しさだけじゃなくて、なんだか姿は見えないだけでほんとは今も一緒にいるような気持ちになりました。
私も春に愛犬とお別れしたので。
おとぎ話きけてよかったです。
ありがとうございました。
栄純さんともバックホーンとも、これからもずっと共に歩んで行きたいし、共に歩んでほしい。心からそう思います。
With You、バックホーンらしくないけどバックホーンらしくて、すごく好きです。
来月ホールで聴けるの楽しみにしてます!
その訳が少しだけわかったような気がします。
最期まで側に居てくれたこと、感謝していると思います。
お疲れさまでした。
わたしも亡くなった愛犬を思いながら聴きます。話してくれてありがとう。
バックホーンの曲は、いつも私のそばにいてくれます。
本当に、いつも、ありがとうございます!
涙が溢れました。心があたたまりました。