好きな作品は繰り返し見る&読む派なのですが、
小説なんかは、
心に響く部分と出会う度
ついつい折り目をつけてしまう。

おまけに、何度も何度も繰り返し読んでいくうち
心に響く部分も当然変わるわけで、
折り目はますます増えていく。

そうして、忘れた頃に読み返すと
あの時はこの部分にハッとしたのだっけ
と、愛しく思えたりして。

そんな愛おしい折り目が
つい多くなってしまう作品の一つが
吉本ばななさんの『キッチン』



最初に読んだのはいつ頃だったろう?

「闇の中、切り立った崖っぷちをじりじり歩き、
国道に出てほっと息をつく。
もうたくさんだと思いながら見上げる月明かりの、
心にしみ入るような美しさを、私は知っている。」

この一節が好きだ。

自分だけの、素敵だと思える瞬間に
出会ってしまった日から、
それを知る前の自分とは
違う“私”になる。

今夜も私たちを照らす月のように、
そこにいるだけで、歩き出せる。

そんな気持ちに、出会えることすら
奇跡なのだなぁと思う。

去年の今頃は、
アコースティックスタジオライブでしたね。
記念に貼りつけておこう。

🎙Day1

🎙Day2