アフリカ、飢餓、餓死。
貧困という言葉を聞いたとき、まずこんな単語をイメージする方が多いのではないでしょうか。
こんな写真を思い浮かべる人もいるかもしれません。
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そして私たち日本人には無縁だ、そう考えているかもしれません。
しかし、日本にも「貧困」の問題は存在しています。ほとんどの方がイメージされている貧困は、「絶対的貧困」と呼ばれるものです。

絶対的貧困とは、簡単に表現すると、

「生きるか死ぬかの瀬戸際の状態」

です。
誰かと比較するものではなく、個として捉えたときに誰もが貧困であると理解できる状態です。生活が成立しない状況であり、食自体もままならない状態であると考えることができます。

「え?じゃあ日本って貧困じゃないじゃない」

確かに絶対的貧困については、日本では珍しいものとなっています。それはセーフティーネットとしての生活保護制度があるからです。

しかしもう1つの貧困、「相対的貧困」という問題が日本には存在しているのです。

相対的貧困とは、簡単に表現すると、

「近くにいる他の人と比べて、所得が少ないこと」

です。

この貧困は社会ではあまり表面化されておらず、理解はあまり進んでいないように思います。

今年8月に放送されたNHK番組はご存知でしょうか。貧困の子どもたちを取材した番組で、インターネットやSNSで大きな話題になりました。

番組で取り上げられたある女子高生。
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母子家庭の経済事情により専門学校進学をあきらめました。またアパートの部屋に冷房がないことやパソコンの授業のためにキーボードだけ買って練習していたことなど、厳しい暮らしぶりを伝えていました。

この番組は、見えづらい日本の貧困、すなわち相対的貧困の問題を可視化し、多くの人に伝える機会になりました。しかし、この内容が話題になったわけではないのです。
今の情報社会の情報収集力って本当凄まじいですね。女子高生のツイッターアカウントが特定され、その女子高生が1,000円のランチを食べていたこと、好きな映画を見に出かけていたことがバッシングされたのです。

このバッシングの原因は、前述したようにほとんどの方が、

「貧困 = 絶対的貧困」

と考えているからではないでしょうか。
この女子高生は貧困状況にあります。しかしそれは、相対的貧困の状況です。

確かに1,000円のランチは少々高いかもしれません。しかしそれは一時的な支出であり、友達との関係維持(社会資本)のためかもしれません。人はみんなと同じことができることを好むではないですか。同じことができないと仲間外れにされるではないですか。

そのために無理をする。
きっとあなたにも心当たりはあるはずです。

相対的貧困の問題は、多くの方にとっては実感が難しい問題です。だからこそ解決が難しいのです。まだそこまでいかないのです。

まずは一人一人が理解しようとすることが解決の1歩目になります。

是非多くの方がこのブログをきっかけに、貧困という課題を知っていただけたら、私としてはとても嬉しいです。