月別アーカイブ / 2016年12月

前回前々回まで読んでくれた皆様ありがとうございます。
まず感覚的にイメージしている貧困だけが貧困ではないということ。そして、日本の新しい貧困(相対的貧困)の状況をおおよそ把握したことで、

「日本には食べることもままならない絶対的貧困という状況は稀だけれども、日本にも貧困って(思っているよりも)あるんだなぁ。」

そんな感想をいただけたかもしれません。

でも、でもね。こんな風に思っている人、感じている人いませんか?

「 でもまぁ、私にはあんまり関係ないなぁ。」

「うーん。まぁ、仕方ないよねぇ。」

「大変だと思うけど、頑張ってほしいよねぇ。」

いかがでしょうか。
この3つに共通していることは、他人ごと

そんな思いの根底には、
他人は他人。自分は自分。よそはよそ。

そんな考え方が皆様の中にあるのかもしれません。

そこで今回は相対的貧困の問題が皆様にとって「自分ごと」であると少しでも感じることができればと思い、皆様が日頃より納めている税金の話を用いて綴ります。

税金。
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さまざまなところで徴収されており、さまざまなところで使われていますよね。
その税金が最も使われているところはどこでしょう?
それは社会保障費です。
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いわゆる福祉の部分ですよね。今なんとか支えている状況かもしれませんが、

「支える側の人数<支えられている人数」
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という図式は変わることなく、どんどんどんどん、

「支える側の人数<<支えられている人数」さらに、

「支える側の人数<<<支えられている人数」となり、国のお金が足りなくなり、税率を上げるなどして、皆様の可処分所得は低下します。それって嫌ですよね。

じゃあどうすればよいでしょうか。
解決方法は1つ。
支える人を増やせばいいんです。
支える側になれていない貧困層は、支えられている側にいます。
もし、彼らを支える側に持っていくことができれば、それはまさにオフェンスリバウンドです!
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貧困層の中でも既に成熟した大人や高齢者の方々を支える側に持っていくことは正直厳しいと考えています。しかし、貧困層に属する子どもたちの将来を変えることは可能です。

彼らが将来、支える側になるのか、はたまた支えられる側になるのか。

その結果によって、皆様の負担、皆様の子どもの将来の負担は大きく変わってくるのではないでしょうか。

それはデータとしても試算されています。
今年日本財団が発表した「子どもの貧困の社会損失推計レポート」によると、子どもの貧困をこのまま受け入れ放置した場合の社会的損失額は、所得で42兆円9000億円、財政収入で15兆9000億円に達すると報告されています。子どもの貧困に向き合うことは、皆様の将来の負担軽減にもつながるのです。

以上のように考えると、少しだけ
自分ごと
として捉えることはできませんか?

子どもがいる人もいない人も、あなたのこれからを支えるのは子どもたちです。
子どもたちを1人も無駄にはできません。

ますます進行するであろう少子化の中、子どもたちを社会全体で支援していく。そんな考え方が今、必要になってきていると私は考えています。















前回のブログでは、あまり体感できない貧困、「相対的貧困」についてまずは感覚としてつかむことをテーマに書かせていただきました。復習になりますが、発展途上国のように食べることもままならない状況ではなく、周りが当たり前にできていることをできない状況にあることを「相対的貧困」といいます。

今回は具体的な用語や数値を使用して理解していただけばと思います。もしかしたらちょっと難しいかもしれませんが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


相対的貧困の定義は、
「等価可処分所得の中央値に満たない世帯員」とされています。聞き慣れない言葉がもしかしたら出てきているかもしれません。

まずは、等価可処分所得について説明します。この言葉を説明する前に、可処分所得について説明します。
可処分所得とは、「実収入から税金や社会保険料などの非消費支出を差し引いた手取り収入」です。

給与明細等を見た場合、額面総額と支給額がありますが、その支給額のことです。要は、手元に入ってくる自由に使えるお金のことです。

その可処分所得を世帯でたし算して、世帯員数の平方根で割った値のことを等価可処分所得といいます。

次に中央値について説明します。
似ている値で平均値というものがあります。平均値は、全体を個数で割ることにより求めることができますが、中央値は個々のデータを小さい順に並べて、ちょうど真ん中に位置する数値のことです。
身長を例にして考えてみましょう。Aさん175cm、Bさん160cm、Cさん154cmの3人がいます。
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この3人の身長の平均値は、(175+160+154)÷3を計算して、163cmです。
中央値はちょうど真ん中のBさんの身長、160cmになります。

平均値は1つの数値が大きい場合も考えられるため、所得で考える場合には、中央値を使用する方が実生活に近いとされており、利用されています。

さてここからは日本の現状を見ていきましょう。2013年の国民生活調査では、日本の等価可処分所得の中央値は、約244万円というデータが出ています。つまり相対的貧困に該当する所得はその半分、約122万円未満の世帯が該当することになります。
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※世帯員数により異なります。2人世帯で約173万円、3人世帯で約211万円、4人世帯で、約244万円。

この相対的貧困世帯の割合が日本ではなんと、

16%

実に6人に1人が貧困状態であることを教えてくれます。

また子どもの貧困率は、16.3%
そしてひとり親家庭に限れば、なんと、

54.6%

が貧困状態にあるのです。

上記の状況を見てどう思いますか?
生活はできそうですか?
また 日本の貧困状況を見てどう思いますか?

そしてどうすればこの状況を変えることができるでしょうか?

是非一緒にどうすればいいか考えていきませんか?

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