宝島社さんからご献本いただいた現役弁護士執筆の、「このステーリーがすごい大賞」の本を読ませていただきました。
最初の方から、「あれ、この規定って強行規定だよね」とあまり使わない条文の知識を刺激されながらどんどん読み進める文体でした。
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良かったところ
・全員のキャラ立っていて、テンポもよく一気に読める。
・最初のつかみも最高(「内臓売ってこい」など)
・主人公が、バリキャリなのに、男性との競争にだけ拘っているわけではなく、自分の価値観がしっかりしていて行動力もありとても魅力的です。強いところも素敵です。
・お金よりも大事なことがあると分かっていても、まだ見つかっていないようなので、シリーズ化されるのかなと思います。続きが楽しみです。事件の報酬計算するところ共感できる弁護士多いはず。
・ミステリーとしても話が二転三転していき、伏線が回収しきれていない本が多い中で、細かな伏線もすべて回収されており、すっきりしました。
・動機は結構リアル。 

気になったところ
・登場人物が多すぎて、誰が犯人かをじっくり考えながら読む読者には不向き。私が歳をとったせいかもしれません。
・登場人物はみなさんキャラがしっかりしているのに、大勢出てきたため、一人一人の掘り下げが物足りない。スピンオフ作品やドラマ、映画では掘り下げられることを楽しみにしています。
・あの男性とその後どうなったのかも気になります。
・弁護士として考えすぎると細かいところが気になりすぎる。逆説的に、新川先生は弁護士ながら細かいところを全部捨てて読者を楽しませることに集中したから生まれた良い作品だとおもいました。
その他感想
・こんなアソシエイトは雇いたくないと怖くなった。

読後感がすっきりしていて爽快なので、誰にでもお勧めできます。