本日もフジテレビ「突撃ライブ!グッディ」に出演させていただきました。
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花柳流での除名取り消し裁判の解説をさせていただきました。

この事件は、3代目家元が4代目を指名しないままお亡くなりになったことから起きた跡目争いです。
今4代目と名乗っている「実力者の寛氏」と、3代目から指名されて英才教育の最中だった「プリンス貴彦氏」の争いです。龍が如くを彷彿とさせるストーリーですね。

3代目が亡くなった直後に寛氏が4代目を名乗り、それに異議を唱えた貴彦氏を除名処分にしました。さらに、寛氏は孫に家元を譲渡しようとしました。
そこで貴彦氏側は、除名処分の取り消し等を求めつつ、「寛氏の4代目としての正統性のなさ」を裁判で認めさせようと狙った裁判です。

裁判所は、①伝統芸能の内部的争いについても、その処分が法的影響を与える場合には司法審査の対象となる② 寛氏が4代目として正統性がないとは言えないし、除名権限がないとは言えない③とはいえ、除名処分は、除名できる根拠も無いし、手続きも不適切と判断しました。
特に、②については、花柳流の伝統や自律性も尊重するべきと書いてあります。
平たく言うと、「こんなことで除名しちゃだめだけど、家元が誰かははっきりと言いません。伝統もあるし内部で決めてください」です。

よって、この裁判では貴彦氏が除名されない。ということまでが判断されただけで、家元に誰がふさわしいかは全く判断されていませんし、どうやって決めるべきかも判断していません。

そうなると、寛氏が予定している孫への世襲はできそうです。しかし貴彦氏側にも争う方法はあります。。。そうなるとまだ第二ラウンドが起きそうです。どんな第二ラウンドが起きるのかはまた次回に。