月別アーカイブ / 2018年02月

高須クリニックの高須院長が、料亭から覚えのない請求を受けたそうです。
http://news.livedoor.com/article/detail/14356086/

⬛︎高須院長と料亭との間の法律関係
料亭側の言い分は、「高須院長が来店して、病院に請求書を送るように言った」とのこと
この場合に、法律上どのようになるでしょうか。

料亭側が高須院長に飲食代金を請求するためには、
・料亭がサービスを提供した人間と、高須院長との同一性
を立証する必要があります。
その立証のための事実としては、予約時の携帯番号が高須院長の番号と一致することや、防犯カメラの映像、名刺、サインと色紙だとかが考えられますが、これらが存在することは少なく一般的に難しい立証でしょう。それだけツケ払いということは店側にリスクのある支払い方法です。

本件では、仮に料亭側が何らかの証拠があったとしても(例えば名刺)、高須院長は新幹線に乗っていたという現場不存在を証明出来るそうなので、そうなると立証が妨げられて、やはり支払わなくて良いということになります。

⬛︎料亭と、飲食した人との法律関係
実際に飲食した人(A)が高須院長とは別人であったとすると、Aは
・自ら高須院長と名乗ることによって
・自分は代金支払いの意思が存在しないのに
・飲食物を注文し、サービスを受けた
ので、詐欺罪が成立します。法定刑は10年以下の懲役です。
また、当然店側には、Aに対する代金請求権が存在します。

昔は有名人の名刺をもらって、それを使って飲食する犯罪があったと弁護士の先輩から聞いたことがありますが、こんな手口が現在にもあるんですね。
金額からすると、飲食が目的ではなく高須院長への嫌がらせ目的も考えられますが、いずれにせよ店が可哀想だし、大人が6人も飲食しながらこんなことしようと考えていたと思うと姑息な犯罪だなと思いますね。

獣医師の能力向上の為、東京都委嘱事業として行なっている講演を今年もさせていただきました。
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珍獣ドクター田向健一先生とのパネルディスカッション
 毎年、当事務所の堀井弁護士と講演しているのですが、今年は現場の獣医師の先生方とのパネルディスカッションも行い、顧問をさせていただいている珍獣ドクター田向先生や、MBA資格を有している上野弘通先生に参加していただきました。
 田向先生は、独自に開発した手術方法が世界で認められただけでなく、情熱大陸、スクール革命、あさイチに出演されてたり、著書もたくさん出されている有名な珍獣ドクターです(もちろん犬猫も診ます)。
 現場の先生方を通じて、弁護士の理想論だけでない、現場にどう落としこむかという実のある話になりました。
・同じペットの飼い主として、自分ならどうするという一言があった方が良い
・同意書は「ご家族への説明書」とした方が獣医師は言い易いし、飼い主の方の気持ちの負担も重すぎない
・獣医師(弁護士)が思うよりも飼い主(依頼者)には噛み砕いて丁寧に説明しないとだめだし、一緒に悩むことも大切
・決断を急かさず悩む時間を与えることも必要
等、講演する方も勉強させていただいた貴重な機会をいただきました。
また来年も工夫をして事業目的にあった講演をさせていただきます。
 

先日法政二高で講演会させていただいた際のアンケートが届きました!
生徒たちの感想は以下のとおりですが、本当にみんなよく理解してくれて感謝しています。
こういう皆の言葉がまた私の力になって、良い仕事をするモチベーションになります。ありがとう!

以下、頂いた感想の要約です
・「人を知り、人を動かし、人と利益を分かち合う」というワードがとても響いた(この感想が最も多かったです)
・「悪い人間は少ないが、人間は皆弱くてずるい」ということは今後も覚えていたい。(注:その人間性が協力・協調・効率化を生むし、自分も含めた人間の本性を許そうというお話をしました。)
・(ちょうど前の日学部ごとの説明会があったそうで、中には内部進学で望まない学部になってしまった生徒から)学部が違っても学ぶことは一緒だとはげみになった 
・経済学の教授のような話でためになった
・「法律だけでは人は動かない」という言葉が印象に残った
・交渉ごとはwin-winの関係を探るのが一流だとわかった
・法律・経営・経済の全分野において「相手を理解する」ことが重要だとわかった
・ 相手の立場に立って過去に学ぶ。を頭に入れながら大学生活を送りたい
・「真実を貫いてこそファーウェイは発展する」という社長の言葉に感動した
・もっと早く聞いて生徒会活動に生かしたかった

・また、高校の先生から、「経営者の話とも関係するんだけど、生徒との関わり合い方の中で、どうしても『なんで出来ないの』って思ってしまうときどうしたら良い?」というご質問をいただいたときの
  「人は立体的な多面体だと考えて、自分が光を当てている角度から見たら能力が凹んでいるように見えても、自分の光の当て方で尖っているんだと信じてあげる必要がある」
という回答が生徒からは受けが良かったようで、印象にあげてくれた生徒が多くいました。

講演会に呼んでいただいた先生は、私もお世話になった先生です。
学校で成長させてもらって、社会で揉まれて成長させてもらって、また母校の生徒に役に立つ、こういうサイクルは社会全体を進歩させるいいことだなと思いました。

それにしても後輩たちの素晴らしさには、自分が同じ歳のことを考えて驚きました。大げさですが、教育が最も重要な社会政策だと感じました。
 

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