明日から司法試験ですね。
この時期になると人生の成功に運がかなり左右すると思い出します。
私が合格したときは、本当に自分が得意な分野(早すぎた構成要件の実現、文書偽造、動物占有者の責任)や、たまたま興味を持っていたマイナーな分野(口述の国外犯規定)が出て前年G判定(最低評価)が上位合格できました。
でも一問でも出題がずれたら、うっかりがあったらと思うと、あれは本当に一定の実力ある人が運で選ばれる試験だったと思います。
試験だけでなく、恩師の今井教授が誰も唱えていない自説にお墨付きをくれて励ましてくれたり、融通聞かせてくれたバイトだったり受験生活を支えてくれた周りの人に恵まれた運の要素があったとこの時期は良く振り返ります。
司法試験8回落ちた方の記事を見ましたが、彼は私の可能性の一部だったと思います。
彼の記事を見て感じましたが、成功者はもちろん努力もしていますが、それを全部実力と評価し、社会的、経済的成功を独占する社会は、自分の可能性(自分も失敗する可能性があった。ある意味並行世界に存在する自分)を切り捨てる社会だし、成功さえあれば良い。成功しなければならないとなり、人心の調和が失われる社会なんじゃないでしょうか。
成功できなかった者、事故で障害を負った方などに、自分もそうなる可能性があった。そうなっても安心出来る社会にしよう。という気持ちを持ちつづけたいものです。
司法試験に8回落ちても、その後の彼の人生が良い運に恵まれること、成功出来たものには十分だが自分の人生で使い切る程度の経済と十分な名声を、成功出来なかったとしてもまあまあの経済と誠実な人として評価される可能性がある世の中の実現を祈りながら、明日から受験者が力を出し切れることを祈ります。

木村花さんの件で発信者情報開示請求に関して注目が集まっています。
裁判所は皆さんが思っているよりも名誉毀損等を認めず、例えば以下の第一人者の対談記事にもあるように、匿名で「死ね、気持ち悪い、消えろ」と書いても、すぐに違法だとは言い切りません。
清水先生と深澤先生が取材に応じた記事です

しかし、少なくとも「匿名書き込み」については、裁判所の考え方は、現代社会の、「誰もが世界に届かせることが出来る表現の自由を手に入れ、万人の万人に対する闘争」が起きている環境においては、既に間違った考え方だと言えます。

それはなぜか、裁判所の考え方は古い考え方が前提になっています。それが「言論の自由市場」という考え方で、言論の自由を広く認め、誤った表現は対抗する表現によって消されていくことにまかせよう、まさに市場原理において神の手が働くように自由に任せようという考え方です。これは言論の自由を対国家をメインに捉えている状況では正しかったと言えます。

しかし、言論の自由市場論の前提は、「言論の自由を行使した者もまた言論の自由の行使にさらされること」、つまり、「死ねって行った奴が死ね」って実名顔出しで言われる時代を前提としています。
逆に、匿名性の笠に隠れて人を闇討ちするようなことが可能なことや、人数を水増しできることは想定していないし、そういう匿名言論は、昔はトイレの個室にしか書いていなかったので誰も信じない。ということが前提にあったのでしょう。

しかし、現代社会においては、匿名性の影に隠れて、さらには人数すら水増しして言論の自由市場に誰しも参入することができ、市場において不正取引が行われている状態です。レッセフェールに任せてはうまくいかないことと同じように、言論の自由市場論も修正されるべきではないでしょうか。


現状の法制度と裁判所の判断の問題点

現在の制度はある意味匿名性を保護する方向性となっていて、しかも裁判所によっては被害者に酷な判断をしていることを知っていただきたいです。
そして、発信者情報開示請求がもっと簡単に認められ、簡単に認められることが世間に広まることで、今回の事件の再発防止につなげるべきです。
手続き的煩雑さ等問題点は多いですが、一番問題だと思うのは、ログイン時間と書き込み時間とが離れていると、「別人による書き込みの可能性がある」と裁判所が安易に認めていることです。
変な話、わざとログインして数日たって名誉毀損書き込みをし、かつその前後に無関係な書き込みをしておけば、発信者情報の開示を裁判所が認めないことが十分にあり得ます。
こんなことを許すのは制度的欠陥か、判断に欠陥があると言わざるを得ません。
「この方法とられたら仕方ないね。」と法改正をしない国や解釈をする裁判官は木村さんに向かって言えるのかもう一度手を心に当てて考えてみてください。
論理的にも、その人が書いたかどうか?は損害賠償請求訴訟の場で争われるべき論点で、どの契約者のデバイスから書き込まれたかを明らかにする手続きでは本来無視されるべきか、別人であることが明白な場合に限って除外するべきです。

人の死はいつでも悲しいですが、時間を巻き戻すことは誰にも出来ません。しかし、人の死に意味を与えることはできるし、それが生き残っている人間の役目ではないでしょうか。今回の死を意味のあるものにする法改正を期待します。



顧問をさせていただいている有明こどもクリニック田町芝浦院で新型コロナウイルス抗体検査を受けました。
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陽性なら必ず安心ということはないみたいですが、陽性ならもう少し積極的に動いても良いのではないか。また、自分の安心にも少しはつながるのではないかと考えて受けました。
結果は、、、
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陰性でした。陽性ならTにラインが出るみたいです。
小暮医師によると、今は200しかキットがないが、増やす予定だそうです。

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