月別アーカイブ / 2019年08月


名古屋のTREASURE 05X という何日も分けて開催されるイベントに今年初めて出演させてもらった。
アンテナは3会場を往来が出来る日に出演で、アンテナが出る会場のトップバッターだった。
一番大きな会場はCzecho No Republicがトップバッターだったしその会場の階段を上がればうちらの会場というとても楽ちんな構造だったのでチェコのライブを途中まで見てから自分たちのライブに臨んだ。


アンテナの次はスピラ・スピカで、スノーマンだった頃に一度メンバーさんからCDをいただいた時があったけど、そのことを本人たちが覚えているのか、と思っていたら話すタイミングを逃してしまった。
名古屋に今年、定期的に通えていれてすごく嬉しいし、なによりも満員の、名古屋のライブハウスを経験できたのはすごく考えられることがあって、(スピカ・スピカのお客さんももちろんいたと思うけど)仙台や東京での場所で満員を見れるのは漠然とした「自分たちもこうなりたい」っていう目標がはっきりとイメージ出来るようになるから、名古屋でもそのフロアを見れてよかった。

そういう意味で言うと、今年のリリースツアーで回った大阪も、GOOD ON THE REEL と シナリオアートの力を借りて自分たちの企画としてソールドアウトできて、何度も通ったパンゲアの満員のフロアを見れたのはすごく意味のあるものだったし、ドラマストアが連れていってくれた福岡も山口も、「福岡キューブリックのソールド風景ってこういうんだ」っていうのを体感出来たし、このあいだのthe shes gone、the quiet room との3マンだった渋谷でも改めてソールドアウトのフロアを見れたのはよかったし、東京は特に、今までのワンマンライブ以外の対バンイベントとしてのアンテナの動員としても想像つかなかったぐらいのお客さんが来てくれていて、人数を聞いたときにあんまりにも驚いたので「数え間違えてませんか?」と確認してしまうほどだった。


東京はやっぱりすごい街で、こないだのリリースツアーの仙台でソールドアウトまで出来た350人を埋めるのにアンテナは遠回りしながら、7年かかったんだけど、その350人を東京で開催する来年の渋谷WWWのチケットを買ってくれた方がもう超えてしまった。もちろんそれはとても嬉しいことだし、ありがたいことだけど、今まで何度も立てかけたハシゴを自分で外してしてきた俺は、喜んでいるんだけどいつもどこかで「少ししたら、みんなこの船から降りてしまうかもしれない」と思っている自分もいて、初めて出来た恋人が「いつか俺のことを嫌いになるんじゃないか」と思ってたような嬉しい分だけの反動の、謎の不安感に似ている。


でも、今までのその不安よりも明らかに感覚として違うのが「この人たちは自分自身で俺たちを選んでくれてる」と分かることで、もちろんずっとアンテナを好いてくれてる人もそうだと思うけど、その反応が今までよりも濃度の濃いものになってくれているのを感じるし、だからその分、良い意味で何かに対して無責任でいられる余裕があって、嬉しい気持ちと、その反面の不安な気持ちはもちろんあるけど、「次は何を見せてあげようか」とか、音楽を自分たちとみんなを繫ぎ止めるためのものではなくて、もっと夢中にさせたい、っていう気持ちで曲をたくさん作れている。


8月は東京と名古屋の二本だけのライブだった。
大きな、夏フェスに出演することはなかった。悔しいなぁと思うし、ありんことか野外でやりたいなぁとか思いながら、曲を作って、メンバーでスタジオにこもって、フェスでお客さんと炎天下の中時間を共有することもなかったけど、俺たちは次、その炎天下でお客さんと時間を共有することになるかもしれない種を作ってた。


それは曲作りもライブも同じで、将来、名古屋で、福岡で、北海道で、ワンマンライブをする未来の種を蒔きに行けてたから、その積み重ねが結果としてまた1つの形の未来になっていければと思う。


そして嬉しいことに9月は栃木のベリテンで宇都宮、これも初出演やっと出来て、北海道もまた会いに行けるし、秋には福島、仙台、岩手、秋田と東北巡りに群馬もあるし、俺たちをライブに誘ってくれるバンドさんやイベンターさんがとっても増えて嬉しい。(断ってしまったのもその分あるけど)


初めて行く土地や、初めて会う人にどこまでアンテナの音楽が刺さるかは分からないけど、いつでも自分たちはその先の未来にいるかもしれない誰かを探しに向かう。

俺たちの船は俺たちにしかない装飾で、乗り心地で、スピードで、行くところ行くところ、表現するもの全部、また先に繋がっていくし、今までも繋がってきたことを最近改めてよく感じる。


自分たちの歴史が漫画なら、今何巻なんだろう、今物語の何編なんだろう、みんなが出会ってくれたのは何巻からなんだろう、夏フェスには出れなかったけど、春のツアーで沢山の人に出会って、ツアーが終わってから色んな人に会えたり、再開出来ている2019年は何編って言うんだろう。


だから、きっとこのあいだ行った名古屋でワンマンライブが出来た時、北海道でワンマンライブが出来た時、福岡でワンマンライブが出来たとき、仙台でもっと大きなところでワンマンライブが出来たとき、ダブダブの2月を迎えたとき、その時々に自分たちの漫画は何編と呼ぶのがいいんだろう。



俺もあなたも今、人生の何編にいるんだろう。


転職しても、退職しても、入学しても卒業しても、失恋しても恋人ができても、生きてる限りその時が全てじゃなくて、まだまだ一部、大きな一部。





暑くて暑くてほとんど毎日用事がない限りは家にいてクーラーがんがんにつけて生活してる。
外に出て立っているだけで汗ばんでくるので、アトピーがなかなか悪化していて、初めて行った皮膚科で診てもらった時も先生に「あちゃー」って言われた。

ちょっと前まで暗いニュースというか、なんか感情が忙しくなる内容のことが多かったのだけど、一番げんなりするのはいつだってニュースの内容やSNSで炎上している内容よりも、それに触れてる人たちの反応で、誰かが誰かを責め立てたり、煽ったり、なんか本題とは違う別のリングで別の試合が始まってたり、暑さも相まって余計に「大変だなぁ…」と思うことが多かった。


もちろん物事が騒ぎ立てれる発端になった出来事があるにしても「○○を好きな人たちって頭悪そう」とかはもう完全に違う話だし、人の「好き」に対してその人の品格を蔑むような発言をしてる時点で自分で言っている「頭悪そう」の人になってしまうと思うし、それよりももっと楽しいことに浸れる時間ってたくさんあるのにもったいないと思う。


人の「好き」は、よその誰かが否定できるものではない。その人が生活する中でなにかをきっかけに出会って、惹かれて、とにかく色んなきっかけが噛み合っていった結果が「好き」になったのだから、簡単に誰かの好きを否定するなんて一番浅はかでばからしい。

毎日毎日、嬉しい出来事がある人がいればその裏で悲しい出来事がある人もいる。
多分今日も、好きな人から電話が来てウキウキしたり、逆に好きな人と別れてしまって悲しんでる人もいて、そういう出来事は自分の知らないところでたくさんある。
今、世間はこういうムードだから自分の感情もそっちに合わせなきゃいけない、なんて必要もないし、自分の感情を持てるその時間が間違いなく自分の世界。オリンピックが開催してメダルラッシュで毎日明るい内容のニュースが流れてても、悲しいときは悲しい。どうしようもなく悲しいニュースが流れてて悲壮感に溢れてしまっているようでも、自分が嬉しいときは嬉しい。


だってその感情に至るまでに自分しか知らない、沢山の経緯があったわけなんだから。
毎日毎日、その感情に至るまでたくさん生きてるのは自分なんだから。
悲しい感情も嬉しい感情も誰も否定なんかできない、と俺は思ってる。


Twitterにも書いたけど、今日むぎの散歩をしているときに出会った妊婦さんがむぎの名前を聞いてきて「むぎっていうんです」と言うと、「えー!生まれてくる子の名前も麦にしようと思ってるんです」と話してくれて、多分そこで声が高らかになっだと思うけど、むぎは妊婦さんに向かってびょんびょん跳ねてて、そんなむぎを見て「こっちの麦が産まれたらまた会ってね」と頭を撫でてそれじゃあ、と歩いていったけど、そうやって、旦那さんと出会って、結婚して、命まで授かってきた毎日が重なってきたことを考えるとやっぱりそれぞれの人生や毎日ってすごく尊重しなきゃいけないもので、(だからこそ、人の人生を奪うような事件は心が痛む)それは俺もおんなじだし、アンテナに出会ってくれた人もみんなそうだと思う。

俺が見てる景色、あなたが見ている景色は間違いなく違う目線で、同じ景色を一緒に見ても背が違うだけで、角度が違うだけで、お互いには見えないものが見えている。

だから、せめて自分の作っていく景色に触れてくれる人と作る世界ぐらいはなるべく多く幸せであってもらいたい。


明日は1年ちょっと振りのthe quiet room、初めましてのthe shes goneと3マン。
自分が見ていられる、触れられる時間があるうちは素敵な夜になるように頑張りたいと思う。


明日のライブに来る人にもそれぞれ俺の知らない毎日があって、24時間のうち40分だけでも、誰かの人生に混ざり込むことが出来ることを大事にしていたい。その出会いの積み重ねが今の自分を作ってくれてるから、明日もそういう出会いがあるように。


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