ドラマストアのリリースツアー、福岡編と山口編にお誘いいただいてHalf time Oldと2日間帯同させてもらった。

ドラマストアには、活動休止前にもツアーに誘われていたけど活動休止のために出演をキャンセルさせてもらったり迷惑をかけたのにそれでもこうしてまた誘ってもらえてすごくありがたいし、なによりも久し振りの3バンドで二箇所回れたのがすごく嬉しかったし楽しみだった。



活動休止中、数ヶ月ぶりに開いたSNSでハーフの「アウトフォーカス」がウワッと広がっていたのを知って、ドラマストアの「秘密」(だったかな)がウワッと広がっていたのを知って、対照的に俺はなにもしていなかったからすごく落ち込んだ、のを覚えている。この2バンドだけじゃなくて、他にも沢山そういう「いいなぁ」と思うことがあって、「開くんじゃなかった!」と思ってアプリをアンインストールしてた。

深い 深い 青に書いた「加速していく毎日に置いてかれること」っていうのはそういう意味も込めてあったから結果として良い形になったのかな。



福岡に向かう高速道路でTwitterにも書いた高校に入学してすぐ、1年半先の修学旅行の行き先を決める希望書を渡されて、関西、沖縄、福岡の三箇所のうち第二希望までを選んでください、という内容のもので1年5組の男子たちは「来年クラス離れてるかもしれないけどこのクラスの男子で穴場そうな福岡に行こうぜー!」というノリでみんなで福岡を第一希望にして提出したことを思い出した。

各場所は最低40人は申し込みがないと行き先として潰れてしまうようで、結果としては申し込みは18人だったのをはっきり覚えている。(学年は240人もいたのに)

福岡に修学旅行で行く、という青春は叶わず、第二希望の沖縄になって沖縄は沖縄でもちろん楽しかった。

今、当時の同級生と会ってもこの修学旅行の行き先希望書の話なんて誰もしない。多分人数まで覚えてるのは俺だけで、俺からこの話題を出せば「そういえば」って具合でみんな思い出すかもしれないけど俺からその話題を出したこともない。でも、色濃い思い出にもならなかったあと時の入学して2週間ぐらいしか経っていない教室のふわふわした雰囲気と、まだそこまで仲良くもなっていなかったクラスメートがやたらと一致団結し合った空気感がものすごく強烈に残っていてそれがなんなのかは全く分からないんだけど、そんなことを高速道路を走る車の中で思い出していた。


福岡はまだ沢山通えてるわけではないけど一回一回の出来事が濃くて、ライブ会場のQueblickのスタッフさんは活動休止中に何度もLINEでおちゃらけ動画を送ってくれたり、活休前も福岡のキャンペーン日にライブハウスを締めてから朝まで飲みに行ってくれていたりしてとてもお世話になっていたのでQueblickにまた帰って来れたのもドラマストアのおかげ。


福岡公演はソールドアウトでアンテナを見てくれた方は初めましての方が沢山だった。
活休中に「いいなぁ」と思ったような、自分たちのMVもバズったりは特にしてないし、そんな中で自分たちの音楽をどこまで受け取ってもらえるんたろう、と不安な気持ちもあったけど初めてとか予習とか関係なしに音楽を楽しんでくれるお客さんしかいなくてすごく楽しかった。良いバンドには良いお客さんがつくんだなぁ、としみじみした。


ドラマストアとハーフとアンテナはそれぞれ、ジャンルやライブの仕方や楽曲の雰囲気が全然違くて、その違いは自分たちが育ってきたバックグラウンドの違いだと思うから表現してるものは自分たちの背景を映すものだとも思っている。

どんな生活をしてきたか、どんな性格か、どんなことが好きなのか、色んな要素が今鳴らす表現になっていると思うので、福岡という場所で仙台で感じできて作り上げられてきた自分や、自分たちの音楽を見てもらえるのがすごく楽しかった。


県同士の戦いではないけど、北日本の人間は例えば大阪の人に比べれば圧倒的に表面上は「静か」だと思うし(寒いし雪が降るからなるべく喋らないように、とかそういう背景があるから説)その程度の違いなんだけどでもやっぱり纏ってる雰囲気は地方ごとに全然違う。


俺には、アンテナには仙台の空気が流れているし、ハーフには名古屋の空気が、ドラマストアには大阪の空気が流れてる。それは漠然としたもので目には見えないんだけど仙台の空気が流れているからこそのアンテナの音楽を聴いてもらえるのはすごく嬉しいし、俺の背景に仙台があることはやっぱり誇らしい。

東京生まれの人は逆に「地方コンプレックスがあるんだよー」と言われたことがあって、「田舎に帰る」とかの感覚がわかんない。だって帰る場所がないんだもん、っていうのも俺からしたらすごくエモい話。(ないものねだりなんだろうけど)


そして福岡で初めてライブを見てくれた方が伝えてくれた「すごく響きました」っていう言葉って音楽の良し悪しは当然なんだけど、もっと深いところを理解し合えたような気がしてたまらなく嬉しい。「ありんこ」が引っかかってくれた方が多くて、初めてみたアンテナのライブでありんこに引っかかるなんて、最高なセンスを持っててくれてありがとう、と思うし(どの曲で気に入ってくれても嬉しいんだけど)Queblickのソールドアウトの風景を見させてもらったから、今度は自分たちがちゃんとソールドアウト出来るように頑張りたいなぁと思う。ライブでなかなか行けなくても届けられる時代だから、今回知ってくれた方がもっと好きになるような、そういうものを届けていきたい。



今日の山口はバンドとしても個人としても初上陸だった。福岡に向かう途中からやたら歯が痛くて鼓動がなるのに合わせてずきんずきんと響くので「こりゃもう手遅れだろうなぁ」と思いつつ、明日から土日になるから放置しててもなぁ、と思って山口の歯医者さんにお昼頃駆け込んだ。

少し風をかけたりして染みるかどうかチェックして案の定「神経までいってますねぇ。本当は通院なんですけど今日帰るんですもんね…」と悩んだあと「神経だけ抜いて処置するので帰ったら必ず別の歯医者で治療を続けてくださいね」と。なんで一回で済まないんだろうといつも思う。

麻酔をしてたので知らないうちに「はい終わりですー」と言われてすっきり。俺の歯の神経は山口に捧げた。

これも、思い出。初山口で歯の神経を抜いたこと。すごくシュール。



ドラマストアとハーフと「また明日ね」と言って分かれた福岡から、山口で同じ顔ぶれでまた会えるたりする感覚は学校に登校する感覚と似てて、教室に行けば知った顔がいて、適当になにか話して、そういう安心感があるからそりゃあ、バンド同士もグルーヴが高まるよね。

ドラマストアの和也くんやとりちゃん、ハーフのようちゃんは福岡と山口どちらもリハーサルから見ていてくれて、リハーサルが終わるたびに「めっちゃいいな」と言ったり、今日は「アンテナが良いバンド過ぎる問題」と問題にまでしてくれてた和也くん。

福岡とはほんの少しセトリを変えての山口、今日もみんなアンテナのスタイルを受け取ってくれてびっくりした。

ハーフとドラマストアもすごくかっこよくて、自分たちのツアーのときみたいな楽しさだった。


来月からアンテナは次作に向けたレコーディングに入る。
この間の北海道から帰るフェリーの中で作品コンセプトが漠然と浮かんで、で、今日、福岡と山口から帰ってるまた高速道路を走る車の中で、そのコンセプトの中身になるものが見つかったので、きっと良い作品になる。


6月は岡山から始まって名古屋、北海道、東京、福岡、山口と北から南から転々として、そのおかげですごくいいことを沢山感じることができた。

次の作品のレコーディング準備やレコーディングに入るのでライブは少しお休みがちになるけど、その分すごくいい作品になると思うので楽しみに待っていてほしい。


来年2月の東京 渋谷WWWのワンマンももうすぐ売り切れそうで、リリースツアーでもないただのワンマンライブなのにもうすぐそこまで申し込みがあって嬉しいし、まだ迷ってれば是非来てほしい。あいかわらず即完じゃなくていい、一歩一歩でいい、でもアンテナのライブの時間はとびきりのとびきりにもっとなっていけるーと思った2日間だった。


ドラマストア改めてありがとう、Half time Oldも2日間ありがとう、アンテナを見てくれた皆さん、あと山口の歯医者の藤本先生、神経取ってくれてありがとうございました。


来週の名古屋と見放題も、きっと良い日になるよね。
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