夜、もともと入っていた予定を流すことになってしまっていてしょんぼりしていたら、「ありんこ」のMVの監督をしてくれたかとうみさとさんから連絡が来て、ライターのカツセマサヒコさんと飲みにいきましょう。とお誘いいただいた。

カツセさんはつい最近、自身のTwitter音楽アカウントの方で定期的に公開しているプレイリストの中にアンテナの「深い 深い 青」を選曲してくれたり、文字好きの俺としては活動もそこまで深くは漁って来なかったにしても一方的に知っていたのでお会いしてみたかった。

先にお店に着いてしまって待っていると、みさとさんとカツセさんが2人で来て「はじめまして」の挨拶をしてから「2人は知り合いですか?」と聞くと「いや私たちも飲むのは初めてで」というのでまさかの3人とも仕事以外で会うのは初対面だったので「なんだこの会は」というのが可笑しかった。


映像監督さんとライターさんと話せるのはすごく楽しくて、正直なに話したかあんまり覚えてない。話すのに夢中になってしまったりしたけど、みさとさんもカツセさんもやっぱりそれぞれの分野での向き合うべき所の感覚が大胆で繊細で、すごく矛盾してるけどそのバランスがうまく取れてる人で、表現分野は違うけど根っこの芯の強さは太くて、「僕も見返してやりたい人がたくさんいる」と言って笑ってるのがとても印象的だった。

自分のプレイリストを作ってそれを公開してそれを見た人がサブスクを利用して聴く、というのは一昔前、CDを買ってオススメのものを友達に貸す、MDにプレイリストを入れてMDを貸す、みたいな音楽の共有の仕方に似ていると感じでいて手段が変わっていくだけでやっぱり心の楽しみ方はいつの時代も変わらなくて、「僕が(私が)良いと思うものを聴いてもらいたい!」という気持ちがまた新しい「僕も(私も)」を呼ぶ。
そもそも、カツセさんがプレイリストにアンテナを入れたのもアンテナのことを好きな方がカツセさんに「アンテナいいです!」とオススメしてくれて、それでカツセさんが聴いてくれたことがきっかけだからそういうところにも「自分のオススメをあなたに聴いてもらいたい」という気持ちがあるし、そのきっかけが今回の飲み会にも繋がったわけだからどなたがオススメしてくれたのかは分からないから歯がゆいけれど、オススメしてくれた方のおかげだし、あなたの好きはやっぱり間違ってなかったよ。(グッジョブだ最高だ)

「ありんこ」のMVが出来たときにみさとさんが「自分でも何回も何回も観ました」と言っていて、「この楽曲に携われてよかった」という風に言ってくれたのもそういうことで、「良いものを作ろう」「良いと思った気持ちを伝えよう」という気持ちの人に出会えるとワクワクする。

規模や知名度含めてやっぱりまだまだ足りないことばかりだけど、「そんなこと関係ないです、良いから良いんです」とクリエイターの方やリスナーさんが感じてくれていると分かるのは自分自身にもとっても勇気になるし、そういうのも全部ひっくるめて「もっと良いもの」という向上心にもなる。だから俺は色んな方面でとっても勇気付けられている。

ありんこを聴いて「雪」を連想してくれたみさとさんと、深い 深い 青を聴いて「冬空を駆ける流れ星のような30曲」というプレイリストの中に入れてくれたカツセさんがアンテナに持つ印象はやっぱり近くて、多分アンテナが好きなリスナーさんも「夜」や「冬」をなんとなくイメージしてもらえてると思うし、俺も自分でそう思うし。

お世辞抜きに、気の良い人たちだなー、と改めて思った。柔らかくて情熱的で、繊細で大胆で、俺も少しでも音楽という面でそうなれるように、あなたを連れて果てなき果てへ行かせてと書いた気持ちを大きくしていけるように、と思う。


自分で作っていく足場を、場所を、時には誰かと一緒に作りながら、それを楽しめるようなそんなことをずっとみんなで浮かべていよう。文字も映像も音楽もリスナーも、繋がっていることが沢山ある。 早くみんなに出会いたい。