鹿児島帰りの飛行機は行きよりも楽だった。
後ろにいたお母さんとちびちゃん(みーちゃん)がずっと騒いでたおかげかもしれない。

みーちゃんはお母さんがiPadかなんかで映してくれるドラえもんを観たくてしょうがなかったのだけれど、ドラえもんが消えるたびに「ドラえもーーーーーん!!!!」と声を上げた。
それが不定期に来るので真後ろから聞こえるみーちゃんのドラえもんの声に意識を一旦持ってかれることがよかったのかもしれない。ありがとうみーちゃん。

朝からなんだか身体が重たくて、倦怠感がすごい。熱はないので湯疲れだと思う。

大学の卒業旅行の時に栃木の鬼怒川温泉に高校からの同級生5人で泊まりに行った。俺以外みんな野球部。ホテルの温泉に5.6回は入りに行ったら翌日、今日ぐらいのダルさが身体を襲っていてどうやら「湯疲れ」である、というところまで行き着いた。(「湯あたり」とは呼ばないらしい)
その時は翌日に日光東照宮などを見に行く予定だったのに早く帰りたくてしょうがなかったのに、同じ回数入った友人たちはぴんぴんしていた。

「卒業旅行行こうぜ」と言い出した友人が旅行日の3日ほど前に連絡をしてきて、ホテルを決めた日は旅行日の前日、大雪の日の深夜に漫画喫茶のファミリールーム(真ん中にコタツが置いてるワンルームみたいなところ)でネット予約をした弾丸旅行だった。みんな就職先も決まっていたし、学生最後の、学生らしいノリだった。

Twitterにも書いたけどニュースで「ようやく冬将軍が」という見出しの天気予報が流れていた。
寒いなら寒いとブーブー言うのになんだかんだ待ってたんじゃん冬、と可笑しかった。

きっと、終わってしまえばあっという間と感じる3ヶ月ぐらいの冬、匂いが記憶とリンクしやすいというのが俺個人の話だけで言うとあるんだけど、冬はそういうその都度その都度、「なになにがいつあった」という頻度が高い。
11月は1年の中でどういうわけか一番記憶がすっぽ抜けてしまいがちだけど、今年は違ったし、12月に入ってからも色々な初めましてな出来事がたくさんある。

順当に、寿命というものだけで言えばアンテナのスタッフや社長とかの方から自分たちより先に死んでいくんだから死んでしまう前にたくさんのことを教えてもらったり経験できないと、死んでからじゃどんなに願っても一言も聞けないし、事柄や感情も共有できないし、だからどうせ先に死ぬもんだとしたら死ぬ前に色んなこと経験しようと話したらスタッフに「失礼だな」と笑われたけど、季節もそうだと思う。

今年の冬は今年しかない。過ぎてしまってはもうこの冬には会えない。季節だけじゃなくてなんでもそうなんだけど。

家に着いてキンキンのフローリング床を踏んで冬になるなぁと実感した。
楽しい冬になりますように。