名古屋の新栄にサンセットストリップというライブハウスがあった。
雑居ビルの地下へと続く階段を降りていくと薄暗くて長い廊下が続いている。
その一番手前にポスターやステッカーが無造作に貼られた扉があって、その先がライブハウスだった。
この曲は2013年か2014年に書いたんだっけな。
歌詞を先に書いて、あとからメロディとコードをつけたんだっけ。
歌詞を書くときにはあのサンセットストリップの狭いステージやバーカウンター、長い廊下を思い出しながら書いた。
それから1番だけのデモ音源を作って、スタジオでみんなに聞かせて、そのままセッションをして、あっという間にフルコーラス曲ができたのを鮮明に覚えてる。
曲作りをするときは結構意見を言い合ったりして、行き詰まることが多いんだけど、この曲は歌詞の通りみたいに「言葉がなくても分かり合えた気がした」というか、歯車があっという間に噛み合って、奇跡的に生まれた。
もうサンセットはなくなってしまったけど、この歌を歌うと、あの地下独特のにおいや、フロアを照らしていた小さなミラーボールを思いだして、あの頃自分が感じていた思いが蘇ってきて、胸がキュッと締め付けられる。
実はこの曲をレコーディングしたのは今回で3度目。
今までの録音した2つのバージョンとも、「その時」を閉じ込めてる感じがして今聴くと懐かしいような恥ずかしい気持ちになるけど、
今回のが1番良いと自信持って言えるよ。
ライブハウスの歌だからさ
ライブでみんなで歌えたら嬉しいです。
この曲を作った頃のライブ写真
#発売まであと2日
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