連日ニュース速報で新型コロナウイルスの感染者の数が発表されますが、その数だけでは実態が把握できないこともたくさんあります。


例えば、毎日発表される感染者の中で無症状の方の割合は、第一波と言われる4月頃には新規感染者のうちの2割だったのですが、現在は5割まで増えています。無症状であれば自らが感染しているとは気が付かないので、通常は病院などで検査することもないはずです。

 

ところが今、この無症状の感染者数が増えているのは、福岡市の保健所が疫学調査に基づいて、それだけ周辺の濃厚接触者などの検査を積極的に行うことによって、通常では分からなかった無症状感染者を発見できているということなのです。さらに、デイサービスで感染者が発見されたケースでは、職員及び通所されている高齢者全員にPCR検査を行い、それ以上の広がりが無いように早期対応を行いました。

 

その目的は、無症状の方が無意識に高齢者や基礎疾患のある方などの重症化しやすい方へ感染を拡大させてしまうことを回避するためです。福岡市は医師でもある荒瀬副市長にリーダーになっていただいて、専門的観点から感染対策を行っています。

 

実際、福岡市で現在重症化している感染者はゼロが続いています。
 

もちろん感染者自体は少ない方がいいのですが、逆に無症状感染者を出来るだけ多く発見して、早期に隔離することを目指して、保健所と取り組みを進めています。
 

ですから、福岡市としては感染者の数の増減だけに一喜一憂するのではなく、重症者の増加を防ぎ、医療崩壊を引き起こさないことを目指しています。

 

今日も75人の感染者が確認されていますが、感染者の濃厚接触者に対して、これからしっかりとPCR検査を行うわけですから、近々感染者数が3桁になることも十分あり得ると思います。とにかく重症者を出さない、増やさないことを念頭に、冷静にしっかり対応していきます。

 

また、感染症法に基づいて、店舗側の同意を得ずとも、自治体が店名を公表できるという方針の通知が昨夜、国から届きました。
 

この方針に基づいて、福岡市でも今日からクラスターが発生した際には原則店名を公表することになります。
 

クラスターが発生したと発表された店舗などに行かれた方は、特に2週間は行動に気をつけていただくと共に、体調に異変があればすぐに保健所に連絡をいただければ、優先的にPCR検査を受けていただきます。

 

ニュースなどを読んでいての個人的な感想ですが、ワクチンが開発されて、私たち市民みんなに行き渡るまでには2年くらいは掛かるのではないかと思います。一週間後ワクチンが行き渡るのならば、その間、家で籠城してればいいのですが、2年間続くとなると、社会経済活動と感染拡大防止を両立させなければなりません。
 

まさにwithコロナ。インフルエンザの時期にうがい手洗いマスクなどで感染予防するように、これから数年はコロナが近くにあることを前提に、それぞれがマスク着用やソーシャルディスタンスなどの基本をしっかり実践しながら、感染拡大防止に取り組んでいきましょう!

 

↓ちなみにこのグラフは、青が感染者数で、赤が重症者数。今日はPCR検査数が1000人を超えています。現在福岡市内で重症者はいません。

 

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福岡市長 高島宗一郎