都営線で、全身The BONEZのグッズに包まれた少年が、ちょー俺を見ていました。
メチャクチャ携帯と俺の顔を見比べてソワソワしている。
ツイートしてるのかな。
今すぐやめて欲しい。
でも、友達のバンドのファンだからしょうがない。
ちょっと待った。
こいつは俺の友達でも俺のファンでもなく、俺の友達のバンドのファンだから、俺を中心に考えるとけっこう遠い。
ブン殴ってみようかな…?
いや、そんな事したらただパクられて俺が残念な結果になる。
やらない。
やるわけがない。
かつてない絶望に包まれてしまうさようなら。
何しろ、今は俺に関わらないで欲しい。
俺は今、日本の三三七拍子は洋楽の概念だと、ただの4分の4拍子だよって事で、頭が一杯なんだ。
すると想定していなかった右側からニューキャラが
A『エルレの高橋さんですか…?』
俺『違います。』
A『え…』
久々に宇宙が完成しました。
俺はこの時点で電車内での周りからの視聴率はわりと高めです。
俺はすでに正気を失っていました。
しかも俺の読んでいた本は
『リズムの強化』
と題された、誰にもバレたくない本でしたさようなら。
奴は気付いていたに違いない。
チクショウ。
ま、いっか。
んじゃまた。