俺はスポーツにあんまり興味がない、少し変わった子供だった。




みんなは野球に夢中だったり。




普通は走るだけでも楽しいはずなのに、いつもどこか冷めてる感じで、大好きなのはおばあちゃん。




楽しいのはタケシって友達と遊んでる時だけで、あとは求めてなかった記憶があります。




タケシは習字を習っていて、ずっと習字教室の前で終わるのを待ってたりした。




扉が開いて、タケシが中から出てくると、ワクワクしたのを覚えています。




お互いの家を走って何秒で行けるか?とか計ってたんだけど、二人とも心の中で数えた秒数だから、今考えるとデタラメなんだけどね。











中学の時、タケシと俺は、あまり勉強が得意じゃなかったけど、タケシは急に頭が良くなったんだ。




通っていた塾が合ってたんだと思った。




俺はお袋に




俺「タケシの成績が上がってて、俺も同じ塾に行きたい。塾を変えたい」




と、伝えたら「遊びに行く所じゃない」と、マジでキレてた。




いつも適当な事ばっかり言ってたから信じてもらえない。





俺は自分の成績が上がるかもしれないと、一筋の光を見たんだけど、幻となりました。




俺は、本当にそこで勉強がしてみたかったんだ。




その気持ちに嘘はなくて、とても悲しい気持ちになったのを覚えている。




こないだその話を、お袋にしてみたら、細かく覚えていて、俺に謝っていた。




お袋に謝ってほしかったんじゃないんだ。




ただ、あの時の俺の本当の気持ちを伝えたかったんだ。




あれだけ毎日タケシと遊んでたらさ、お袋の気持ちも理解できるよ。




帰る時間も全部ウソだったもんね。




ただ、塾の時だけは、本当にあの赤いマンションの塾に行って勉強がしてみたかった。




魔法がかかったみたいに成績が上がったタケシと、同じ魔法を俺にもって。










このブログを読んでいて、子供がいる人もいると思います。



いつもデタラメな事を言っている子供でも、初めての“本当”が、あるかもしれない。



信じるタイミングや見極める事は難儀だと思うけど、俺はその時、傷ついたから気持ちを知ってるんだ。




誰も悪くないのを前提だけどね。










んじゃまた。