月別アーカイブ / 2019年10月

いよいよ11日に上映開始されました「東京アディオス」
主題歌の「よだか」を歌わせていただけたことで試写会にまで参加することができ
誠に役得であるなぁ、と。

お話をいただいた時に「売れない下ネタ芸人の半生を描いた…」という説明を受け
「あ、これは絶対に歌わないといけない…もちろんナナホシ先生の楽曲で」と瞬時に感じ
ありがたいことにその通りに話が進み
結果的に、想像以上の映画作品と想像の斜め上を行く楽曲が誕生し、無事公開に至りました。
ありがたやありがたや(。-人-)

作品を見させていただいた感想は
僕が以前バンドマンだった頃、ミュージシャンと芸人の違いこそあれ
環境的にはほとんど同じようなものでした。

先は見えないし、金はないし、自信は日々なくなっていくし、常に腹は減ってるし
携帯鳴ると怖いし、イラつくけど怒る気力はないし、涙も出ないし、胃はずっと痛いし
自慰の後の一瞬だけが心地よくて、その勢いで寝ないと眠れなかった。

自分で決めた道だから文句なんぞ誰にも言えませんし、嫌ならやめればいいだけの話で
それは分かっていても「まだどうにかできるんじゃないか」と心のどこかで縋っていたし
最後のほうはもうほぼ意地しかなかった。

夢と空腹と性欲と罵倒と逃避の、あのひりついた生活を思い出し
ただただひたすらに感情移入でした。見てて胃が痛かった。

どぎつい下ネタのオンパレードで、それに対して拒否感を抱く人もいらっしゃるかと思います。
しかしそういう「馬鹿馬鹿しい」とか「邪道だ」とバカにする人もいるようなネタにも命をかけて、命を削って魂を注いで生きている人間がいるという、そのギャップをこそ大塚監督は見せたいんじゃないのかと、僕には思えた。

合理的な道を「合理的だから」という理由で簡単に選べない人間だからこそ
描ける世界があるんだ、と。

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僕の場合は運良くというか、運悪くというか、家族のために田舎に帰らねばならん状況になり
親にも「帰ってきてくれ」と言ってもらえ、ズタボロの状態で実家に帰ることになりました。
恐らくこんなきっかけでも無ければ帰ることは出来なかったし
ここで帰ったおかげでその後の歌い手活動がスタートし今があるわけで、我ながらギリギリだったなぁと思う。

詳しくは書けませんが、作品中での横須賀さんは僕とは違う道を選び、ラストシーンに向かいます。
僕の中では、もう一人の僕でした。

そこには意地も誇りも情けなさも申し訳なさも清々しさも、全て詰まった特大sy
生き様を見ることができ、納得のエンディングでありました。

と思うや否や突如僕の歌声が流れ出し「ビックゥゥゥッ!!!!」となり
「そう言えば主題歌歌ったんやった!」と思い出し現実に戻って来れました…焦った…
アディオス!東京アディオス!!

おかげであの頃の感覚を思い出せました。
またいつああいう状況に戻るか分からないお仕事ですが
戻ってしまっても、今度はもう少し恐怖も焦燥も絶望も、作品として昇華させてあげないとな
と思えました。
ありがとうございました。


12日は台風の影響で上映中止となりまして
13日以降の上映はシネ・リーブル池袋のHPをご覧くださいませ。
とんでもない作品に関われて、僕は幸せです。

是非是非、劇場に足をお運びください。
よろしくお願い致します<(_ _)>

だいぶ遅くなりましたが先月「敬老の日スペシャル 永敬爺82~令和元年弾き語り~」にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
遠くて来れないながらも応援してくれた皆様もありがとうございました。

2回目の永敬爺、2回目の会館ライブということで、前回より若干の慣れもあり
後ろはチーム島爺として全幅の信頼を置いている音響・照明・その他スタッフの方々
前は客席からお孫さん達
ジジイは前後から支えられ、無事、気持ちよく歌いきることができました。
ありがたやありがたや(。-人-)

往年の名曲から現代の名曲、素晴らしいボカロ曲まで、全て弾き語りでのパフォーマンス。
前にも言いましたが、弾き語りの形にしてしまえば、昔も今も、人もボカロも、一切の垣根無く皆さんの耳に平等に届けられることが、どこか面白く、歌い手冥利に尽きるなぁと思っています。

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客席を見渡せば、お子さんからかなり年配のかたまでが爺マスクを被った男の歌を聴き入り、涙を流してくださるかたまでいらっしゃる状態。
客観的に見れば、よく分からんヘンテコな空間ではありますが
誰もツッコミを入れず「あり」としていただけている皆さんの懐の深さを感じ
この妙な空間そのものが、最近とても愛おしく思えるようになってまいりました。
いよいよ頭がバグって来た説もありますが。

この奇妙な存在がなるべく長く続けばいいな、と改めて感じ
何度でも初心にかえり、歌を愛しお孫さんを愛そうと心に刻んだ1日でございました。
皆様ありがとうございました<(_ _)>

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