月別アーカイブ / 2019年10月

こんなに深い沼だなんて、この時にはなにも知らずに第一歩を踏み出してしまったのだった…………の、続きです。
初めての現場に行ったその頃は「シネマジャック」というアルバムのリリースイベントがちょうど続いていました。なのでたて続けにリリースイベントに行ったのでした。
新宿タワレコでは、ランボーという曲の歌詞に栄養ドリンクが出てくるので、運営のTwitterを通じて、みんなで栄養ドリンクを掲げてコムアイさんにサプライズをしよう!と知らされていた。そんなんで仕込んで行った訳です。するとはじまる前に気の優しそうなお兄さんが、持ってない人に栄養ドリンクを配っていて、みんなでやりましょう!と声をかける。ファンならでは微笑ましい光景だ。
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この日もコムアイさんのパフォーマンスはおもしろい。舞台を降りて観客席になだれ込み、遠巻きに見てる人を捕まえる。あんまり後ろで見てると捕まりますよ~とコムアイさん。油断も隙もあったもんではない。
栄養ドリンクを配ってたお兄さんをはじめ、揃いのシネマTシャツを来た人たちは相変わらずいらっしゃる。
この日も笑い、そして耳をくすぐる官能の音を聴かせてもらい、サインへと並ぶ。二度目となると少し慣れてくる。そんなこんなで2度目の参戦も楽しく終わる。

そして3度目は横浜ビブレのタワレコへ。
ダウンロードで聴いていた「星一徹」という曲を初めて生で聴くことができた。この曲は、曲名の通り星一徹の代名詞でもあるちゃぶ台返しがモチーフにされている。サビの部分では、観客たちを座らせみんなでちゃぶ台返しをするようにとコムアイさんに強要される。いい大人がやっている姿はなかなかのカオスな空間だ。さらにこの曲の良さは、サビにいくにつれて低音のドラムが流れるメロディと共に早くなる。自分の耳にとって至極の快感が得られるのだ。そんなこんなでリリイベは続く。
ここでは下の写真のようにお客さんの幼女の背後に忍び寄り歌っている。
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リリイベに通い。ふと思う。
いつもタダで見せてもらって悪いな、ちゃんとお金払って見に行かなきゃならんな……。沼に二歩目を踏み入れた瞬間である。両足とも泥がついてしまう。

そして最初にお金を払って行ったライブが、こちら。
渋谷で「ミツコ」という曲のモチーフになっている、園子温監督の「恋の罪」という映画を見て、トーク&ミニライブというものである。終了時間が遅いこともあり、「ミツコ」の歌詞の通り"東京渋谷区終電間際の攻防せめぎ合い"となりつつ、初めての有料ライブを楽しんだのであった。
ついにタダだから見に行ってたという訳だけではなく、身銭を切って見に行かなければならない。に変わっていた。こんなことは四十も過ぎて初めての体験だった。しかし面白いものには、金を払う価値が発生するのだ。
なにやらおかしなことに点火された頃だった。

その火が着いたまま、数ヶ月後「水曜日の視聴覚室」という主催ライブに行くのであった。ひとりで行くのは心細かったので、前述の卯ノ花クダシのベースくんを誘って行ったのでした。
渋谷はWWW!!ツーマンライブということで、もうひと方はAZUMA HITOMIさんというアーティスト。要塞と言われる光と音のスピーカーや、様々な楽器や音響機器を駆使して曲を作ってる方で、大迫力のサウンドを提供してくださる。
そして、我らが水曜日のカンパネラ!包帯で顔巻かれたコムアイさんと思しき人物が歌い幕が開ける。しかしニセモノだったというトリックもありライブがはじまる。われわれを楽しませてくれるVJを含めた演出。今までのタワレコとかではなかった迫力だ。そして新しいアルバムと全国ツアーというビッグニュース。
アンコールで共演者のAZUMA HITOMIさんとのコラボ。最後は観客も舞台に立つというカオスな状況に!!そんなライブを経て帰りにはコムアイさん自らみなさんをお見送り。
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いっしょに写真も撮りました。
そして何より大阪からケンモチヒデフミさんがやって来てました。やっと会えました!!Twitterでたまにお返事してくださったりキャッチーな印象でしたが、実際会ったらもっとキャッチー♪
とても楽しめました。



最近はすっかりライブに行くのが当たり前のことになってしまった。しかし5年前までライブやコンサートなどに行くことなど、生涯で片手で数えられる程度だった。もちろん水曜日のカンパネラに出会ってしまったことは、きっかけのひとつだが、兎角ライブハウスに行くことに関して欠かせない存在がある。
それが卯ノ花クダシというバンドである。

ちょうど水曜日のカンパネラを知ったころに、一人の青年と知り合った。親しくなるうちに彼がインディーズのバンドのメンバーであることを知る。彼は卯ノ花クダシというバンドの一員、ベース担当のヤハ・タクヤだった。もちろん元々音楽好きだったのと、さらに知ってるやつがやってるならという気持ちからライブハウスで彼らのライブを見に行こうということになった。場所は下北沢のReGというライブハウスだった。今となれば、数々の劇場やライブハウスのある「演劇と音楽の街」の下北沢に行くのは当たり前になったが、当時はそうではなかった。買い物とかに行くにしろ、自分の動線にはなかった下北沢にまでわざわざ行く用事などなかったのだ。
そこでついに彼らのライブを見ることとなる。インディーズの彼らは単体でライブをすることはなかった。対バンと言われる形式で他のバンドが主催するライブに参加していた。演奏時間が20〜25分くらい、入れ替えが10分くらいで5〜6組くらいの演奏が行われる。終わるとバンドメンバーが会場で手造りのCDなどを物販をする。そんな仕組みだ。
生で聴く楽器はひさしぶりだった。腰から下に響く低音のドラム。メロディーを刻むギター。その二つをつなげるために欠かせないベース。そしてボーカル。閉塞されたライブハウスという空間にそれらの音が重なり合う。この包まれ感は体験したことがなかった。
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当時の卯ノ花クダシは5人編成。全員男子!!ドラム、ベース、ギターが二人とボーカルだ。二つのギターは一つがいわゆるコード進行的なポジション。もう一つは妖艶なメロディーを刻む。彼らは元々高校時代の軽音部だった。全員同級生で卒業してからバンド活動をステップアップして、こういった舞台に立っていた。曲を作っていたのは、その妖艶なメロディーを刻むギターのまついみつまるくんだった。彼の作る音楽は王道のバンドロックでありながら、どこか和風の雰囲気の漂うサウンドだった。曲調としては自分の好みだった。今でこそかなりの力をつけて活躍する彼らの原型というものは、思えばこの時からしっかりとそのイメージというものを表現していた。

現在の彼らの音楽はこちら。
それからというもの、彼らのライブがある時にちょくちょく行くようになった。そのお陰でライブハウスに行くこと、運営の予約をしたり、手売りのチケットを買ったりと、今でこそ当たり前のことが構築されたのだった。
バンドメンバーが変わったり等いろいろあったが、彼らの音楽は続いている。確固とした卯ノ花クダシというジャンルを昇華し続けている。彼らの成長を目の当たりにできているとこは自分にとって本当に良かったと感じている。完成されたものを知るのは比較的容易いが、こういった過程を見られることは自分にとって本当にプラスになると感じている。

今でこそ卯ノ花クダシ主催でワンマンライブができるほどの力をつけているが、ゲストの対バンとして呼ばれることはもちろんあることだ。対バンによって、自分から興味を持って聴くわけのなかった音楽との出会いもある。卯ノ花クダシはそういった意味で自分の音楽の幅を大きく拡げてくれた。そう、興味のなかった分野まで拡げちゃってくれたのだ。

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