月別アーカイブ / 2019年09月

ついに出会ってしまったのが、水曜日のカンパネラ。
普段もラジオから流れてくる曲は気に入れば調べてダウンロードしたりはしてたけど、あまりにも衝撃が大きすぎた。音の作り込みといい、わけのわからない歌詞といい、自分の耳はすっかり虜になった。
それと同時にこれほどの作品が世間に認められなければ、もうこの国はダメだと思うほどに、この水曜日のカンパネラに音楽の力を感じた。
聞こえてくる心地良さ、惑溺性の強さといい、今までも特定のアーティストにハマったことはあったが、ここまでなのは初めてだった。聴いてないといられないのだ。ここまでヘビーローテーションするのは生涯で初だった。
便利な時代だ。CDを買わなくてもダウンロードで曲が手に入るのだ。とりあえずダウンロードできる曲をすべて落として聞きまくった。

ネットで調べると断片的に水曜日のカンパネラが何者なのか明らかになる。ライブの映像もいくつかあった。このボーカルのコムアイという人物は一体どんな子なのか?3人組のあと二人はどんな人なのか?そして何より、この爽快で官能的なトラックを作った人物、ケンモチヒデフミとは何者なのか?そんなことを気にしながら、ヘビーローテーションはただただ続くのであった。あー、十二指腸潰瘍で入院したのもその頃だったっけ……。

半年くらい経ったある日、渋谷のタワレコでインストアライブがあることを知る。土曜の夕方だし、行きやすいし、そしてなんと言ってもタダで見れるし、ちょいと行ってみるかなと。いま思えば自分の意思で行きたいと思って行った初めてのライブだった。
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そーゆーイベントの仕組みもなにも知らなかったが、CDを買えばサインをもらえることくらいはわかった。CDを買って会場に行く、まだ早いのか人も少なく準備もまだのようだ。時間が近づき、ちらほらと人が集まってくる。とは言え「どわーっ」と押し寄せる訳ではなく、前の方で見たいと思えばかき分けて行けるし、後ろの方からゆっくり見るのも問題なさそうだ。
右前の方に常連の人たちと思われる人たちがいた。黄色のシネマジャックのTシャツを着たおじさんたちがなにやら親しげ話している。(この人たちともっと親しくなるのはもう少しあとの話)

定刻をすぎた頃についにコムアイさん登場!!Macを片手にご挨拶。
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このマックを横のテーブルに置いて配線をつなぐ、曲出しを本人がやるのか?そんなこんなで初めてのインストアライブ観戦です。
歌わされてる?
ムキになってる?
そんな雰囲気もある中、堂々と歌うコムアイさん。ランボーという曲の途中で音源が途切れ途切れになる。なんとか着いてって歌ってるのだがついに曲が切れてしまった。「あーっ!」と叫び、おもむろにMacを操作し直す。なんだろう?このハプニングにこの落ち着きは?兎にも角にも度胸だけはあることがわかる。
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そんなこんなで大盛り上がりでライブは進む。
その時のライブの様子はこちら。
https://youtu.be/2AbMvsKdOPw
自分が衝撃を受けたマリーアントワネットという曲では、「お菓子を食べればいいじゃない」のコールと共にお菓子を客席にぶん投げる!大の大人たちが駄菓子を欲しがり拾うという図式だwwしかもコール&レスポンスで「お菓子を食べればいいじゃない」「フランス革命」を交互に叫ばせる。わけがわからん!しかし……クソ楽しい!なんだこれは?
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戦利品のお菓子をもらった。
初めてのインストアライブでCDにサインをしてもらった。なにを話したか覚えていない。ただ終わったあとに、いろいろと準備をしてたりした男性がもしやケンモチさんかと尋ねたところ違ったww後々わかったが、カンパネラのメンバーの一人であるDir.Fさんだった。
しかしなんだろう?聞いてただけで満足してた音楽の新しい扉を見つけてしまったのか?この時はまだこれが深い深い底なし沼に足を踏み入れる第一歩になるとは気づかなかったのだ。


2013年10月28日11時台のjwave あの衝撃 そこから すべてがはじまってしまった。

もともと音楽は好きだった。姉の影響で幼少の頃から歌謡曲、ニューミュージックが耳に入った。小学生になるとたのきん、聖子ちゃんの時代だ。いわゆるポップスが好きだった。初めて買ったCDは小泉今日子のベスト。日曜昼のラジオで初オンエアされる新曲を聞いたりしていた。
中学くらいになるとアイドルとかって、なんかダサいみたいな雰囲気になる。ユーミンや浜省は胎教のように聞いていたので、そんなのを聞いていた。
高校を卒業すると、クルマで出掛けるようになる。お気に入りのカセット、そしてCDをかける。あるとき知ったユニコーン、解散したばかりだったけどすごくハマった。小沢健二からのスチャダラパー、そしてコーネリアスから遡りフリッパーズ・ギター。さらにサニーデイ・サービスと、聞く音楽が広がって楽しくなってゆく。
川崎市でひとり暮らしをはじめると、tvkが音楽の発信源となる。木村カエラのデビューはtvkの歴史を大きく変えたと言っても過言ではない。
ある日仕事が忙しく徹夜明けの昼下がり、ふとテレビを付けると、あるMVが流れてきた。木漏れ日の中を自転車で走ってゆく、アコースティックギターのメロディ……あれ?歌がはじまらない?……ギターの旋律だけが心地よく流れてゆく。徹夜明けでおかしくなってたのかもしれない、目からは涙が溢れていた。
そのとき初めてインストゥルメンタルという言葉を知る。曲はメジャーデビューを果たしたばかりのDEPAPEPEの「START」だった。

いろいろと病んでたのかもしれない。インストを聞いてから、歌詞なんて意味ないじゃん!曲そのものだけで、人間はここまで感動できる!なんて思うようになってDEPAPEPEにハマっていた。そして追い討ちをかけるように、またしてもtvkから発信されたのは→Pia-no-jaC←だった。
もちろん普通に流行りの曲も聞いていたし、ラジオから流れる曲が気に入れば調べてダウンロードしたりもしていた。そう、ダウンロードできる時代になったのも手に入れることに関しては拍車をかけたのかもしれない。それでもインストを聞いてる自分はなんか尖っててカッコいいじゃん!という錯覚に陥っていた。

やっと冒頭に戻ることができた。話を戻そう。
すべてがはじまってしまった衝撃はこの曲だった。
https://youtu.be/W6Iv7O9qAHg
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ここから音楽は聞くものではなく見るものになってしまった。

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