理由もなく、クリスマスになると不安になるという妙な感情には、実はちゃんとした理由があった。

そう。それはボクがまだ五歳の頃のお話。


クリスマスと言えばプレゼント、プレゼントと言えばサンタクロース。

わが国では、イエス・キリストの降誕を祝うという慣習よりも、愛する家族や恋人にプレゼントをして、おいしいご飯を食べるといった、そんな認識の日。宗教的な要素は大多数の人が感じることはない。

そして子供たちにとっては、欲しいものが買ってもらえるかもしれないという、一年に一度の期待感に満ちた日。

さらに幼くなると、赤い服を着て白い髭を蓄えたサンタクロースのおじいさんが、鈴を鳴らしながらトナカイに乗ってやってくる現場を押さえようと躍起になる、一年に一度の奇妙に満ちた日。

この世界にサンタクロースがいるかいないか。誰もが避けては通れない、子供の頃に必ずやってくる疑問符。

心の中からサンタクロースが消えて、人為的に包装されたプレゼントを手に取り、親に向かって、「サンタさんが来てくれた!」と気を使ってしまった瞬間に、人は大人の階段の一段目を小さく踏み出すのだ。

シンデレラではなくなってしまうのだ。


そう。それはまだボクが五歳の頃のお話。


クリスマスの日だった。保育園から帰宅したボクは、帰るなり親の隙を伺って家を抜け出し、自転車に飛び乗った。

夜になって寝てしまったら、サンタクロースに会えない。だから自分が起きてるうちに会いにいこう。そんな単純な考えからの行動だ。

ボクは小さな自転車を必死で漕いだ。道に迷わないよう、車の通っている大きな道を選びながら、ただひたすらに漕いだ。

駅前の小さなスーパーやケーキ屋さん、雑貨屋さん、街頭の至るところから聞こえてくるクリスマスソングが、風を切る背中を押していた。


どれくらい走っただろうか。気がつくと夜の闇はすっかり色濃くなっていて、あまり人気のない道を走っている。

急に襲ってきた不安と寒さによって、ボクはすっかりと疲労していた。

帰り道はもう分からない。かと言って、時々通りがかる大人に、「迷子になりました」と言って助けてもらおうという考えも思い浮かばなかった。

深い闇が、ボクの心を食べようとしていた。


「ああ、もう遠く離れた世界に来てしまって、きっともうお父さんやお母さんには会えないんだ。これからは、どこの喫茶店で働きながらきていこ

何かのテレビに影響されていたのか、または生き抜こうとする本能なのか。子供心にそんな決意を固め始めていた。


自転りて、働けそうなお店を探すことにした。

しばらく歩いていると、目の前に黒い大きな影が現れた。そっと近づいて見てみると、それは石造りの大きな大仏だった。

「あ、なんかこれ見たことあるな」

そう、その石造りの大仏は、電車に乗った時に窓から何度か見たことのあった大仏によく似ていた。

ホッとした。まだお父さんやお母さんと同じ世界にいるのだと、大仏が認識させてくれたからだ。

すっかり疲れたボクは、もうサンタクロースのことなどすっかり忘れて、大仏の下に座り込んだ。


どれくらいの時間が経ったのだろう。寒さと空腹に打ちのめされていたボクに、一筋の光が照らされた。

「ボク!?大丈夫!?おまわりさんだよ!お名前言えるかな?」


こうしてサンタクロースに会いに行く旅は終わった。

おまわりさんに保護され、別の宗教のシンボルに助けられるという、おまけ付きの形で。

子供って天才だよね。今のクには見えないものが見えてて、考えも及ばないようなことを考えてる。して罠もたくさんだ。


どうやらその時の記憶は、ボクの頭の中で20代半ばになるまでずっと封印され続けていたみたいで、ある日おかんと話すというほんの小さな鍵によってその封印は解かれたのだった。


もうすぐクリスマス。

街頭からはクリスマスソングが流れ始め、家族や恋人達は笑顔になる。

ボクは未だに胸の奥がそわそわする。

クリスマスが嫌いだ。

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やぁみんな調子はどうだ?

師走になって、今年ももう終わりだね。


最近ほんと時間が経つのがはやすぎて、なんだかもう寝てる間に小人が時計の針を進めてやしないかとの疑いすらもってるワタクシです。

いきなり脱線するけど、小人見たって奴に今まで数人出会ったことがあるよ。

ほんとにいるのか、ただラリってるだけなのか分かんないけど、いるなら一度見てみたいよね。

いるとしたらたぶん、普段生活してる中にいるんだよ。今この瞬間にもきっと後ろでキャッキャしたりしてるんだ。

だから、突然のタイミングで振り向いたりすればいるかもしんない。

と、思って凄い勢いで首だけ振り向いてみたら首痛めた。とても痛い。


そうそう、クリスマスだったね。そうそう。

ボクはクリスマスが嫌いだ。

街中にカップルが溢れてイチャイチャしてるからとか、そんなくだらない理由じゃあない。

イヴが近づいて、街頭で流れ始めるクリスマスソングを聞くと、凄まじい不安に襲われるの。真っ暗闇に吸い込まれていくかのような。

ジョンレノンだけはなぜか大丈夫なんだけど、その他はほとんど全部。

その理由を知ったのは、20代半ばくらいだったかな。

ずっと自分の中でおかしいなとは思ってたんだけど、ある日うちのおかんと話した時に、その理由が発覚したんだ。

それはね、遡ること30年以上。。


ってとこまで書いたけど、なんだか眠くなってきたからまた次回ってことで。

最近眠たくなるのが早いなぁ。ああいやだいやだ。

針進めんなよ小人。


んじゃまた生きて会おうぜ!


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深夜に外に出るのが好きだ。

歩いたり、座ったり、たばこ吸ったり。

夏には人気のない場所を探して寝っ転がるのも抜群に良い。


夜と言っても、2時以降くらいだよね。1時くらいだとまだ人気もあるし、あんまりそわそわしないの。

そわそわとわくわくが入り交じった変な感覚になるのは、深夜の2時から4時半くらいまでの間。

たとえば、朝6時集合!だと糞ダルいけど、朝4時集合!だと何だか楽しそうな感じがしない?


深夜ってさ、子供の頃には体験することのできない摩訶不思議な時間帯なんだよ。異空間っていうかさ、草木も眠る丑三つ時ってやつ。

怖くて楽しいみたいな。

子供の頃、大晦日の夜に紅白歌合戦見ながら除夜の鐘を聞こうと毎年してたの。

でも、毎年のように、除夜の鐘を聞くと達成感に安心して眠ってしまっていたんだ。

中学生くらいだともう起きてることができたんだけど、子供の頃って無理じゃない。

でもさ、もしその頃に一回でも起きてることができていたなら、もしいたずら心で外に冒険に出ていたとしたなら。

絶対なんか見えてたと思うんだよな。

すげえ不思議な世界に行っちゃってた可能性があったと思うんだよな。

それが良いことなのか悪いことなのかは知らないけど、行けるもんなら行ってみたかったな。

ん~。イメージ的には、「のび太の宇宙開拓史」とか「バケモノの子」みたいな感じ。


ああああ。今はもう見えないし行けないんだろうなぁ。

でもね、深夜に徘徊してると、ほんの時々期待しちゃうよね。ほんの1%でもさ。

もしかしたらって。

きっと、その1%がある限り、完璧な大人にはならないし、なれないんだろうね。


深夜徘徊にぴったりの一枚
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んじゃ、また生きて会おうぜ!


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