みなさんからいただいた投票とコメントをまとめて発表いたします🍀

自由研究の課題は出鱈目に "eye"  "I" "eye" を配る実験
#39夏 たなかのたんか 2点

「よく考えたら、自由研究なんて全然自由じゃなかった。何についてとか何のためにとかどうしてとか、そういうのを超えて自由な発想をあの頃の夏に飛ばしているのかなと思います。」斎川都 2点
「破調は目新しいし面白いと思う。それに31文字になっている。素材は良いし下句は個性的。上句を<出鱈目に自由研究の課題には>と入れ替えても内容は変わらない。インパクトもそれほど変わらないのではないか」南さよ
「これは無差別に"愛"を配る実験でもあるんです」たなかのたんか

アスファルト 蝉の亡骸踏んだ音

貴方と私の夏も終わりに

#40夏 ひかる 4点
「蝉を踏んだ乾いた音と別れの乾いた心が呼応している。<夏の終わりに>が良く働いでいる」南さよ 1点
「その瞬間の音が聴こえてよかった。聴こえなかったら、いまだに…」ゆうさん 1点
「『蝉の亡骸踏んだ音』がいい。『夏も』の『も』は別の助詞にした方がいいかもしれない。」雨宮司 2点
「蝉の亡骸が恋の終わりの象徴でもあるのですね。気持ちのように冷めてしまったアスファルトをイメージしました」たなかのたんか

いつか見た10号玉の花火にも負けじとひらくちり菊を愛で
#41夏 花曇り 1点
「今年はコロナで花火大会も中止、
寂しい夏の思い出に線香花火をして…
手元でひらく散り菊がいつかの花火に
負けないくらい美しくて愛しい
そんなイメージで詠みました😊
花火大会が非日常の特別なイベントなら
手持ち花火は日常の愛おしい瞬間…
そんな思いをかさねて対比してみました🌸」花曇り

「10号玉、ちり菊、ことばの選び方が新鮮で面白かったです。10号玉の花火は高さ330メートルまで上がり直径300メートルまで開くそうです。東京タワーの高さが330メートルなのでその大きさがイメージできますね。(うそです、大きすぎてイメージができませんでした。)線香花火が消える直前火花が次第に分裂しなくなり燃え尽きる様子を散っていく菊に例え散り菊というそうです。ふたつの花火を作者はどのように切り取ってみているのかなと考えていて楽しくなりました」たなかのたんか 1点
「<ちり菊>にかかる修飾に冗長の感がある。言いたいことが2点あるのではないか」南さよ

炎天下ギラギラな汗乱反射短髪暑しステテコ涼し
#42夏 レキシ 0点

「ステテコ涼しにやられました、読んでいて面白かったなぁ」たなかのたんか
「夏の暑さが良く伝わってくる。ただ詩的要素が少し乏しいと思う。言いたい気持ちは分かるが4句5句を再考すればどうか」南さよ

白線の外側で待ち手や顔を窓から出した人を迎える
#43夏 斎川都 8点

「何かのパレードかファンの出待ち、または皇族の出迎えの場面か。初句2句が良く働いている。<白線の外側>が秀逸」南さよ 2点
「はじめ白線の外側で待つという行為に違和感を覚えました。はみ出した存在に対する作者のまなざしにやさしさを感じます。眩しくて柔らかなひかりの情景を思い浮かべました」たなかのたんか 1点
「自粛でなかなか会えなかった人(たち)を危険な‘’白線の外側‘’まで近づいて出迎えたというなんとも心あたたまる1首だと感じて。到着した人(お孫ちゃんたち?と想像笑)も手や顔を出して満面の笑顔で心待にしていた帰省(これも想像)を果たした感じを受け取りステキだなと思いました!
‘’今の喜び‘’想像力をかきたてられました💫💫」あふろひめ 5点
「駅のホームの白線の外は生と死の混じり合う領域
お盆と終戦のイメージです。
白線の外側も、手や顔を窓から出すのも
やってはいけないこと(たぶん死ぬから)
だと思って。」斎川都


キミと手を繋ぎ「バルス」と叫ぶため入道雲にラピュタ探して
#44夏 花曇り2点

「本歌取りならぬアニメ取りか。ラピュタが分かれば楽しい歌。しかし頭で考えた作り過ぎの感がある。一度は自分の経験をくぐらせた方が一首が立ち上がるのではないか」南さよ
「若い…自分が失ったものに気付かされます。」ゆうさん 1点
「下の句がすぐ出来たんだけど上の句が悩んで💦
バルスはラピュタ語で閉じるという意味だけど
ラピュタを探すってのが永遠の夢っぽくて
メビウスの輪みたいだなぁって
恋もそんな感じでしょ(*´艸`)」花曇り

「天空の城ラピュタは何度も再放送されて夏の風物詩となっていますよね。少年が自転車に乗って入道雲へ駆けていく情景をぼくは勝手に思い浮かべて楽しんでいました。花曇りさん、上の句を悩まれていたんですね。。ぼくは読んでいて下の句から上の句に何度も何度も繋がって世界がくらくらしていきました。恋もそんな感じなのかぁ(くらくら」たなかのたんか 1点

せせらぎは組曲にしてメゾフォルテ巌でジャンとシンバルが鳴る
#45音楽 南さよ 4点

「水の流れや動きを音楽にかさねて表現することで鮮やかなイメージが浮かびました✩.*˚」花曇り 1点
「『巌でジャンとシンバルが鳴る』に驚きました。歌の展開が面白いですね」たなかのたんか
「スメタナ『モルダウ』かな? あれは交響詩だけれど。確か舟の難所でシンバルが鳴っていましたね。」雨宮司 2点
「コンサートホールのように静かな森、川が奏でる音楽の緩急や抑揚が伝わります。」斎川都 1点


「Tears in Heaven」聴きたい時はライト消す歌詞のあわいに耳をこらして  
#46音楽 雨宮司 3点

「Tears in HeavenはEric Claptonが彼の息子の死を悼んで製作した楽曲です。この歌を通して作者も大切な誰かとこころを交わしているのかもしれない」たなかのたんか
「4句目に実感がある。自分の体験から立ち上がった歌。
<Tears in Heaven>を聞いてみたいものだ」南さよ 2点
「わかるわ〰️」ゆうさん 1点

しろくろのかおがたくさんならんでてにげこんだおんがくじゅんびしつ
#47音楽 たなかのたんか 0点

「<しろくろのかお>とは何か。先生や生徒の事か。敵か味方か。下句は実感もあるし気持ちは十分に伝わる」南さよ
「#43の白線の外側の歌を読んでしろくろの世界を思い浮かべました。しろくろのかおは音楽室に飾られた偉人たちの写真です。当時は音楽も歴史も死生もわからなくてこわかった。いまでは仲良くできるのになぁ」たなかのたんか

酸素なくばアイスクリームの宇宙食賞味期限なんてないのにね
#48食 南さよ 4点

「思考回路が似てて共感します。」ゆうさん 1点
「その前にフリーズドライになってますって。宇宙にインスタントラーメンを売りこんだ日清には頭が下がります。」雨宮司 1点
「賞味期限は美味しく食べられる期限
酸素がなければ生きられない私達…
視点がとても面白いと感じました.。.:*♡」花曇り 2点
「可愛い歌だなぁ。賞味期限がないってことはずっと美味しいってこと?それともいつでも美味しくないってこと?宇宙でアイス、食べたいな」たなかのたんか

あんなもんなぜシイの実と間違えるシキミを食べて死にかけた奴ら  
#49食 雨宮司 1点

「ニラと水仙も間違える人がいますからね…」ゆうさん 1点
「一気に読み下せる歌である。へぇっと驚くがその先がない」南さよ
「シキミという植物を知らなかったのではじめ"死/君"と頭のなかで変換して読んでいました。」たなかのたんか

選挙には行かず翼の折れた白鳥に投げやる食パンの耳
#50食 たなかのたんか 2点

「社会の枠組みから外れ世界に繋がる瞬間。翼が折れてなお生きる白鳥は白線の外側なのか内側なのか曖昧な存在ですね」たなかのたんか
「自分の1票なんか食パンの耳くらいどうでもよいことに気づいて、投げやりなんだけどそれでも小さく何かの役に立っている。選挙の騒々しさと、1人で餌をやっている光景もよい対比だなと思いました。」斎川都 2点
「2句3句目に作者の後ろめたさが十分感じられる。句またがりと字余りが小骨のように気になる」南さよ

取り返しつかないことの繰り返し
合間に抱くためのぬいぐるみ
#51自由 斎川都 4点

「ぬいぐるみのような抱きしめたくなる歌ですね。
ぬいぐるみを抱くというその行為も一回性の出来事なのが興味深いです。」たなかのたんか 2点
「最後のぬいぐるみがほっこりします♪ૢ
どうしようもなさからのそれ
お気に入りのぬいぐるみがあるんだろうなᵕ̈*」花曇り 2点
「初句から一気に読めて4句で転換し、<ぬいぐるみ>に辿り着く。面白い作り方」南さよ
「1日1日、すべての出来事は
取り返しのつかないことだと思います
そういうことに立ち竦むときに、
何も言わず何も変わらずそこにいることが
ぬいぐるみの存在意義だと思いました」斎川都