みなさんが詠んでくれた短歌の中から気になったものをいくつかピックアップ🍀


★★★
地上など望まぬ人魚は朝毎に蒲団の浜に打ち上げられる
#35 斎川都
☆評歌
"私"は日々の暮らしに不自由を感じて嫌気がさしている。夢の中では人魚となり自由に泳ぎまわっている。眠りから覚めて日常へと打ち上げられる布団の浜にぬくもりと柔らかさを感じている。眠っては起きて眠っては起きるその暮らしが穏やかな波のように思えてくる。
☆返歌
歌声を奪われた人魚は(ハロー)ワークに通う(ハロー)(ハロー)(ハロー)

★★
お肉玉ねぎ玉ねぎパン粉

材料はあるのに

なんでハンバーグはできないんだろうと

空にフォークを刺して首をかしげる
#33 Ano
☆評歌
"私"がはじめてハンバーグを作ったときの歌。つなぎの材料を入れ忘れてハンバーグはばらばらの肉のミンチとなる。不思議な思いは残り空にフォークを突き刺し首をかしげる。ばらばらだからフォークでは食べられなかったのかな。破調は初めてハンバーグを作る手探り感が出ていると思います。
☆返歌
牛乳とたまごを足してみてこねるしあわせは
かくせないマチエール



分からない事がわかるまでときあかすそれらの日々を情熱とよぶ
#5 あめちゃん
☆評歌
パンチラインの効いた短歌です。はじめてはわからないことだらけ。それらを解き明かしていく日々を"私"は情熱と歌う。いつまでも情熱の日々を過ごしたいぼくの心に刺さる歌です。
☆返歌
情熱が空回りしてキラキラと初恋のダイヤモンドは灼ける


義母がのる精霊船に送り火を灯し浮かべた涙と安堵
#17 花曇り

初盆の情景を歌っている。送り火を灯し浮かべたことで義母への想いと責務から解き放され安堵の想いが沸き起こっている。綺麗な情景描写ですね。


洗剤の香りかすかに漂いて打つ柏手のリズムが狂う
#12 南さよ
初詣でのワンシーン。きみの洗剤の香りに"私"のリズムは狂う。


一本丸ごとが一番いい
 死んだばあちゃん
 とおきみと言った

#25 遊山「初」

とおきみ(とうきみ/きみ)はトウモロコシのこと。おばあさまは亡くなるまえに好物だったきみを一本丸ごと食べたいと願ったのかもしれません。


🎼見つけたよ スワンホールの 仲間たち
たんかさーくる はじめの一歩🎼5.7.5.7.7
#10 あふろひめ

はじめの一歩にふさわしい歌ですね。これからもいっしょに短歌をうたいましょう。

#たんかさーくるすわん#Tanka #Circle #Swan
2020.07.24-2020.08.18
『#初』または#自由 (テーマ提出:#たなかのたんか)