食卓からこぼれ落ちたレーズンをあなたが拾う美しい所作
たなかのたんか No.14 美しい所作

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🌟飲みもの🌟
タリーズコーヒー ソイラテ

タリーズオリジナルの豆乳で作ったカフェラテです。コクがありながらあっさりとした味わいです。

🌟本🌟
くらしのいずみ
谷川史子

友達夫婦、姉さん女房、年の差結婚、仮面夫婦!?人生いろいろ、夫婦もいろいろ……。ほんのささいな日常、でも、あったかい暮らし、そして大切な人……。夫婦の形がいろいろあれば、暮らしもさまざま……。まったりゆったりな時間をすごす家族達が貴方に幸せをお届けします。じんわり涙がでてくる、しみじみ家族ストーリー。

P12
中2の終わり
学校で大熱を出した僕を
日直で残っていた吉乃が
家まで送って行った

もうろうとした頭で

ああきれいだなと思った
朱がさした白い頬を

弾む息を
強い瞳を

すごくきれいだと思ったんだ

2日後登校したら
吉乃は入院していた

やべぇ
僕が風邪を移したと思ったら
盲腸だった

桜が満開だった

盲腸は僕のせいじゃないけど

僕のせいなら
いいとも思った

そんな気持ちがはずかしくなって
桜を届けには行けなかった

名前も書かず
皆に混じって
見舞いの葉書だけを
出した

桜の花びらを貼って


P16
あの時
盲腸で入院してた時
ベットから外見てたら
染井くんが坂を転がるみたいに
駆けてくるのが見えた

玄関の前で立ち止まって
そのまま走って帰った
次の日に

桜の花びらのハガキが届いた

…染井くんでしょ?
染井くんならいいなぁって思ったの

…お父さんを天国に見送る時
お母さんが手をしっかり握ってた
お父さんとっても嬉しそうで
悲しいのに
ふたりがすごく
すてきに見えた

桜のハガキ
見ながら決めたの

私も染井くんを
ひとりにしない

染井くんより一日でも
長生きして

私がちゃんと看取るんだって

好きだった君 君だったあの頃の日々 あの頃の日々だった夢
たなかのたんか 相聞歌

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🌟飲みもの🌟
キッコーマン チョコミント

「豆乳飲料 チョコミント」は、チョコレートのコクと爽やかなミントの香りが特徴の豆乳飲料です。お菓子やアイスクリームでも大人気のフレーバーです。小腹が空いた時のおやつや食後のデザートにおすすめです。乳原料は使用しておりません。1本(200ml)あたり133kcal、食物繊維4.2gを含んでいます。

🌟本🌟
漁港の肉子ちゃん
西加奈子

北の港町。焼肉屋で働いている肉子ちゃんは、太っていてとても明るい。キクりんは、そんなお母さんが最近恥ずかしい。肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描いた、勇気をくれる傑作。

P14
土地の人は、優しかった。雪の中、8歳の女の子の手を引いて、いなくなった男の行方を捜す大きなマトリョーシカの噂は、たちまち、港をまわった。とても、小さな街だった。
肉子ちゃんと私は、しばらく、この街にいることにした。
私は、強い雪と、旅行の匂いと、揺れる船を気に入ったし、肉子ちゃんは、港の人の優しさに甘えた。
なけなしの金をはたいて、興信所を頼った肉子ちゃんは、消えていった大金の代わり、自称小説家が、すすきので違う女と暮らしている、という情報を得た。
肉子ちゃんは、今まで、恋を失うたび、盛大に泣き、盛大に悲しんだ。そういうときの肉子ちゃんを見ると、見たことがない「オペラ」という言葉が浮かんだ。とても、ドラマティックだった。でも、そのとき、肉子ちゃんは、静かに、口角をあげただけだった。
あとから聞いたら、そのときの、港の風景、小さな宿から見えた、白くて、静かな港の風景が、自分の心象と、あまりにもぴたりと合っているものだから、笑ってしまったのだそうだ。雪って、港って、すごい。
「雨ヨ、と、書いて、雪と読むのやな!」
片仮名も使うのね。
肉子ちゃんは、この港で暮らすことにした。35歳。ボロボロだった。
私は嬉しかった。自称小説家の、置いていった本が、光が、すべて、自分のものになったのだ。

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