新型コロナウイルス対策で2週間のブランクがあけたばかりの体育館練習。

習いごとの主催者からしたら、「もっといい絵が撮ってもらえるのに」という環境かもしれません。練習のブランクがなかったり、グラウンドで思い切り体を動かしている子どもの活き活きした姿を撮ってもらいたいものでしょう。しかし、体育館に入った瞬間から、いつもの礼儀正しさが伺えました。

靴がきれいにそろえられていて、顔を合わせるなり「こんばんは」と元気な挨拶が飛んできます。誰が大人が言付けをしているのだろうと想像して、大人の姿を探しますが、大人はおらず子どものみです。
不思議に思い、「監督や大人の方は?」と声を掛けると「まだ来てないんです」とのこと。
なんと、子供だけで挨拶や靴を揃える、ということが自然とできていたのです。
久しぶりの活動であろうと、大体の習いごとの様相というのは伝わってくる(隠せない)ものだと実感しました。
話しかけたついでにと「おじさん、荷物はどこにおけばいいかな?」と子どもに尋ねると、「体育館の角、消火栓のところにお願いします。」と丁寧な案内までしてもらえるビップ待遇です。
いざ練習が始まると、声が元気に出ていることはもちろん、自発的に声を掛け合ったり、初心者の子どもに練習メニューや体の使い方を教えたりしています。
ランニング、体操、ストレッチ、キャッチボール、…と練習は進んでいきますが、いづれも元気に声を出していて、元気がなくなると、すぐに監督から声がかかります。
声を出すことが互いのコミュニケーションになることや、守備のカバーに誰がいくのか明らかにすること、最終的には怪我防止にもつながること等、その目的を監督が伝えることも忘れません。
チームに対してだけでなく、仲間に対しても「ナイスボール」「ナイスキャッチ」「オーライ」などと耐えず声を出しています。人数は少ない(欠席がなかったとしても9人)ながらも雰囲気は明るく、いつ試合があってもいいように準備を淡々と進めていることがわかります。

実は、今回の取材も昨年の10月からずっと連絡を取り続けて実現しました。私の仕事の用事や冬場をはさみ、コロナウイルスと、延長に延長を重ねて、非常に申し訳なかったのですが、こうして取材ができてよかったな、と感じました。
練習の最後には、監督もコーチも保護者も、これまた気持ちのいい挨拶をしてくれて、ありがたい時間となりました。
今回の取材には、身内(兄)も取材に同行してくれました。直前に取材への協力のお願いを連絡したときにも快く引き受けてくれました。習博の活動も一人だと負担が増えてきたので聞き取りや練習メニューを丁寧にこなしてくれたのが、嬉しかったですね。
邪魔にならないように、地域に貢献できるように、続けていければと思います。
ありがとうございました!
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