月別アーカイブ / 2022年01月

先日、関東に大雪が降った時のこと。
仕事から帰ると
「雪………
イエェェェェェェェエエエイ!!!!!」
とスーパーサンシャイン池崎神を降臨させている娘と息子大五郎(仮)。朝と全く同じ光景に別の世界線にきちゃったのかな?と不安になりました。

「ママ!!雪だよ!!外行こう!!」

…………………………。

仕事から帰ったばかりでママの体は冷え切ってますが?しかももう夜ですよ?

「雪だ!!ママ!!行こう!!」
…………………………。

雪やこんこん
あられやこんこん
降っても降ってもずんずんつもる

子供ら喜び外行きたがる
母は家から出たくない。


出たくない…が、駅前が雪の中ライトアップされていてそれがとても綺麗だったのでそれは子供らに見せたい…。

じゃあ、外行くだけだよ?遊ばないよ?
雪見たらサッと帰ろうね!!

「うん!!!あ、ちょっと待って!!これ持っていかなきゃ!!大五郎(仮)、探すの手伝って!」

と何やらキッチンを探し出す2人。

何探してんの?

「え?かき氷のシロップだよ!」

!?

いいですか?ここら辺の雪は見た目は白くて綺麗かもしれませんが、実はいろんな汚いものをめっちゃ含んでいます。なのでその雪を食べてしまったら最後、即お腹の中でその汚いいろんなものが暴れ出し、その後はひたすら下痢と嘔吐という地獄を見ます。嫌だなぁ…怖いなぁ…怖いなぁ…。

と、私の出得る限りの低い声で淡々と語ったところ、そっと両手のシロップを置く2人。
分かってもらえて良かったです。
まぁ、汚いもの含んでない雪でもこんな寒い中、かき氷食べ放題よろしくガツガツ雪食べてたら速攻お腹壊すけどね。 

という訳でまだ雪のちらつく中、外に出て参りました。



自我が芽生えてから恐らく初の雪体験の大五郎(仮)はひたすらお尻を振ってはしゃいでいました。

チラッと雪を見るだけではもちろん済まされる訳なく、この後軽く雪合戦。明日もやると約束してこの日は退散しました。

そして翌日、開口一番

「今日、学校すぐに終わるからそしたら雪合戦やろうね!!」

パジャマを片すと言う約束はすぐに忘れるが、こういう約束は決して忘れない娘。

という訳で近所の公園で雪合戦開始。
残念ながら雪は大分溶けていましたが、そんなの関係ねぇ!!とせっせと雪玉作りに精を出す2人。

少し土が混じっているという最悪の雪玉を投げつけてきました。



やられたらやり返す💢
倍返しだっ💢


あれ…?
なんか雪玉、でかくない?


いや、だから、でかくない?
娘….それもう玉ですらなくない?それもう、ただの雪の塊やん…。あと、土混ざってんだけどー。


どりゃぁぁぁぁぁあ!!



よっしゃぁあ!!避けたぁぁあ!!

と思ったら…

なんと、後ろに隠れていた大五郎(仮)の雪玉ダブル投げ作戦…!!

ぐぁぁぁぁぁあああ!!
母、完敗です!!だからもう帰っていいですか?

この後、3戦ほど交わした雪合戦。
私がいつも思うのはなぜ私だけがいつも鬼役なのか。なぜ私を追いかける子供らの「ヒヒヒッ」と言う満面の笑みに何か別の理由を考察をしてしまうのか。
それはそうと、そろそろ私の体力と気力が尽きてきたので、最後に雪だるまを作ってお開きです。


左娘作。右大五郎(仮)作。

雪だるまは子供らたっての希望でお持ち帰り。
冷蔵庫に入れようとしている娘に、家で一番寒いのは冷蔵庫よりベランダであることを熱心に伝え、ベランダにステイホーム。

「これで明日までもつね!!」
と言う娘を横目に
「これじゃあ、ゆちだるま、さむいよ!!」
と自分の雪だるまを手に取るとそのままお風呂へダイブさせていました。

「ママァ!!ゆちだるまがぁぁぁ!!」

お風呂から大五郎(仮)の雪だるまとの別れの叫びが聞こえてきました。 

………………………。

そのあとの風呂はちょっとぬるかったです。





無事参拝を終え、次は恒例のおみくじ。
私、夫、大五郎(仮)は吉でした。

今年も初心忘れるべからず、感謝の気持ちを常に持って何事も取り組んで参りたいと思います。

さてここで事件が。
おみくじを見つめたまま固まっている娘。
チラッと中を覗くと、凶の文字が…。

確か去年もそうだった気がする…。その時にあれが欲しい、これを叶えてなど思って引いたと言う娘に「神様だってこの忙しい時にそんな邪心に塗れた気持ちで引かれたら嫌なっちゃうよ。まずは感謝の気持ち、それから無心で引かないと。」と伝え、正月早々余りの落ち込み様にもう一度おみくじを今度は自分のお小遣いで引いてみたら?と提案し実行しましたが、結果やはり「凶」。
神様はそんなに甘くありませんでした。

それから一年。一瞬タイムスリップしたのかな?と思う程、全く同じ光景が目の前に広がっている…。

「娘、もしかして今年も色々邪心に塗れて引いた?」
「………うん、テストで100点取れます様に。とか塾で一つ上のクラスに上がれます様にとか。キッズスマホが欲しいとか。」

…………………………。
成長してないどころか邪心のレベルがアップしている…。

娘……いつも言ってるけど、努力なしに結果は得られません。朝起きたら突然天才になってるなんてことはないし、暗記パンも存在しません。
あなたは勉強してもすぐに自分を甘やかして10分毎に30分程の休憩入れますよね?神様だって種も植えず耕す事もしない畑に豊作を授けたりは出来ません。
あと、去年も凶だったけど、去年はそこそこ良い年だったでしょ?凶って言うのは一年凶って訳じゃないんだよ。色んなことに気をつけて、目的に向かって努力しながら大吉で終わる年にしなさい。って事だから、ここから自分次第ではどんどん良くなっていく年なんだよ。

「うん…分かった…。」

おみくじを結ぶ娘の哀愁に満ち満た背中に、正月早々居た堪れなくなる私…。

…………………………。
娘、そしたら今度こそ、邪心を捨てて感謝の気持ちでもう一回引いてみな。それが今年の神様からの言葉だと思って。

初めは渋っていた娘だったが、最終的にもう一度引くことに。私は遠くからその様子を見ることに。
おみくじの前で深呼吸をし、頭を振り、邪心を振り払う娘。静かにおみくじの入った箱に手を入れ、いざ…!!

結果
「中吉」

「ママ!!中吉だった!!」
と喜ぶ娘。
おみくじに書いてある言葉を読んでみると

願事 うんうん。
旅行 へぇー、悪くないみたい。
失物 見つかるって。
病気 うん、これも悪くないね。

おっ?で、学問は?

学問 
己れを甘やかすな。

…………………………。
ほんと、それ。

「神様にも言われちゃった…。」
と娘ポツリ。

…神様ってちゃんと見てるんだなぁ…。

流石に神様に言われたとなったらやるしかないと、その日からとりま塾の課題と学校の宿題に励げみ出す娘。

神様、これが三日坊主になりません様に🙏




1月3日に近くの神社に初詣に行きました。
神社までの道すがら
「ヨー!!ヨー!!はちゅもーでダヨゥ!!
イエーーーーイ!!!
イエェェェェェェェエエエイ!!!!」
と謎のラップと正月早々サンシャイン池崎神を降臨させる息子大五郎(仮)。周りの視線を痛いくらいに浴びました。
「大五郎(仮)、いい?神社の中に入ったらラップも池崎さんも封印してください。神社は神様の家です。大五郎(仮)もお友達が家に来たときいきなり「イエーーーー!!」とか叫ばれたらびっくりするでしょ?それと同じです。誰かのお家にお邪魔する時はお行儀よくお願いします。」


「わかったヨゥ!!」
家に帰ってからその時の顔を再現してもらいました。
この顔である。
絶対分かってない…。もし神社で陽気なラッパーと化したサンシャイン池崎神を降臨させるような事があったならば、その時はあなたを小脇に抱え境内で頭を下げながら参拝する覚悟。そしてフォーティーショルダーで痛む右肩が正月早々悲鳴を上げることも辞さない、そんな母の重い覚悟を全身で受け止めください。
神社の鳥居の前に並んでまずはお邪魔しますのお辞儀。隣では大五郎(仮)も見よう見まねで腰を真っ二つに折り曲げ、頭を膝につける形でお辞儀。ほぼ土下座。

そして境内に入ると私の心中とは裏腹に突然借りた猫のように大人しくなる大五郎(仮)。
大五郎(仮)なりに何かここは騒いだらまずいと感じとった様でした。

続く

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