月別アーカイブ / 2021年09月

最近「ダイの大冒険」にハマっている息子大五郎(仮)。因みに大五郎(仮)は何故か何度直しても「ダイの大の大冒険。」と「だい」が一つ多いです。

ある日、神妙な顔をしながら息子が

「ママ…大五郎(仮)、勇者の剣が欲しい…!!」

と拳を握りしめ言ってきました。

「え?急にどした?勇者の剣で何するの?」

と聞くと

「(魔王)ハドラーを倒す…!!」

……………。


……息子よ、冒険に出るのですね?
あい、わかった。さすればこの母が作ってやろうじゃないか。勇者史上最高と言われるオリハルコン製、勇者のつるぎ・改を!!そこのZOZOTOWNのダンボールでな!!

というわけで、完成しました。
ZOZOTOWNダンボールで作ったオリハルコン製、勇者のつるぎ・改!!

…………………
あれぇ?思ってたより大分貧相になっちゃったなぁー。まぁ、オリハルコン製とはいえ材料がダンボールだからな。こんなもんだろ。てか、オリハルコンって何?

大五郎(仮)の思い描いていた剣ではないかもしれないが、勇者のつるぎ・改です。どうぞ。

「うわぁーー!ママ!!これだよ!!これ!!
ありがとう!!」

…………………………ちょろいなー。

よし!!大五郎(仮)!!これで魔王ハドラーを倒したまえ!!

ババーーーーン!!!

おおーー!!せっかく作ったつるぎの形状が全く生かされていないポージング!!そこに製作者への忖度など一切ない、これが勇者…!!
ところで背後が大分爆発…散らかってますが、魔王との戦いのせいですか?

アバーーーン……

ストラーーーーシュ!!

オリハルコンのつるぎがもう曲がってるぅーーー!!!凄まじい威力、アバンストラッシュ…!!しかし、相手も大分ダメージを食らった様子…!!

娘の描いた魔王の手下は飛び散りました。


貴方の生み出した手下が飛び散ったんですよ?
もう、興味ゼロじゃないですか。早々に退散してないでもう少し関心を持ってください、娘さん…。

残るは魔王ハドラー。
大分形状が自由曲線ですが、これが大五郎(仮)の描いた魔王ハドラーです。


覚悟しろっ……!!!
うわっ✨勇者の面構え✨
ちなみに娘はとうとう隣の部屋に消えました。

くらえぇーー!!!


アーーンパンチィイ!!

……………………!?
え?アン…え?

つるぎを投げ捨て一心不乱にアンパンチを繰り出す大五郎(仮)。
勇者が迷子です…。

アンパンチを奇行の様に繰り出し続ける大五郎(仮)でしたが、突然拳を抱きしめ蹲ると
「うわっ!イッタ!!痛つっったぁぁあ!!!」
と叫び出しました。

何事!?と駆け寄ると抱きしめた拳からほんのうっすら血が…。
どうやらパンチが段ボールの端に当たって切れてしまった様です。

どんなに強い武器があろうとも最後は拳(アンパンチ)で戦う漢の中の漢、勇者大五郎(仮)。

「ハ、ハドラーにやられた…。明日、(保育園の)先生に言わなくちゃ……。」

そうだね…。そんでホイミーかけてもらいな。

負傷した大五郎(仮)はこの日、これ以上ハドラーに挑むことはありませんでした。漢の中の漢だが、ハートは飴細工並みに繊細な勇者、大五郎(仮)。

翌日、ハドラーから受けた傷はもうほとんど治っていましたが、大五郎(仮)たっての希望で絆創膏を貼り、意気揚々と保育園へ。

その日の迎えの帰り、早速息子に

「傷、見せた?先生なんて言ってた?」

と聞いたところ、

ハドラーって何?って言ってたよ。あ、あと、もうなおったからばんそーこー、取っちゃった。

…………………………。

勇者大五郎(仮)、頑張れ…!!

語彙数が増えると共にどんどん話している内容の難解度が上がっていく、息子大五郎(仮)。
特に大五郎(仮)とのおままごとはなどは明け方に見る夢レベルの支離滅裂さでこちらの精神を抉ってきます。
そんな日々複雑化している大五郎(仮)の思考回路は朝から絶好調です。

この日は「朝ご飯はパンがいい。」というのでパンを出したところ、突然

「うおおおおおおおおおおおいい!!おいぅおぃぃぃぃぃい!!
これパンじゃないかぁぁぁぁあ!!」

と何故かブチ切れる大五郎(仮)。

???????????????…∞

私の頭に無数に飛びかう???の文字。

え?だってさっき「パンがいい。」って言ってませんでしたっけ・・?
あれ?ママの聞き間違え?とうとう幻聴が…?

「違うんだよぅ!!パンはパンでもこのパンじゃないんだよぅーー!!」

…あーーー……なぞなぞですか?
えーと、じゃあ、フライパンかな?

「なんでフライパンなのよぅー💢ふざけてるの!?💢」

いいえ、ふざけてなんかいません。
ママは大真面目です。
あ、わかった!じゃあ、パンツかな?

「(爆笑)!!!!????
な、なんでパンツ!?
なんでパンツよぅ www
パンツはたべないでしょうがW W。(大爆笑)」

テーブルをバンバン叩いて、笑い転げる大五郎(仮)。


…………………。

そうですね、パンツは食べませんね。

「たべ、食べないよぅw w w!!
パ、パンツて……(大爆笑)」

………ところでパンにバター塗る?

「え?あ、塗る。」

牛乳いる?

「あ、いる。」

はい、どーぞ。
あ、このジャム塗ると美味しいよ。

「うわぁ〜。本当だ!!
おいしーね☆!!」

………よかったですね。

ちなみに大五郎(仮)は「おしり」「おなら」「う○ち」などでも簡単に気を逸らすことができます。

9月21日、息子大五郎(仮)が

「今日はねー、ちゅうちゅうのめんつゆだから、ペッタン、ペッタンなんだって。つちで。先生が言ってたよ。」

??

駐中の麺つゆ…?ペッタン、ペッタンで土…??
えーーーーと………
さっぱり分からん…。
考えろ、考えるんだ…大五郎(仮)が言わんとしていることを…!!保育園の先生から言われたことを…!!
と1人謎解きをしていると横で娘が

「あー、今日は中秋の名月なんだって。月でうさぎが餅つきしてるんだって言ってるんだよ。
そういえば学校でも先生が言ってたなぁ。」

とサクッとお解ケツしてきました。

…………………………。
そうだ、今日は中秋の名月の拝める日だった。

「めんつゆ」を文字通り「麺つゆ」と捉えた私はきっと迷宮入りだっただろう。
「めんつゆ」→「めいげつ」
ミステリー。

「でねー、おだんご食べるんだよ。」

そっかぁ〜。じゃあ、せっかくだからお団子買いに行きますか〜。そんで帰り名月拝んできますかぁ〜。

という訳で夕飯後、娘息子と近所のスーパーにお団子を買いに行きました。
が、
お団子がどこにもない…。
スーパーに入っている和菓子屋さんに残っていたのはどら焼きのみ…。ならばと食品売り場の生菓子コーナーに行ってみるもそこにも残っていたのはお彼岸用の落雁のみ…。わらび餅すらない…。みんな考える事は一緒か…!!だがしかし!!私は諦めない…!!この際白玉粉買って白玉供えるでもよし!!
ところが……
白玉粉も全て売り切れてました……。
日本の名月効果を完全に甘く見ていました…。
しかし、ふと狩り尽くされた白玉粉の横を見ると、ひとつだけ、こんなものが…!
白玉棒。
切って湯に通すだけで簡単に白玉が出来る優れもの!!よし!!これだ!!
私はサッと残された最後の一袋を掴み、息子達と共に足早にレジに向かいました。

帰り際、中秋の名月をしっかり見ることができました。

「わぁ〜、おつちさま、きれいだねぇ。」
と感嘆の声を上げる大五郎(仮)。

普段本能のまま生きてると思っていたけど、いつの間にかこんな風情も感じる事が出来るようになったんだなぁ。

と名月と息子の成長に感動する私。

「そうだねぇ。うさぎさん、お餅、ペッタン、ペッタンしてるかなぁ?」

ここはひとつ、夢のある話でもしようじゃないか。
なぁ、息子よ。

「え?してないよ?つちにうしゃぎはいないよ?さ、早く帰って、お団子、食べよ。ね?」 
と早々に月を背にして家路に急ぐ大五郎(仮)…。

……感動と夢を返せ。私は月に帰ります。

そうして月より団子の子供らに急かされ、早速白玉あんみつもどきを作りました。

唯一の生き残り、切って熱湯に入れるだけの
白玉棒。(今日のMVP。)


こんな感じになりました。お湯にくぐらす時間間違えて大分べちゃってしまいました…。

が!そこは黒蜜とトッピングでフォロー。

「「わぁ!!美味しそうーー!!イエェェェェエイ!!!!!」」

…先程の名月への感嘆は幻聴だったのかな?と疑う程のテンションですね。ママは貴方達に本能だけでなく侘び寂びという繊細な精神も会得してもらいたいなと思う今日この頃ですよ。

「「いっただきまぁす!!」」

召し上がれ。

「ちゅうちゅうのお団子、さいっこう☆っ!!」

………………月がとうとう消えました…。

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