田村心です!!



昨日

舞台「魔界転生」

大千穐楽でした!!!!!




大千穐楽はお祭りのようでした。
お客様の盛り上がりもすごかったですし

堤監督の遊び心で
僕らキャストも聞かされていない
大千穐楽限定の演出がたくさん
散りばめられていて
ワクワクもしたし楽しかったけれど



自分のあのシーンで
なにか起きたらどうしよう...

もしかしたらここでなんか起きる...?!!!

この人なにか仕掛けてきそう...




そんな風に
きっと全員が1日
気が気じゃありませんでした。笑

ドッキリだらけの舞台本番って感じ。





楽屋から映像を見ていても



ここ仕掛けられてるやん!!!!!!笑



と盛り上がって
非常に楽しかったです。






さて
昨日で終わりましたが




予定していた75公演
やることができた51公演
やることができなかった24公演





中止になってしまった
悔しさ悲しさ
寂しさ、もどかしさを
忘れた瞬間は一度もなく
昨日まで駆け抜けてきました。




もう普通ってどんな感じだったのかと
考えてしまうほどに色んな制約がありました。


舞台上以外での
繋がりが本当になくて

違う楽屋の方に
1日の始まりの挨拶さえできなくて

本番が始まってから「おはようございます」
って事がたくさんありました。

なんなら「おはようございます」
よりも先に舞台上で台詞を交わす事の方が
多かった。



だからこそ
裏での繋がりがないからこそ

舞台上でお芝居で繋がりたいという
思いが強くなって集中力が増した気がするし

お芝居で繋がれた時
いつも以上に嬉しくて
心が動く事がたくさんありました。





そして
これは去年からそうだけれど




今日が最後になるかもしれない




毎日、毎公演
そう思っていました。



毎日そう思う事は
結構負担でもあって
しんどくなる事もあったけど

間違いなくその気持ちが力をくれたし
1公演にかける思いが増して
毎公演大切に向き合う事ができました。






ご一緒させていただいた方々
本当に素敵な方ばかりで

改めて
昨日まで一緒にお芝居をしていた事が
少し信じられないし


稽古場や袖で
皆さんのお芝居を観れる事が
本当に刺激的でした。



とあるシーン
袖から見ていて
ボロボロ泣けたりして


今までも舞台で袖から人のお芝居を見て
グッと来る事はたくさんあったけれど
我慢できず涙が出てくるのは初めての感覚。



素敵な方ばかりでした。



座長である上川さん
本当にかっこいい方でした。

小さい頃から色んな作品で観ていた方ですし
稽古の時から強い憧れがあったんですけど
自分が演じるのは魔界衆。

上川さん演じる
十兵衛と相対する事はあれど
柳生衆ほどお芝居で深く関わる事が
ないんですよね。

なので
上川さんと話していたり
上川さんからアドバイスを頂いている
柳生衆を羨ましく
そしてほんの少し寂しい気持ちで
いつも遠くから見ていました。

それはひょっとすると
復讐に囚われ
自分の人生を思うままに
生きる事ができなかった
坊太郎の孤独と重なる部分が
あるのではないかと思いながら
日々坊太郎という役と向き合っていました。


しかし上川さんは
十兵衛がそうであるように
魔界衆を演じる僕らにも
大きな愛を持って接してくださる方でした。


そんな素敵な座長の元
その背中を追いかけて
公演ができた事は
本当に幸せな日々でした。



上川さんのような
大人に、役者に、座長になりたいと
強く思いました。

「実は師弟!!!!」


そう言いながら
お写真撮っていただきました。




他の方とのお写真も
たくさんあるんですけど
SNSへの使用許可をいただく前に
昨日は各々解散してしまったので
自分だけの思い出にしようと思います。







今回「魔界転生」という作品に
関わらせていただくにあたり



これは
本当に例えだけど

いつかの取材で
このお仕事やめないって言ったから
本当に例えなんだけど

きっと
この情勢で心が弱っている時に
悔しい事があったからだと思うけれど




今回この作品で
評価されなかったら
役者を続けられないかも




そんな事を思いながら
臨んでいました(やめないよ。笑)




けれど
本番を終えた今



坊太郎よかったよ



そんな言葉が
たくさん自分に届いていて
本当に嬉しくて

そんなくだらない考え
頭の中から全くなくなって
どこかに消えているし
むしろ今まで以上に

頑張ろう
続けよう

そう思えています。





大千秋楽
坊太郎の魂を
又十郎が切った時
51公演の中で
自分の記憶が正しければ
初めて拍手をいただいたんですよね。



袖で拍手が聞こえた時
なんだか涙が出てきて
それは田村心としての
嬉しさもあるけれど同時に




死んでもいいや




って思えたんです。

それって田村心の思いのはずがないから
坊太郎の思いなんだと思います。

袖にハケても
役の感情が続く不思議な体験でした。




聞いた話によると田宮坊太郎って
昔は色んな作品でよく出てきて
知名度もあって人気の人物だったけれど
今はそんなことないんですって。



もしかしたら
初演の「魔界転生」以来
自分が再演で演じるまで
田宮坊太郎を演じた人って
いないんじゃないか


そしてこれから
この世に生まれる作品全てを考えても
田宮坊太郎を誰かが演じる事は
しばらくないのかなと思うと




坊太郎の魂は孤独だなぁ




と思ったんです。


けれど
昨日自分の不思議な感覚も相まって

そして十兵衛先生の
いつも以上に力強い
「俺の中に住まうのだ」
その言葉を聞いて

自分が演じた坊太郎は
最後の最後に何も思い残す事なく
無念なくこの世を去れた気がします。





大変な人生だったと思うから
しばらくは安らかに過ごして欲しいです。





自分のイメージにかけ離れている役や
演じるのが難しい役をいただける事は
役者冥利に尽きる事だよ



と以前言っていただいたことがありますが
坊太郎はまさにそれでした。






坊太郎ほんと難しかったんですよ!!!笑






堤さんからの演出は


パンク
狂気
そしてオネエ


難しく
最初は困惑もしたけど


大先輩の中で
若く未熟な自分が肩を並べるには
あのくらい濃いキャラクターじゃなければ
成立しなかったなと思います。



そしてやっていて
どんどん楽しくなっている自分がいました。



幸せな日々を
ありがとう坊太郎。





楽屋移動も基本できなかったから
どうしても楽屋が近い人との
写真ばかりだけれど...



お世話になった
お芝居でたくさん繋がった
達成くんともっと写真撮りたかったなぁ!!!!笑



ずっと客席で見ていた
憧れの先輩が優しくて面白いお兄ちゃん
だった事とても嬉しかったです☺️



坊太郎の小道具。

刀は実は2種類あったし
足袋はボロボロ。

毎公演スタッフさんが
メンテナンスしてくれていました。






ではでは長くなりましたが
そろそろ締めます。




色んな形で
応援してくださった皆様
ありがとうございました。



劇場にご来場いただいて
拍手をいただけることも

劇場には来れないけれど
SNSやお手紙を通して
応援していただけることも

全て力になっていました。
本当にありがとうございました。



そして
お世話になったスタッフさんにも
直接ご挨拶できなかった方がたくさんいるので
見ているかも分かりませんがここで。


僕らも毎日気が気じゃなかったけれど
もしも何かあった時に協議や対応が求められる
スタッフさんの方が
心労が絶えない日々だったかと思います。


他にも数え切れないほどの
たくさんのスタッフさんに支えられて
助けられて51公演やってこれました。


本当にありがとうございました。



またこんな素敵な作品に参加できるように

今回お世話になった
キャストさん、スタッフさんと
またお仕事でお会いできるように

これからも田村心
役者として精進していきます。





「魔界転生」
これにて終幕!!!!!


作品の感想や
坊太郎の感想
コメントで待ってまーす!


では!!!