田村心です。


「僕のヒーローアカデミア」
The "Ultra" Stage 本物の英雄(ヒーロー)


3月31日以降の全公演中止と
それに伴い4月5日に予定されていた
有料WEB配信の中止が発表されました。




自分たちも発表される数時間前に
メールでこの事を知りました。



メールを見るまでは
考えたくはないけども
もし仮に明日以降の公演が
中止になってしまったとしても
無観客生配信で
見ることが叶わなくなってしまった方や
一度劇場で見ていただいた方
多くの方に作品を届けることができると
思っていました。



自分の考えが及ばなかったとはいえ
生配信まで中止になり
先日の大阪初日が
最後になるなんて全く考えてもいませんでした。




納得できなかった。


仕方がないことも分かるし

誰が悪いわけでもない。それも分かってる。

関係者の皆様がギリギリまで
協議してくださったのも分かっている。

なにか抗議をしたかったわけでもなく
とにかく話を直接聞かないと
納得できませんでした。
居ても立ってもいられなかった。


メールを見てそのまま劇場に行き
スタッフさんから話を聞きました。



お客様
キャスト、スタッフさんを守るため
演劇を守るため

そして「ヒロステ」を
今後も続けていくための
苦渋の決断だったと
改めて説明してくださいました。



お話いただく話が
全部全部正しくて
正しすぎて
どうしようもなくて
悔しかったです。
ただただ無力でした。



それでもそれでも
頭では理解していても
心が理解できないというか
複雑な心境でした。



この社会情勢で
間違っていることは分かっているけど
どうしてもどうしても
自分は本番をやりたい、皆様にとどけたい
という気持ちが1番に来てしまっていました。



その気持ちを言い聞かせるように
不安な気持ちを拭い去るためにも
自分はブログやTwitterで
強気な言葉を並べていました。



それを信じてくださったのに
見ることが叶わなくなってしまった方々には
申し訳なく思っています。



逆に信じて待ってくださった方々がいたからこそ6公演だけではありますがお届けすることができたとも思っています。感謝しています。




6公演だけになってしまいましたが
お届けすることができて良かった。嬉しかった。



けれど「6公演でもやれてよかった」で
済ませていい話じゃないことも分かっています。



「劇場に行くのを自粛しました。
空席を作ってごめんなさい」

というご意見もたくさんいただきました。

当たり前の事ですが
満席であろうがなかろうが
僕らがやる事は変わりませんでした。


「作品の芯をしっかり持つ。
そうすればどんなコンディションでも、お客様のリアクションが悪くても、心だけはズレない。
いつもと同じものができる。」


自分の初舞台で座長が言っていた言葉です。
どんな状況であろうと作品に全力で臨む術を自分は初舞台で学んでいた気がします。




応援してくださる皆様のためにも
今回見ることが
叶わなくなってしまった皆様のためにも
「ヒロステ」を繋げなくてはいけないと
今強く感じています。





今回
悔しい結果で
終わってしまった「ヒロステ」



先日の本番前の円陣

「ヒロステも明日以降公演ができるのか、いつ公演ができなくなるのか分からない。だから全員が1公演1公演悔いの残らない公演にしましょう」

という話を皆でしていました。


図らずもそれが今回最後の円陣でした。


いま思い返すと
千秋楽になってしまった大阪初日。

全員で全力で公演に臨めて
素敵な公演になったのかなと思っています。




この数ヶ月
悔しさは残るけど

無駄だったなんて一ミリも思わない。

このカンパニーで
一つの作品を間違いなく作ったことは事実だし

共通の悔しさを経験して
更に一致団結した気がしています。


次皆様の前に立たせていただける時
とてつもないエネルギーを備えた
「ヒロステ」をお見せします。



皆様を、そして演劇を
そして「ヒロステ」を守るための
今回の決断。


ご理解とご協力
よろしくお願いいたします。


そして今後も
「ヒロステ」の応援をよろしくお願いいたします。




いつか必ずまた皆様にお会いできるように。
ヒーロー達が来るように。今を生きましょう。


自分も前向いて強く生きます。


では。