中学生の頃に音楽を作り始めた。

高校生になるまで、取り憑かれたように音楽を作り続けた。
「1日に1曲は作る」という謎の縛りを設けていた記憶もある。

学校が終わるとそそくさと家に帰り、今の時代じゃ考えられないほど低スペックなPCや、安物のギターで音楽を作った。

高校生の頃には500曲以上作っていた。
自分には曲作りの才能がなかったので、音楽の形をした空虚みたいなものが何百曲と出来上がっただけだったが。

でも、どんなものが出来上がったかよりも、それを作っている過程が好きだった気がする。

出来上がったものが例えばゴミでも芸術でもどっちでもよくて、0から1を生み出すような感覚に酔う毎日。
自分が作った音楽は自分で作る以外どこにもない、という不思議な高揚感。

自分を表してくれる音楽なんて、世の中にはなかった。
だから作るしかなかった、とも言える。

最近は、あの時の感じが戻ってきているように思う。
誰にも邪魔をされずに、ただひたすら作ることが好きで。

これからもそうでいたい。

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THURSDAY'S YOUTH
篠山浩生

‪「愛とは個人の喪失」という言葉を見かけた。‬
‪自分が他者をいまいち愛せない理由はそれだ、と思った。‬

‪愛の定義は正解がなさそうなので置いておくとして、‬
‪確かに誰かと共に過ごしていくためには、双方差し出さなければいけないものがある。‬

‪それが「個人」なのだろう。‬

‪そして、僕にとって個人の喪失はとても耐え難いものに思える。‬
‪雑に言えば、僕は自分勝手なのだ。‬

‪そういえば、自分にとって都合のいい人としか関わらないようにしている自分もいる。‬
‪相手にとってもそうならいいな、とは思っているが。‬
‪強要、押し付けはしたくない。

‪誰かに合わせてしたくないことをする度に、‬
‪誰かに合わせて見たくないものを見る度に、自分が死んでいくように感じた。‬
‪昔からそうだった。‬

‪自分という人間が他者から曲げられるのは、つらい。‬
‪例えそれが恋人であってもそうだ。

‪愛をちゃんとできる人には個人の喪失に抵抗がない人が多いのだろうか。‬
‪でも、なんとなくそんな気がする。‬

‪誰かのために自分を曲げることを厭わない、素晴らしいことだと思う。‬
‪それは紛れもなくその人の才能であり、そして僕にはないものだ。‬

‪僕はきっとこれからも、下らない「自分」という「個人」を持ち続けていくような、そんな気がした。‬

‪愛という事柄において。‬
‪素晴らしくない側の人間として。‬





‪THURSDAY'S YOUTH‬
‪篠山浩生‬


・muevoキャンペーンページ(10/31 23:59まで)‬
https://www.muevo.jp/campaigns/1714/plans



231%達成。
‪今回のクラウドファンディングでは、「地域格差を作らない」を意識した。‬

ストレッチゴールとして「フリーワンマン開催」などの提案があったが、
東京開催のみになるので、近い人ほど行きやすくなってしまうので辞めた。

データ類は少なくともインターネット環境がある人には配信できるし、
フィジカル(物)も家がある人には全国的に配送できるので、それほど地域によって差は出ないように思う。



そして、ジャケットの原案が出来た。
今回も前作、前前作と同じ、篠崎理一郎くんにお願いした。

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illustrations by 篠崎理一郎



ここからどうジャケットになっていくのだろうか。



今回のクラウドファンディングにまつわるテーマは「Anachronism」だ。

CDという時代遅れのメディアからなかなか更新されない音楽業界、
そんな中、「死んだ」と言われ続けた「ロックバンド」を自分がやっているという時代錯誤。

お金を稼ぎたいだけなら、音楽は非効率的だし、その中でもロックバンドは更に非効率的だ。
それでもやっている。

「趣味でやる音楽」のニュアンスも変わってきていると思う。
趣味というものは、社会の役に立たないものも多い。
でも、役に立たないからと言って排除すべきものでもない。

役に立たないものが存在できない社会なんて、それこそディストピアだ。

自分はお金を稼ぎたくてバンドをやっているわけではないし、
となると、趣味でやっているということになるが、
「趣味」という社会的に非合理なものにこそ魅力があるとと感じている。

時代錯誤で非合理的、そんなロックバンドの新しい作品には「Anachronism」というタイトルをつける事にした。





THURSDAY'S YOUTH
篠山浩生

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