月別アーカイブ / 2019年09月


_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6973.JPG

引退して、スプリントコーチとなって6年。

3月からご縁をいただき、プロマラソンランナーの神野大地選手をコーチングすることになりました。


動作を改善して足が速くなるのはスプリントを要するスポーツだけでなく長距離にも必ず生きると思っていました。



今でも覚えている初めてのトレーニングの日。
思うように身体をコントロールできない神野くん。
きっとこれで本当に走り方が変わるのか?と思ったと思います。


我々も初めての長距離選手のコーチングだったので、きっと彼を混乱させてしまったと思い今でも反省しています。


そこから、コーチの高木くんとこまめに連絡を取り合い、神野くんへの走りについてたくさん話し合いを重ねてきました。


彼に一番フィットするトレーニングはなにか?どういう表現が伝わるか?身体の特徴と特性。
とにかく神野大地という選手を知ること、半年というチャレンジは本当に濃い時間でした。


お、今の走りすごくいい。「今の何か意識した?」
彼の回答は「いえ、特には….」


なんでか分からないけど今の良かったではなく、きちんと意識してそれができたという成功体験をできるだけ彼に感じてほしかったんです。


一進一退が続きましたが、3ヶ月を過ぎて少しづつ神野くんの走りに変化が出てきました。神野くんのSNSで自身の走りをUpするとその変化に気づくフォロワーの方もいました。


ただ、変化を起こすだけではなく結果に直結しなければいけません。


結果も試合の結果がゴールだとすれば、その前にポイントとなるトレーニングでいい感覚を得ること、そし練習でのタイムと直結してくること、段階が大切です。


彼の成長を強く感じたのは、ぼんやりだった神野くんの回答がどんどん具体的になってきたことです。


ここを意識したらこういった感覚を得られた、結果、設定タイムも楽に走れたと明確に言語化できるようになってきました。


そして、最後のケニア合宿、高木コーチから日々送られてくるトレーニング動画をチェックした上での定期的に行っていたTV電話でのミーティング。


何も考えずにただ頑張るから、どこに意識をおいてどう走るか。「意識の目標」を持てるようになっている神野大地がいました。


帰国後の長野合宿の走りを見た時、これはいけると思いました。他の選手の調子は分かりません。ただ、神野くんは自己ベストは出ると確信していました。



そして、今日のレース。
現地で東京オリンピックを決める一発勝負を見届けてきました。


結果、2時間17分40秒で17位。


悔しかったです。めちゃくちゃ。


でも、もっと悔しかったのは半年かけて作り上げてきた新しいフォームで42.195kmほぼ走ることができませんでした。このことはきちんとレース後、本人とも話しました。


練習ではできていた。でも試合で出せなかった。本番で力を出す難しさを神野くんと共に学ばさせていただきました。


プロなんだから結果だろ。それはコーチングをしてきた我々もしっかり受け止め反省しました。ただ、これだけは言わせてください。何を言われようと、この半年間で誰もやってこなかった動作改善というチャレンジと獲得した変化と自信は僕たちにとって大きな大きな価値となりました。


この半年間の成果が全て出せて負けたのではなく、出しきれなくて負けた。


だから俺は負けたと思ってないと本人に言いました。
めちゃくちゃな理論ですけど(笑)


レース後、神野くんと高木コーチのお疲れ様会に呼んでいただきました。


いつも笑顔の二人が少し表情が暗い。でも、周りを気遣っていつも通り笑顔で楽しそうに話してくれる二人が僕は大好きです。


この大きなチャンスのきっかけを作っていただいたセルソースの裙本理人社長、本当にありがとうございました。今度は僕らの番ですね。


そして、神野くん、高木コーチ、自分一人では絶対に見ることのできない景色を見せてくれて本当にありがとう。


これからもたくさんの人たちに愛されるオレたちの神野大地で。
_var_mobile_Media_DCIM_133APPLE_IMG_3703.JPG




先日、ご縁いただきサッカーのカンボジア代表の選手に走り方のトレーニング指導を依頼されました。


2022年FIFAワールドカップアジア2次予選前に代表合宿が行われ、そこでA代表のメンバーと22歳以下の選手も召集されました。


僕は22歳以下の選手に走り方のトレーニングを任される形になりました。


選手からするとボールにはほぼ触れず5日間午前午後走りのトレーニングを行うストレスは正直あったと思います。初日には座学を聞いてもらい、15mと30mの測定を実施しました。

_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6910.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6949.JPG

カンボジアの選手たちの走り方は大きな癖もなく課題も明確だったので期待が持てると内心感じていました。

_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6701.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6699.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6698.JPG

選手たちは、日々のトレーニングも真剣に取り組んでくれました。走るトレーニングもフィジカルのトレーニングも全て誰一人怠慢な行動や態度をとった選手はいませんでした。

_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6748.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6721.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6719.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6948.JPG

驚いたのは毎日、カンボジアのサッカークラブのコーチ達がトレーニングを見学に訪れ、トレーニングが終われば質問攻めの毎日でした。


最終日の夜に急遽、カンボジアのサッカークラブのコーチ陣達に座学を開催するほどでした。

uioR8GxyWR.jpg

選手は疲労困憊の中、最終日の午前中に15mと30mの測定を実施。


万全な状態で走ればタイムは絶対に出ると思えるぐらい走りは変化していました。


なので、タイムはあまり期待はしてませんでしたが、結果は10人中9人が15m、30mでそれぞれ自己ベストを更新。


選手には、タイム、ピッチとストライドの変化、動画から走りの変化などもフィードバックしました。


選手の表情が日に日に生き生きしているように見えたのが印象的でした。


最後の測定結果で少しでも自信に変わってくれたら嬉しいです。

tjX_fyyVk9.jpg

今回、本田選手(監督)とも初めてお会いしました。
ミーティングの際に選手へ英語で思いを伝える本田監督の言葉を聞いて胸が熱くなりました。


僕は英語がほとんど喋れませんし、リスニングも苦手です。でも、本田監督の身振り手振りを使って話す熱量、選手がどんどん前のめりになって引き込まれているのがはっきり分かりました。


言葉が分からなくても、言葉に思いが乗っかっていれば芯の部分は伝わるんだと感じました。


短い時間でしたがプロフェッショナルとは何かを「本田圭佑」から学ばさせていただきました。


_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6749.PNG
_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6730.HEIC

先日の2次予選では香港に引き分け、カンボジアとしは初の勝点を獲得しました。


次のバーレーン戦では0-1と惜しくも破れはしましたが、確実にカンボジアサッカーが強化されているんだと実感しました。


今回、僕が指導させてもらった選手は今回出場機会はありませんでした。


帰国後も、毎日のように選手からトレーニングの動画が熱心に送られてきます。


22歳以下の彼らが将来のカンボジアサッカーを走りをきっかけに変えてくれる日がくると信じています。


タイトルの文言は我々の紹介にカンボジアサッカーのFacebookで使われたハッシュタグです。


少しでもその一人になれたことを誇りに思います。


_var_mobile_Media_DCIM_136APPLE_IMG_6951.JPG




↑このページのトップへ