月別アーカイブ / 2015年08月

街中には、いろんな建設現場がありますよね。



そんな中、未完成のまま放置されている現場を、みなさん見たことありませんか?



このご時世、お金の面でどうにもならなくなり中断せざるを得なくなったということは、十分考えられます。



でも、それとは全く違う理由で工事がストップしてしまうこともあるそうなんです......。





******************************





これは、ある後輩芸人に聞かせてもらったお話です。



その後輩、お笑いだけでは食べていけないので、「荷揚げ屋さん」というバイトをしているんです。



「荷揚げ屋さん」っていうのは、高層マンションやビルなど、高い場所で作業する時に必要な荷物や機材を、上に運ぶのを専門にしている人たちです。



かなりの重労働で危険も伴いますが、給料がよく拘束時間も短かったため、後輩芸人はこのバイトを続けていたんですね。



そのバイト先の社長さんはとてもいい人で、後輩芸人をいつもかわいがってくれていました。



いつも、社長さんと後輩と、後輩の友達・ヒロシくんの3人で、チームを組んで建設現場に向かっていたそうです。





ところで、荷揚げ屋さん業界では有名な、「ここには行きたくないな......」という、いわくつきの建設現場があるんです。



詳しい場所はちょっと言えないんですが、そこは、神奈川県の奥地、周りを緑に囲まれた建設途中の高層マンション。



そこでは、今まで何人もの作業員が転落してしまっているんです。



しかも、転落事故が起きるのは、必ず4階 ――。





ある朝、後輩がバイト先の会社へ行くと、社長が言ったそうです。



「お前ら、いよいよきちゃったよ」



「えっ、なんすか?」



「今日、例の現場だから、気をつけろよ」



「ええー!!」



とうとう後輩たちも、いわくつきの建設現場へ行くことになってしまったんです。



その話を聞いた途端、霊感の強いヒロシくんは、いつもは不満など全く言わないのに、



「いや、ちょっとやめません? ヤバイっすよそこ」



と言って、ものすごく嫌がるんですって。



とはいえ、社長さんと後輩が「仕事だから仕方ないだろ」と、強引にヒロシくんを車に乗せて、いつも通り3人で現場に向かったんです。





******************************





そしたらヒロシくん、現場に近づくにつれて、どんどん顔色が悪くなり、脂汗をかきながらプルプルと震えだしたんです。



「いやー、ちょっとヤバイです。もう気持ちが悪いです」



「でも、とりあえず行こうよ。仕事なんだし」



そんなやり取りを繰り返しながら、なんとか現場に到着した瞬間、





―――――ドーン!





4階から人が転落したそうです。



「えっ?本当に!?」



噂に半信半疑でしたが、実際にその事故現場を目の当たりにして、3人とも驚いてしまったんですね。



それで、ヒロシくん、いよいよ尻込みしてしまって「今日、無理です!」と言って車から出てこないんです。



あまりにも嫌がるので、社長と後輩は「分かったよ。今日はもうそこで休憩してろ」と言って、ヒロシくんを置いて現場に向かい、荷物を揚げようとした瞬間、





―――――ドーン!





今度は社長が転落したんです。



「社長!!」



えらいことになったと思った後輩は、社長のもとへすぐに駆け寄りました。



幸い、社長は植木の上に落ちたので、それほど大ケガにはならなかったんです。



それでも、一応大事をとって、救急車で病院へ搬送されていきました。





こうなると、もう社長もいないので、後輩はヒロシくんに言ったんです。



「お前、怖いのは分かるけど、もうお前しかいないんだから。とっととやっちゃうぞ。気をつけたら大丈夫だって」



「イヤだ、イヤだ」



「なんでだよ! やれよ!」



そしたら、ヒロシくんが言うんです。



「だって俺、見ちゃった......見ちゃったんだよ」



「え? 何を見たんだよ」



「......さっき社長が4階のところに行った時、見ちゃったんだよ」



「だから、何をだよ!」





******************************





ヒロシくんは、社長が4階に上がる時、後ろから4歳くらいの和服を着た黒髪の女の子が、トントン、トントンと社長のあとをついて行くのが見えたんですって。



「なんだアレ?」



そう思っていると、急にその女の子が社長を、ドン! ドン! と押したんです。



ただ、女の子で力が弱いので、社長は押されても、風に吹かれたようにフラフラする程度だったんです。



そしたら、その女の子、すごい悔しそうな顔をして、物陰に姿を隠したんですって。



「何だったんだよ、今の......」



と思っていたその時、今度はその女の子が、髪がボサボサの、口がグーッと左右に裂けて、目もえぐれたグチャグチャの顔をしている大男の手を引いて戻ってきたそうです。



「えっ、何だよ今度は!?」



そしたら、その大男が社長をドン! と押して、社長は転落してしまったんですって......。





****************************** 





「俺見ちゃったんだよ! ヤバイよここ!」



そうはいっても、1人でできる仕事ではないので、後輩は無理やりヒロシくんを現場に連れていったんですね。





後日、後輩は、お葬式に参列することになったんです。





―― ヒロシくんの。





現場に向かったその足で、4階から転落して亡くなってしまったそうです......。





****************************** 




 
この話を以前、霊能者の方に「これは、どういうことなんでしょうか?」って尋ねたことがあるんです。



すると、その方が言うには、グチャグチャの顔をした大男というのは、いわゆる霊とか、そういう存在ではないそうです。



心がなく、ただそこにいて、来る人来る人を次々と落としていく――「化け物」のようなものではないかということでした。





......そして、こういう「化け物」の除霊が最も難しいそうです。



心がある場合は、その気持ちを満たしてあげれば浄化させることができるけれど、心のない殺戮マシーンのような場合、浄化はほとんどできないそうです――。



歩道橋というのは、ふつうはクルマの通りが多い大きな道路に作られます。


でも、まれに、クルマもたいして通らないような小さな道路にも歩道橋ってありませんか?



なぜここに歩道橋が・・・?

そこには作らざるを得なかった理由があるそうなんです・・・。





******************************





「霊現象が起きる」



そんな噂の絶えない、心霊スポットとして注目を集める歩道橋。


その噂を聞き、そこでロケをしようという話になりました。


ロケの前に一度本当に不思議な現象が起こるのか、調査をしてみようということで、


ディレクターさんとカメラマンさんと、夜中に二人でその歩道橋へ向かいました。





******************************





その歩道橋は、明らかに交通量がない場所にポツンと立っていました。


歩道橋を上にあがり、下の道を見下ろしましたが



「ここに、歩道橋いるか?」

「んー、やっぱ、ここに歩道橋はいらないだろう」



そんな話をしている時、霊感の強いカメラマンさんが急にブルブル震えだしたそうなんです。


変な汗をかき、足元もおぼつかなくなっていました。



「わあっ!」



ふらっと倒れそうになりましたがディレクターさんが支えて間一髪事なきを得ました。


ただその時、カメラマンさんのかばんの金具の一部が歩道橋の鉄の手すりにぶつかり、金属音が鳴り響きました。



――――カーン!


「大丈夫ですか?」



ここで二人は何かがおかしいことに気づきました。


かばんがぶつかったことで鳴り響いた金属音が、二人が登ってきた階段の反対側、下の方から聞こえてきたんです。



「え?」



二人は顔を見合わせました。




「今下の方から音がしましたよね?」

「・・・はい、なんか音しましたね」



二人は確実にその音を聞いたんです。





******************************





怖くなったディレクターさんは、音の原因を確かめるため、落ちていた木の棒でわざと手すりをたたいて音を出しました。





カーン!



――――カーン!





すると、やはり下の方から音が返ってきます。



「うわ!完全に音しましたよね、いま」

「はい・・・・・・」

「でも、これ反響しているだけなんじゃないですか?なんでかわからないですけど。」

「あぁ、なるほど。反響してるんだ・・・・・」



二人はよくわからない理由で、必死に納得をしようとしました。


そしてもう一回、手すりをたたきました。





カーン!

――――カーン!





「ほらね?反響しているだけで・・・」

そう言って安心したそのとき、今度は何も叩いていないのに、





――――カーン!





と音がしたんです。


(・・・・・・?)


二人は青ざめて顔を見合わせました。

すると、二人とも金縛りにあってしまい、動けなくなってしまったんです。





******************************





(ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイヤバイ)

そう思っていると、音がした階段の下の方から―――。






――――コツン、コツン。






誰かがのぼってくる音がします。






――――コツン、コツン。







(怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い・・・・・・)



どんどん音が大きくなっていきます。







見ると、そこには、赤いランドセルを背負った女の子が立っていたんです。



(夜遅いこんな時間に小学生がいるなんて―――)



おかっぱ頭で、顔は真っ青、目だけが真っ赤に血走って、完全にこの世の人ではないのがわかりました。



階段をのぼりきった女の子とは、二人の方に一歩一歩向かってきました。







コツン、コツン、コツン、コツン。







(嫌だ、嫌だ、嫌だ・・・・・・)

生きた心地のしない二人。







コツン、コツン、コツン、コツン・・・・・・。










女の子はそんな二人の目の前を通り過ぎ、反対の階段から下りていきました。

そこで金縛りが解け、二人はその歩道橋から逃げ出したそうですが、本当に怖かったそうです。





******************************





じつは、少し前、この歩道橋が建てられた場所は交通量がないので、子どもたちがみんな安心して遊んでいたらしいのです。


ところが、そのとき、たまたま運悪く通ったダンプカーにはねられてしまった女の子がいたそうです。


そして、二度とそんなことがないようにということで、この歩道橋が建てられたことが後日わかったんです。



自分のために建てられた歩道橋を、女の子は毎日、一人で使っているのかもしれませんね。

以前、「島田秀平の怪談奇談」という番組をやらせてもらいました。



この番組は、各地の心霊スポットに行って毎回違う怪談をするという内容なのですが、関東のとあるダムに行ったときのこと。



もともとそこは有名ないわくつきの場所。



ロケは深夜にまで及んだんですが、やっぱり気持ちのいい場所ではありませんでした。





******************************





撮影途中、僕のマネージャーが「今日もロケに来ています」とロケの様子を写した写真をフェイスブックにアップしたんです。



写真は「立ち入り禁止」と書かれた看板の前で僕がしゃべっているというもの。



何もおかしな画像ではなかったんですが、画像をアップした途端――。





「なんで心霊写真をあげているんだ!」





という書き込みがたくさん。



確かに看板の上の方が光っていたんですけど、「フラッシュか何かだろう」と、気にとめなかったんですね。



しかし、書き込んだ人たちには、そこに女の人の顔が見えるというんです。





その日からです、気味の悪い現象が少しずつ起き始めたのは――。





*
*****************************





まず翌日。



マネージャーの携帯電話が故障しました。



そしてその日、回していたテープに、入っているはずのない声が録音されていたのです。





ロケの途中の休憩時間、人里離れた場所でトイレもなかったので、女性スタッフだけ車に乗って近くのコンビニにトイレを借りに行きました。



その間、何気なく回していたテープに、談笑している僕らや男性スタッフの声に紛れて、女性の声が入っていたのです。



ですが、どう考えてもそこに女性がいるわけがないのです。





******************************





そして、心霊写真を撮ってしまったマネージャーは、その番組のディレクターさんと話すときだけ、奇妙な現象が起き始めたんです。



あるときはディレクターさんが電話を切る際の「失礼しまーす」の声が、「ボコボコボコ……」とまるで水中で話しているように聞こえたそうです。



驚き、慌ててかけ直すと「え?なんですか?」と、相手はわけがわからない様子。



またあるときは、仕事で電話に出られず留守電にしていたところ、残されていたメッセージを再生するとそれにはずっとノイズが入っていて……





よーく聞くと、かすかに女性の声が入っていたりしたそうです。





******************************





その後、怪奇現象は僕の身にまで及びました。



僕の携帯電話にディレクターさんから着信履歴があったので、かけ直してみると「かけた覚えもないし、確認したけど発信履歴もない」とのこと。



さらに、その番組のオンエアを見た視聴者の方から、「なんで島田のしゃべりと口の動きがズレているんだ」という問い合わせが来たんです。



オンエアに至るまでは、不備がないように何重ものチェックがなされてから放送されています。



それなのに、どういうわけか何人の方には、捻じ曲げられた放送に見えてしまったようなんです。





さすがにここまで来ると、身の危険を感じたマネージャーは、心霊写真を削除しました。





それ以降は、不思議なことは起きていません。



今後も何もなければ、の話ですが……。

↑このページのトップへ