以前、「島田秀平の怪談奇談」という番組をやらせてもらいました。



この番組は、各地の心霊スポットに行って毎回違う怪談をするという内容なのですが、関東のとあるダムに行ったときのこと。



もともとそこは有名ないわくつきの場所。



ロケは深夜にまで及んだんですが、やっぱり気持ちのいい場所ではありませんでした。





******************************





撮影途中、僕のマネージャーが「今日もロケに来ています」とロケの様子を写した写真をフェイスブックにアップしたんです。



写真は「立ち入り禁止」と書かれた看板の前で僕がしゃべっているというもの。



何もおかしな画像ではなかったんですが、画像をアップした途端――。





「なんで心霊写真をあげているんだ!」





という書き込みがたくさん。



確かに看板の上の方が光っていたんですけど、「フラッシュか何かだろう」と、気にとめなかったんですね。



しかし、書き込んだ人たちには、そこに女の人の顔が見えるというんです。





その日からです、気味の悪い現象が少しずつ起き始めたのは――。





*
*****************************





まず翌日。



マネージャーの携帯電話が故障しました。



そしてその日、回していたテープに、入っているはずのない声が録音されていたのです。





ロケの途中の休憩時間、人里離れた場所でトイレもなかったので、女性スタッフだけ車に乗って近くのコンビニにトイレを借りに行きました。



その間、何気なく回していたテープに、談笑している僕らや男性スタッフの声に紛れて、女性の声が入っていたのです。



ですが、どう考えてもそこに女性がいるわけがないのです。





******************************





そして、心霊写真を撮ってしまったマネージャーは、その番組のディレクターさんと話すときだけ、奇妙な現象が起き始めたんです。



あるときはディレクターさんが電話を切る際の「失礼しまーす」の声が、「ボコボコボコ……」とまるで水中で話しているように聞こえたそうです。



驚き、慌ててかけ直すと「え?なんですか?」と、相手はわけがわからない様子。



またあるときは、仕事で電話に出られず留守電にしていたところ、残されていたメッセージを再生するとそれにはずっとノイズが入っていて……





よーく聞くと、かすかに女性の声が入っていたりしたそうです。





******************************





その後、怪奇現象は僕の身にまで及びました。



僕の携帯電話にディレクターさんから着信履歴があったので、かけ直してみると「かけた覚えもないし、確認したけど発信履歴もない」とのこと。



さらに、その番組のオンエアを見た視聴者の方から、「なんで島田のしゃべりと口の動きがズレているんだ」という問い合わせが来たんです。



オンエアに至るまでは、不備がないように何重ものチェックがなされてから放送されています。



それなのに、どういうわけか何人の方には、捻じ曲げられた放送に見えてしまったようなんです。





さすがにここまで来ると、身の危険を感じたマネージャーは、心霊写真を削除しました。





それ以降は、不思議なことは起きていません。



今後も何もなければ、の話ですが……。

奇怪な現象が起こるトンネルはたくさんありますが、東海地方にはちょっと不思議なトンネルがあるんです。



トンネル内には手作りの看板があるのですが、その文言というのが――





「もう死なないで、じゅんいちくん」





****************************** 





「どうしてこんな看板が、しかも手作りであるんだろう……?」



そう思って、知っている人に聞いてみたんです。



すると、以前そのトンネルで「じゅんいちくん」という名前の男子高校生が、バイクの事故で亡くなってしまったということが分かったんです。



ただ、考えてみるとちょっとおかしいんです。



じゅんいちくんは、もう事故で亡くなっています。



それなのに、看板には「もう死なないで、じゅんいちくん」という文言。



「もう死なないで」なんて言葉、おかしいですよね。





******************************





れ、調べてみるとじゅんいちくんがバイク事故で亡くなった後、同じように若い男の子の事故が多発したそうなんです。



しかも、亡くなった男の子、





名前が全員、じゅんいちくんなんです。





ご親族の方は、「きっとじゅんいちが寂しがってみんなを呼んでいるんだ……」と思ったらしく、



「もう死なないで」という意味を込めて



「もう死なないで、じゅんいちくん」



という看板をつけたそうです。





不思議なことに、この看板を立てた後、事故はぴたっと止んだそうです。

ある若手俳優さんの話です。



ひとり暮らしをしていた彼はある日、帰宅すると部屋に違和感を覚えました。 



何がどう、とは言えないんですけど、なんだかついさっきまで誰かがいたような……。 



空気がいつもと違うような……。



「なんだかおかしいな……」



どんなに考えてもわかりません。



でも違和感はぬぐえない。



しかも毎日毎日、それが続くんです。



「もしかして、母親か?」



実家に住む母に確認しましたが、勝手に入るわけがないとのこと。 



でも来る日も来る日も、違和感がある。





****************************** 





あまりにも気味が悪いので、その俳優さん、部屋全体を見渡せる場所に隠しカメラを設置することにしたそうです。



出かける前に隠しカメラの録画ボタンを押し、帰ってきたら停止ボタンを押す。



早速セットして家を出た初日のこと。



帰宅して再生してみると、映っているのは何の変哲もない部屋でした。



「気のせいか……」



しばらく見ていましたが、何にも変化はありません。



停止しようとしましたが、とりあえず全部見てみようと、早送りをすることにしました。





****************************** 





すると突然、玄関のカギがガチャっと開いたんです。





ドアの向こうには、白いワンピースを着た黒髪の女性が立っています。





包丁を持って。





「ええっ?!」



あまりの衝撃に茫然として映像を見続けていると、彼女はふーっと部屋に入り、そのまま押入れへと入っていきます。



「なんだこれ?!」



何も考えられず、混乱しながら見続けていると、また玄関ドアが開きました。



「今度は誰だよ?!」



すると映し出されたのは自分、先ほど帰宅した時の映像です。



そしてビデオを止め、そこで映像は途切れました――。





……ということは、今、自分の後ろの押し入れに……? 





すぐに部屋を飛び出し、事なきを得たそうです。





****************************** 





後日。



そのビデオを見たマネージャーさんが言ったそうです。





「この女、いつも握手会に来てるやつだ……」 

↑このページのトップへ