㉜-1 【信忍】
佛(如来)の教えや言葉を信じ切るところから成立つ法華経を含む大乗仏教。
ならば「信」をもう少し詳しく説明しなければなりません。
伝統的な仏教学では三つの「信」の作用があると言われています。
その一つか「信忍」です。
この場合の忍は認の意味です。
「認」は信じる事により真理を深く理解出来る、ことを示す一文字であります。
※此処で間違えずに頂きたいのは、
信じる為に理解を深める、ではなく
信じるから理解が深まる、という点です。
法華経が釈迦世尊の真意を表す経典であると信じるなら、法華経を信じて切り、それ故に佛の真意が深まるのであり、法華経を信じたいが為に深く理解しようとしてはならない、という違和感のある解釈が皆さんを救うのです。
汝等は、当に如来の誠諦の語を信解するべし
(なんじらは、まさににょらいのまことのことばをしんげするべし)
この三度繰り返される意味こそ「信認」であります。
南無阿弥陀仏 観自在菩薩
合掌 拝託
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