そう日々の暮らしに
何事も無い事も無い日など、そうあるものではありません。
楽しい事も、辛い事も、笑う事もなければ涙する事も、全く無い1日の事です。
小石に躓かず、雨に濡れず
強い陽射しも、風に煽られる事もない…
苦手な人の顔も見ず、良き友と語らう事もない…実につまらない1日…
気付けば1日が終わる寝床の中で
あなたは何を思いますか?
実は仏教の教えを知ると、こんな1日こそ幸せそのものなのです。
可もなく不可もなく…
是も無ければ非もなし。
心の揺らぎの無い1日。
コツコツと時間(とき)が刻まれた詰まらない1日…そうです当に何も起こらなかった時間を、ただ過ごしたに過ぎない日こそ、小さな幸せなのです。
例えば極楽浄土は当にそんな場所とされています。
涅槃もまた同じ様に何事も起こらない処なのです。
何もないからこそ幸せであり、何か起きれば、是非を問わず、その背中合わせには、大きな出来事が待っています。
何かを欲するのでなく、何かを失うでもない…小さな幸せの積み重ねの中で、私達は満足しなければなりません。
小さな幸せこそ、これ以上ない幸せと思える時こそ、真理の入口に立てた、と思うことが、仏教の精進なのです。
南無阿弥陀佛 観自在菩薩 合掌 拝託