26日、いつもドラムを叩いてくれているりっちゃんから突然荷物が届いた。中身を開けてみると、そこには旦那さんの手作りの袋に入った、いろんな種類の大量の飴たちと、「早く元気になってね!」という内容の二人からの手紙が入っていた。体調もなかなか優れず、ライブも飛ばしてしまい、心身ともに、そして物理的にもベッドに完全に沈みきって毎日を過ごしていた私にとって、これは本当に涙が出そうになるくらい嬉しいプレゼントだった。と同時に、その粋な心遣いに心底惚れ惚れした。なんて素敵な二人なんだろう。本当にありがとう。生まれ変わったら、クーパー家の猫になりたい。
 
手紙には、「ちょっとずつ食べてね!ちょっとずつよ!!!」とも書いてあった。さすが、何もかもお見通しである。まず先に言っておくと、私は飴が大好きだ。あると妙に落ち着くし、ハッピーな気分になる。特に大袋に入っていて、個包装のが何個も入っているタイプのやつ。自分じゃ普段そんなに買わないから、貰えたりするとかなりテンションが上がる。
 
レコーディングスタジオなんかには、いろんな種類の飴が大量に入った瓶やら籠やらが置いてあったりする。私はそれを「どれにしようかな」とガサガサやっては選んで食べるのが狂おしいほど好きだ。一緒にスタジオにいることも多いりっちゃんは、たぶんもう飽きるほどその光景を見ているはずである。そして、子供のように目をキラキラさせながら飴を手に取ったかと思えば、信じられないほどの速さでそれを咀嚼する私の姿も。
 
そう、私は飴を食べるのである。舐めるのではない、食べるのだ。もうなんでかわからないが、我慢できないのである。最初の数十秒くらいは頑張るのだが、気づいた時にはボリッといっている。あの音が顔の骨全体に響く感じが好きなのだ。もしくは、奥歯のくぼみにテトリスみたいに砕かれた飴がハマっていくのが快感なのかもしれない。あるいは、ただのせっかちか。
 
たしかに、本来の舐めるという楽しみ方をほとんどせずに消費してしまっていることに関しては、この場を借りて謝罪したいと思う。ごめんね飴ちゃんたち。ものすごい勢いで噛み砕いて。せめて「いつ噛まれるんだろう」ってドキドキする時間くらいは欲しかったよね。ワニの歯を一本ずつ押していって、いつか噛まれちゃうあのおもちゃも、それが楽しいんだもんね。ちなみにあのおもちゃの名前最近はじめて知ったんだけど、「スーパーイタイワニー」って言うんだって。そんなことある? 雑じゃね? かわいいけど。
 
まあそんなわけですぐに飴を食べてしまう私なのだが、先ほどふと思い立って、「飴 噛む人」というワードであらためてGoogle先生で検索してみた。するとトップにこんなのが出てきたのである。


飴を噛む時、心理的にかなり不安定な状態にあるといわれています。何かを食べて脳を安心させようという気持ちが強いのです。


マジか。全然知らなかったわ。私は子供の頃からずっと不安を抱えて生きてきたというのか。サクマの"いちごみるくあめ"の時なんてやばいぞ、秒で噛むぞ。ていうかあれ噛まずにいられる人いる? あんなに美味しいジャリジャリが中に入っていると知りながら待てるなんて、相当の賢者じゃないと無理だぞ。だってあのジャリジャリが美味しいんじゃん。噛んだ瞬間に、中のジャリジャリと外側のカリカリがゴリゴリに混ざり合うのが楽しいんじゃん。なんなら不安とは真逆の超あまあまハピハピな味してるじゃん。ねえ、そうだよねえ、サクマさーん!(ウエストランドさんM-1優勝おめでとうございます)
 
相変わらず話が逸れたが、まあでも心当たりがないわけでもない。たしかに手持ち無沙汰な時とか、何か考え事をしている時とか、そういう時に飴を食べがちだなという気もする。私は日々無意識に不安を抱き、そのストレスを飴で解消しているのかもしれない。実際、「結局何の話してたんだっけ?」と不安になりながらキーボードを打っている今も、飴を食べている。

でも一応、りっちゃんからの手紙の言葉を胸に、いつもよりはちょっとずつ食べているつもりだ。試しに3噛みしたら10秒舐めるというサウナと水風呂方式を取り入れてみているのだが、果たしてこれになんの意味があるのか。ちなみに風呂で思い出したけど、入浴剤の"バブ"も溶けるのを待たずに割る派です。