昨日、ポルボロンという焼き菓子を買った。なんでもスペインの伝統菓子らしく、口の中に入れてから崩さず「ポルボロン」と3回唱えることができれば、幸せが訪れたり願いが叶ったりするという。こういう遊び心があるのは大好物なので、買わずにはいられない。
一日経って今日のおやつ時、小腹が空いたのでコーヒーと一緒にいただくことにした。手触りも色味も少し平たいスノーボールクッキーといったところか。なるほど少し噛んだだけでサクッとほろっといきそうな感じである。崩れやすいからこそそんな遊びができたのだろう、ここは慎重にいかねばならない。口に放り込んだら最後、願いを思い浮かべる暇もないかもしれない。流れ星だってせっかく見かけても唱えることが思いつかずに通り過ぎるのが常である。せっかくなので先に考えておこう。
しかしいざこういう時になると何も思いつかない。もちろん細かく言えばたくさんあるのだろうけれど、昔みたいにポンポン出てこない。それほど欲しいものなんてそんなにないのかもしれない。ひねり出してやっと出てくるような願いなんて、大したことではないのかもしれない。ええいもうどうでもいい、出たとこ勝負だ。それが本当の願いだろう。私はポルボロンを口に放り込んだ。
一日経って今日のおやつ時、小腹が空いたのでコーヒーと一緒にいただくことにした。手触りも色味も少し平たいスノーボールクッキーといったところか。なるほど少し噛んだだけでサクッとほろっといきそうな感じである。崩れやすいからこそそんな遊びができたのだろう、ここは慎重にいかねばならない。口に放り込んだら最後、願いを思い浮かべる暇もないかもしれない。流れ星だってせっかく見かけても唱えることが思いつかずに通り過ぎるのが常である。せっかくなので先に考えておこう。
しかしいざこういう時になると何も思いつかない。もちろん細かく言えばたくさんあるのだろうけれど、昔みたいにポンポン出てこない。それほど欲しいものなんてそんなにないのかもしれない。ひねり出してやっと出てくるような願いなんて、大したことではないのかもしれない。ええいもうどうでもいい、出たとこ勝負だ。それが本当の願いだろう。私はポルボロンを口に放り込んだ。
ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン……
健康、健康、健康……