少し時間が経ってしまいましたが、「関取花2021 TOUR激闘編」、無事完走いたしました。

9月3日の初日岩手から始まり、10月21日のファイナル東京まで、全国9箇所。ツアーは実に2年以上ぶり。有観客でのワンマンライブももちろん久しぶりでした。

各所のライブ終了直後の様子や各地での思い出は、ほかのSNSやAuDeeにて配信中の番組「関取花のこれより三役」にて随時お届けしてきましたので、ブログでは割愛させていただきます。よかったらアーカイブ全部聞けるのでチェックしてみてね。ちなみに本日10/27の18時頃〜配信の回は、まるまる一本ツアー振り返りトークです。ぜひ聞いてくださいね。

ツアー中の感想も、一番フレッシュな生々しい自分の心の声を伝えたくて、ライブ中にMCで全部話してしまっているので、まとまって綺麗に今すぐパッとは出てこないのですが(小さい頃から同じことを2回言えない病です)、もうあれです、とにかくあれです。


ツアーって、ライブって、最高だな!

なにが最高って、自分という人間を作り上げてくれている小さなピースたち……音の粒、照明の光、サポートメンバーとのグルーヴ、スタッフさんの瞳に宿る魂、お客さんの笑顔、そういったものが一つの場所に集まって、私一人だけじゃ決して作り出せない熱量と優しさと輝きを持って、ものすごく鮮やかな景色や溢れ出す思いを描き出してくれるんです、ライブって。

一人じゃないなあと思えます。こんなに素敵な人たちがそばにいてくれるってことが、何よりの自信になります。私という人間も捨てたもんじゃないなあというか、自分のことが少しだけ、少しずつ、また好きになれました。

今までのツアーは、どこか「私が何かを届けなきゃ」と思っていたけれど、今回は違いました。そんなことを考える必要もありませんでした。「届けに行っているつもりで、本当はたくさんのものをもらっているんだな」と、肌で、耳で、心で、目で、ただ感じ続けている旅でした。そこにこの身をそっとゆだねればそれだけで大丈夫、そう思えました。おかげで歌に力みもなくなり、喉の疲れもいつものツアーに比べて全然ありませんでした。

枝葉にとまる小鳥のように、流れ着くようにここへやってきて、目の前の景色を瞳に刻み、自分の心に耳を澄ましながら、今歌いたいと思ったことをただ歌う、ただそれだけでした。やっと自分という人間と、音楽や歌といったものが一体になった感覚がありました。

次にやりたいことも見えてきました。大好きなメンバーと、自分の信じた音楽を作る。次に私が挑戦し、求めたいのは、引き算の美学。今回のツアーでものすごく思考がクリアになったおかげで気づけたことです。

さまざまな情報やギミックを詰め込まなくても、私が歌い出せば、みんなと音を奏で始めれば、それだけで豊かな物語になる。背景や細々とした描写はもっと聴いてくれる人や支えてくれる人にゆだねていい。一緒に作って行くんだという感覚でいる方が、音楽の世界はきっと広がるし、私が想像している以上の意味が曲について、羽ばたいて行ってくれるはず。そう思えました。もっと頼っていいし、信じていい。私がブレない芯と周りへのリスペクト、音楽への愛情さえ忘れなければ、きっと大丈夫です。そうすれば、私にしか作れない、私とあなたたちでしか作れないものが、まだまだ作れるはずです。

ツアーが終わったら大抵燃え尽き症候群になるのですが、今回はそれも違います。次にやりたいことで頭はいっぱいです。でも慎重に、勢いだけじゃなく、たくさんの支えてくれる人の意見を吸収しながら、一歩ずつ前に進みます。

まだまだ未熟で未完成な私ですが、たくさんのものをもらいながら、少しずつなりたい自分に近づけている気がします。どこか結果に早く辿り着くことばかり考えていた20代。30代になってはじめての今ツアーでは、過程を全力で楽しむ余裕を、ピュアな心を取り戻したことで得られた気がします。

最後になりましたが、ツアーに来てくださったみなさん、支えてくださったスタッフのみなさん、愉快なサポートメンバーたち、東京ファイナルにゲストで出てくれたジョニーくん。みんなみんな、本当にありがとうございました。愛しています。

そして、今回は世の中の状況もあり、ライブに行くのは断念しますというメッセージやお手紙もたくさんいただきました。ご自身のまわりの生活のことだけでも考えること、考えねばならないことがたくさんある中で、頭の片隅に少しでも私を覚えていてくださったこと、それだけで嬉しかったです。ありがとうという気持ちでいっぱいです。

みなさんの日々に、ライブという形じゃなくても、私の音楽が鳴り響いてくれていたと思うだけで、大きなパワーになりました。これは綺麗事でもなんでもなく、本当の気持ちです。みなさんのお家の穏やかな窓辺まで、憂鬱な夜まで、あるいは星になったあの人のところまで、歌よ旅をしてきておくれという気持ちで、心を託して歌うことができました。

兎にも角にも、今回のツアーを無事完走できたのは、そういうあらゆる、たくさんのあなたのおかげです。本当に本当に、ありがとうございました。

11月以降も、たくさんライブがあります。ツアーを経ての私の今の歌、よかったら聴きにきてください。すごくいいと思う。年末恒例の例のライブも、今年は有観客でやります。詳しくはコチラから。

いつの間にやら季節の匂いも変わって、あっという間に冬がやってきそうですね。私はもう毎日羽毛布団に埋もれております。みなさんも温かくして寝てくださいね。お互い心身ともに健康で、またすぐどこかで会いましょう。



















photo by azusa takada

またね!