ライブの前は、昔からよく眠れない。でもべつに嫌なそれではなくて、遠足の前にワクワクして眠れないみたいな、そういう感じだ。緊張感とか好奇心とかいろんなものが混ざり合って、知らず知らずのうちに興奮状態になっているのだと思う。
 
しかし、コロナ禍でツアーが延期になり、最終的には中止になり、イベントも減り、それまでに比べてライブそのものがかなり減った。伴って、眠れない夜も減った。

そんな中、9月からツアーが始まる。実に2年数ヶ月ぶりのツアーである。ライブは私の生きがいだ。ライブをしながら音楽が好きなことを再確認し、たくさんの人に支えられていることを知り、生きている実感を持つ。唯一無二の場所だ。
 
ましてやツアーはいろんな感情がより爆発する。各地で待っていてくれる人がいる。今回は来たくても来られない人もたくさんいる。いずれにしてもみんなそれぞれ大変な毎日の中、私のことを忘れないでいてくれている。本当にありがとう。

そういうあらゆることを、あらためてこの肌で、目で、心で、いつもより少し時間をかけてしっかりと感じるために、ツアーがあると私は思っている。歌を通して何かを自分が届けに行かねばと思ってまわり始めるのに、みんなからたくさんの感情をもらい、学び、むしろ届けてもらっていることに気づく。いつもそうだ。私が花なら、ツアーは、ライブは、水だ。光だ。それは私をより大きく強く、成長させてくれる。

今回のツアーは、目の前のお客さんはもちろん、来られない方々のことも想像しながら歌うことになるだろう。今からいろんな感情が渦巻いている。そっとまぶたを閉じてはみたけれど、今日は結局まだ眠れていない。だからブログを書いてみている。なんか久しぶりだなあ、この感じ。

ライブは私の生きがいだ。ライブのことを考えると眠れない。ツアーのことを想像すると、頭も心もいっぱいになって、嬉しいんだか切ないんだかなんなんだか、涙が出てきそうになる。これは何かに似ている。私はライブに、ツアーに、恋をしているのかもしれない。ちなみに恋をしていると人は、いい歌を歌うらしい。