今月から念願の生放送のラジオレギュラーが始まった。TOKYO FMにて夜8時〜放送の、「ねるまえのまえ」という新番組である。(私は水・木曜日の担当)

 

この番組のコンセプトをざっくり説明すると、今日のクヨクヨやクタクタを毎日の「寝る前の前」の時間に、ラジオで一緒に"ととのえて"行きましょうというものである。

 

そもそも "ととのえる"ってなんぞや。これは私の解釈だけれど、ここで言う"ととのう"とは必ずしも辞書的な意味ではなく、サウナや半身浴などをしたあとにこう、バラバラだった身体と心の位置がきちんと重なる感じがするって言うじゃないですか。ほどよく力が抜けて、硬くなった頭が柔らかくなって、「なんかいい感じ、今日はよく眠れそうだわ」くらいの。たぶん、番組を聞いたあとにそういう気持ちになってくれたら嬉しいなという意味なんだと思う。素敵ですね。

 

しかしこのブログや他媒体でのエッセイやコラム、ライブのMCや曲をご存知の方ならこう思うだろう。「だとしても本当にこの番組のパーソナリティ、関取花で大丈夫なのか」と。私もそう思う。

 

とはいえこんな私だって、"ととのえたい"とは前々から思っていたのだ。27歳過ぎたあたりからは心身共に健康でいることが最も幸せだということに気付き、そこからはもう「嗚呼ととのえたい、ととのえたい」って毎日言ってたね。最近何かしたいことある?と聞かれても「ととのえたいですね」しか言ってなかった。ミドルネームつけるなら何にしたい?と聞かれた時も「セキトリ・トトノエ・ハナです」って答えた気がする。ごめんこれはさすがに盛った。でも本当に思っていたのだ。

 

実際に行動に移したことだってある。少し前、どうも心と身体がバラバラに動いているような日々が続いていた時に、友人に銭湯を勧められたことがあった。「銭湯はいいよ、家の湯船もいいけど銭湯だと広いからもっと無になれる」とまさに"ととのえる"のに持ってこいだと言われたのだ。なるほどそれは素晴らしいと思った私は、早速近所のスーパー銭湯に出かけた。

 

そこのスーパー銭湯はご近所さん同士の憩いの場になっているらしく、リラックスしながらおしゃべりしているおばちゃまやおばあちゃまがたくさんいて、とてもいい雰囲気だった。こういう友人が近所にいるってなんだか羨ましいなあと思いながら、私も端っこの方でゆったりとお湯に浸かっていた。

 

10〜15分ほど経った頃、同じお湯に若い女性が一人入ってきた。もしかしたら早速ととのえフレンドができるかもしれない。胸を躍らせながらふと彼女の方を見ると、目が合った。するとこちらの方へススッと近付いてきたのである。私はコンタクトレンズを外していてよく見えなかったのだが、たぶん知り合いだろうなと思ったその時だった。

 



 

「あのー、関取花さんですよね?」



 

「この前のワンマンライブ行きました!」

 


 

…そう、まさかのお客様だったのである。

 

ありがとう、ありがとう、本当にありがとう。

 

だがしかしBut,

 



I’m 全裸

 


 

私はステージ上と普段とあまり変わらないタイプの人間だとは思っているのだが、さすがにここまでオフ過ぎるというかさらけ出した状態となると恥ずかしくてたまらなかった。せめてにごり湯とかならよかったんだけど。澄んでたなー、あのお湯。澄み切ってたわ。


とはいえ話しかけてくださったのはとてもとても嬉しかったので、少し雑談したあとお姉さんがお湯からあがるまで耐えに耐えてから私もあがった。もうその頃には心も身体もよくわかんない状態だったけど。


そんなわけで、ととのえようと思って出かけたスーパー銭湯デビューは私らしいといえば私らしい、予想外のまったくととのわない展開となってしまったが、今となってはそれも良い思い出である。

 

今は引っ越してそのスーパー銭湯は遠くなってしまい会うこともないのだが、あのお姉さんがラジオを聞いてくれていたら嬉しいなあと思う。ラジオを通してならなにも恥ずかしいことなどない。全裸でもバレないし。いやちゃんと服着て放送してますけどね


皆さんも是非、気軽に聴いてくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。