まずはじめに、あけましておめでとうございます。本年も関取花をどうぞよろしくお願い致します。

 

さてみなさん、年末年始はどうやって過ごされただろうか。

我が関取家では、大晦日は紅白歌合戦を見るのが決まりとなっている。ひとたびチャンネルを変えようものなら家族の誰かからブーイングが飛ぶくらい、みんな紅白を楽しみにしているのだ。

 

父はMISIAさんの圧巻のパフォーマンスとても興奮して、早速CDをネットで注文していた。兄は「やっぱ紅白だよ」と何度も呟いていた。そして母は菅田将暉さんの魂のこもった歌声に胸を撃たれ、「菅田くんの歌は涙腺に響く」と涙を流していた。

 

そして翌日元旦、朝から台所で母が口ずさんでいるわけである。そう、もちろん菅田将暉さんの"まちがいさがし"である。しかもAメロからちゃんと歌っている。しかし、よく耳を澄まして聴いているとどうもおかしい。

 


♪間違いだらけの間違いの方に 間違いだらけの間違いでいたよ

 


そう、まちがいだらけなのである。そのくせ「いい歌だわあ」といっちょ前に感動しているのである。

 

早々にツッコミたい気持ちも山々だったが、とりあえず一緒に台所に立ちながら続きを聴いてみることにした。さすがにサビならきちんと歌えるかもしれない。そしていよいよサビである。

  


♪間違い間違いが 間違っていたまっすぐ

 


いやダメなのよ、まちがってんのよ。まっすぐだけ合ってるけど逆に歌詞の意味的になんか違う方行っちゃってんのよ。まあいい、続きを聴こう。

 


その日から何もかも 間違っていた気がした

 


前半はよく頑張った。合ってる合ってる。でもこれだけ間違いだと歌っていたのに「間違っていた気がした」ってまだちょっと不安なのあとちょこちょこ元の歌詞入れてくるのなんなの。あと歌いながらこっち見て来るのなんなの。

 

いよいよ耐えられなくなった私は、母に「歌詞間違ってるよ」と優しく諭すように声をかけてみた。すると母はなぜか呆れたように小さく首を振り、「そんな細かいことどうでもいいのよ。菅田将暉くんもほら、歌ってたでしょ」と言うのである。そして続けてあのフレーズを歌たのだ。

 


♪間違いか正解かだなんてどうでもよかった


 

もうこれにはアッパレである。間違いを指摘されて今さら引き下がれず、自分の都合の良いように解釈しながらきちんと最後にオチをつけて来た。しかもそこだけは忠実に原曲の歌詞で。そしてあの時の最後のドヤ顔。私はきっと忘れはしないだろう。


そんな母がおかしくていがこらえきれず、最終的には二人で腹を抱えい合った。そしてそのあと、正しい歌詞を検索してちゃんと二人で歌いなおした。やはり母の歌っていた歌詞は"まちがいだらけ"だった。菅田将暉さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである。

ちなみに私は2番Aメロの、「正しくありたい あれない 寂しさが」の「寂しさが」の歌い方、表現の仕方が本当に素晴らしくて毎回泣きそうになります。いつか歌番組でご一緒できて、伝えられたらいいな。頑張ります。


そんなこんなで愉快に幕を開けた私の2020年。きっと今年もたくさん間違っては一歩ずつ進んで行くのだと思います。まちがいだらけでも、まちがいさがししながら、最後に笑える一年になりますように。