「メールアドレスを変更しました」というメール、もはやちょっと懐かしくないですか。私も最後に見たのはいつだっけという感じである。(迷惑メールではたまに来るけど)

連絡先を交換するときも、最近では大抵「LINEやってる?」という話になる。

たしかにLINEならデータが消えてもあとからなんらかの方法で復元できるし、今はSNS上のダイレクトメッセージでもやりとりはできる。

でも便利だなあと思う一方で、時々あの「メールアドレス変更しました」のメールが無性に恋しくなったりする。

私は中学生の時に初めて携帯電話を持った。はじめてメールアドレスを考えた時は、それはもうかなりの時間をかけた。なるべく長く使えて当たり障りのないもので…とか、中学生なりに必死で考えたものである。
その甲斐あって、数年後に間違えてエッチなサイトにたどり着いてしまって変なメールが鬼のように来るまで、最初のメールアドレスは割と長く使った。

友人たちの中には、頻繁にメールアドレスを変える子もいた。彼氏が切り替わるタイミングでわかりやすく変わるので、ニュース速報のようだった。
メールアドレスに入っているイニシャルや誕生日などから相手を推測したりするのも楽しかった。

大好きなアイドルがいる子は、新曲が出るたびにアドレスを変えていた。私はいつも彼女の「メールアドレスを変更しました」のメールで新曲のタイトルを知った。
彼女が「推し」を変更した時も、メールアドレスの変更で知った。

ほかにも、好きになった人のアドレスにビートルズの曲名が入っていたこと、それをきっかけに仲良くなれたこと。友人の変更したアドレスのあらゆるスペルが間違いまくっていて何時間も爆笑したこと。思い返せば、小さいけれどいくつもの思い出がある。

そんなこともあり、 最近は誰かとLINEを交換をする際に「最初に作ったメールアドレスって何だった?」と聞いてみたりする。

私くらいの年齢の人の多くは思春期ど真ん中に携帯電話を持ちはじめているから、そこから思わず黒歴史暴露大会になったりする。でもそれをきっかけに共通の趣味を見つけて仲良くなれたりもする。イメージ通りの人もいればまったく予想外の過去を持っている人もいたりして、いろんな発見があって面白い。

ちなみに私が最初に作ったメールアドレスは「hanasunsun@...」だった。「はなさんさん」と読む。

「愛燦燦」的なイメージで「花燦々」としたのだが、それだけでは何か物足りなくて、「san」ではなく「sun=太陽」とすることで少し小洒落てみたつもりだった。

中学生にしては渋くて良いっちゃ良いが、ひねりを入れようとして結局ダサく仕上がる私の悪い癖が出まくっている。良くも悪くも変わらないというか私らしいというか…そこも含めて今でもなんだかんだ気に入っている。(HIROBAでの連載タイトルもここから)

こうして思い返すと、あの絶妙な文字数、限られた文字と記号だったからこそ溢れ出るそれぞれの個性がそこにはあったなあ、と思う。

みなさんのはじめて作ったメールアドレスはどうでしたか?