今日は朝っぱらからバタバタしてしまった。
というのも、21:30からの打ち合わせの予定を、なぜか9:30からだと勘違いしてしまったからである。

8:50起床、猛スピードで準備をして、駅まで自転車で大爆走、急行電車にかけこんだ後、9:30頃無事に渋谷へ到着。待ち合わせ場所を確認しようとスケジュール帳を見ると、「21:30に渋谷の◯◯で打ち合わせ」の文字。やってしまった。もう少し寝ていたかった気もしたが、早起きは三文の得と言うことで、お洒落にブレイクファーストなんかもありでしょうよ、ということでどこかに入ることにした。

渋谷なんて、探せばいくらでもお洒落なカフェなんてあるだろうに、ここで朝っぱらから私の「めんどくさい病」が発動した。駅の通路から下を見渡せば、既に凄い人である。そして強い日差し。しかもランチならまだしも、よく考えたらこんな時間からやっているカフェは駅中しかないだろう、という言い訳と発想で、結局どこにでもあるスターバックスコーヒーで済ますことにした。

それでも、本でも読みながらお洒落にサンドイッチとアイスコーヒーなんて良いじゃないの、なんて考えながら席につくこと約10分。


完食、完飲、あろうことか持って来ていた本も読了。


せめて11時まではここで時間をつぶそうと思っていたのだが、これではどうも居心地が悪い。ということで、そこまで欲してはいなかったものの、アイスコーヒーを再び注文し、(スタバはその日中なら二杯目は100円で飲めるのだ)今度は慎重に飲むことにした。

本も読み終わってしまったので、なんとなくiphoneをいじってみたりした。しかし特にやることもない。無駄にshazamを起動して、店内に流れている曲が何か調べてみることにした。しかし起動した時に流れていたのはBell and Sebastianの知っている曲だった。あまり意味がない。それでも他にやることもなかったので、一応検索、やはりすぐに曲がヒットした。するとなんだか、shazamがドヤ顔で「ほら、お前の知りたいもん、これやろ、調べたったで、よかったな、ほなitunesで買いや!ほれ!買いや!」と言ってきている気がして、食い気味でアプリを終了させた。残り2cmくらいアイスコーヒーを残したところで、最後の手段、睡眠作戦をとることにした。目が覚めると10:50、上出来である。

11:00になれば大体の店が開店しはじめるはずである。さてどこに向かおうか。
本屋にしようか、ファッションビルにしようか、はたまたお洒落カフェでも開拓しようか。さんざん迷った挙げ句、というのは大嘘で、即決でブックオフで向かった。 

というのも、つい数日前、久々に大学時代の後輩の女の子とご飯を食べた時のことである。
下北沢で待ち合わせをして、二人でタイ料理を食べに行った。

「女が二人集まるとすぐタイ料理行きたがる」「あと近場の海外旅行の話な、タイとか台湾とか韓国とかな」「それな」

なんて話をしながらとても楽しい時間を過ごした。20:00くらいから23:00くらいまであれやこれや話しながらご飯を食べて、まだなんとなく帰りたくなかったので、ビレバンに行くことにした。下北沢はリハーサルなどでよく行くが、ビレバンは一人ではあまり行かないので、久々だった。最近の流行を目の辺りにし、おろおろとする一方、面白いものもたくさんあった。漫画のコーナーに行くと、見たことのない漫画が沢山あった。

私は実は漫画をほとんど読んだことがない。
家にある漫画は、ちばあきお先生の「キャプテン」とその続編の「プレイボール」だけである。(これは私の人生の教科書といっても過言ではない。ちなみに意外と丸井が好きだったりする。)

少女漫画に関しては今までの人生で読了したことがあるのは、森ガール時代にハマった「ハチミツとクローバー」のみである。(もはや森ガールの理想男子のテンプレ、眼鏡パーマの真山が当時大好きだった。ちなみに実写版は加瀬亮さんだった。あっぱれですな。)

しかしその日ビレバンで、「花ちゃん、絶対「こじこじ」好きだからマジで読んだ方がいい、絶対好きだから!」と後輩に勧められて、はじめて漫画を大人買いした。(といっても4巻だけだけど)結果約一日で読了し、「こんなに面白い漫画を私は知らなかったというのか…」と大後悔したのであった。こじこじ様様である。


そんなわけで、漫画への探究心が今までにないくらいふつふつとしていた関取は、ブックオフのコミックフロアに直行した。しかし、漫画を買いにいったことがないので、探し方さえわからないのである。まず、出版社ごとに分かれていたり、愛蔵版は違うところにまとまっていたり、もう何がなんだかわからないのである。
普通の本を探す時は、目当ての作者の名前か、もしくはジャンルで探せば良い。しかし、特に「この漫画が欲しい」というわけではなく、「何か面白そうなのないかな」という軽い気持ちでコミックジャングルに単身乗り込んだ私がそもそもの間違いだった。しかもこれはブックオフあるあるなのかなんなのか、コミックフロアにいる人達の手つきというか探し方がもはやプロっぽいのである。コミックディグりの猛者とでも言おうか。

とりあえず、これまで読んだことのないジャンルのものを読もうと思い、青春トキメキ☆ドキドキクロニクルな感じの少女漫画を買おうと思った。学生時代、よく友人達が言っていたことを思い出したのだ。


「少女漫画は、ときめきとは何かを教えてくれる」


なるほど、言い得て妙である。
そこで私は、恥ずかしさをグッとこらえ、店員さんに尋ねることにした。


「…君に届けはどこですか」


店員さんに案内されて、コミックジャングルをかき分けて進んだ。すると、聞いたことのあるタイトルの少女漫画がずらりと並んでいた。そしてなぜかそれらの表紙を見ていくと、その度に私の頭の中には「福士蒼汰」という文字が頭をよぎるのであった。もうなんというかどれを見ても「福士蒼汰」だったので、どれから買っていいかわからなかった私は、少し試し読みをして、ハマりそうなものを一巻だけ買って帰ろうと思った。

どれ、と一冊手をかけてみると、それにはビニールでカバーがされていて、中を開けることができなかった。お、たまたまか…と他のものに手をかけてみるも、やはりどれもビニールカバーがされていて、私は「福士蒼汰」をちっとも味わうことができなかった。(売れ筋商品にはビニールカバーがされているらしい)

立ち読みできる漫画も中にはあったが、少女漫画超初心者の私は、入門書はどうしても外したくなかった。どうしても、世間の皆がこぞってときめくそれを買いたかった。

試しに一巻、「君に届け」だけ買ってみようか迷ったのだが、財布を見るとあいにく手持ちがなく、買うにはお金をおろしにいかなければならなかった。そこでいつものめんどくさい病である。そこまでするのはめんどくさいと思ってしまったのだ。まあ、今日のところは君に届かなかったってことで、退散することにした。

そして結局本のフロアに行き、大好きな椎名誠の本(
福士蒼汰」感ゼロ)を一冊だけ買った。ブックオフを出ると、ビルの隙間に見える空は青かった。心地よい風も吹いていた。目の前をお似合いのカップルが通り過ぎた。そして私は咄嗟に思った。



「嗚呼、ビールが飲みたい」




そして気づいた。







「このまま少女漫画を読まないでいたら、私は大変なことになる」と。










しかし結果、お金をおろすのはめんどくさいという理由と、早く家に帰りたいという思いが先行し、今は自宅に一旦帰ってこのブログをあぐらをかきながら書いている次第である。
目の前にある本棚で、「新宿遊牧民」の背表紙が、こちらを見てにへらと笑っている、そんな昼下がり。