一年の中で一番嫌いな時期が来た。そう、梅雨である。何しろ気を抜けば降る。晴れたと思えば降る。傘を忘れた時に限って降る。しかも、晴れた日とのギャップが凄い。6月の晴れの日は、気温的にも過ごしやすく、本当に気持ちが良い。でも降る。次の日には降る。マジですぐ降る。5月病なんていう言葉があるが、よっぽど6月の方が憂鬱である。そんなわけで最近の私はといえば大抵毎日機嫌が悪い。

機嫌が悪いと人とのコミュニケーションにも勿論影響が出てくる。いつもならどうってことないことにもイライラしてしまったり、めんどくせぇと思ってしまったりする。そんな時でも円滑にコミュニケーションを進めるために私がよく使う言葉がある。それは、「圧」である。

例えば初対面の人との会話や、話すことがなくなってしまった時の会話で、天気の話をすることがある。晴れていれば、


「今日は良い天気ですね」
「そうですね」
「こんなに天気が良いと○○したくなりますね」


といった流れから、○○の中身次第で趣味の話に繋げたりすることができる。しかし雨の日にはどうなるか。


「今日は雨ですね」
「そうですね」
「雨って憂鬱ですよね…」
「そうですよね…」
「ね…」


みたいになって大抵会話が終了してしまうのである。そうじゃなくても、何かと話がネガティブな方向に行ってしまう可能性が高い。かといって逆にここで、


「今日は雨ですね」
「そうですね」
「雨って憂鬱ですよね…」
「そうですか?私…雨って…好きです。」
「え…?」
「なんかほら、少し寂しい気分になれるっていうか…一人で雨の中歩くのとか、好きなんです…」


とか言われても困る。そんなやつ大体ヤバいやつしかいない。女性の場合こういうタイプは大体瞬きが遅くてやり手。多分キャミソールの紐見えてる。男性の場合はよくわからないけど多分「あー、ここハートランドは置いてないんすねー」ってすぐ言う。あと多分家で飲む時にもコロナにレモン刺す。


まぁそんなことはさておき、「圧」を使えばなんとなくそれっぽく話が持つのである。例えば、


「今日は雨ですね」
「そうですね」
「あれですか?結構食らっちゃう方ですか?
「え」
「結構あれですか?気圧系食らっちゃう方ですか?」
「なんですかそれ」
「雨の日ってなんか、圧やばくないですか
「え」
「なんかほら、
「…」

「圧」


すると大抵の人はこいつ何言ってんだという感じで途中から「なんですかそれ」とツッコミながら笑ってくれる。そうすると、憂鬱な気分も吹っ飛ぶしなんだか楽しげな雰囲気になる。勿論誰にでも言って良いわけではないと思うし、言い方なども気をつけなければならないと思うのだが、ここでなんとなく笑い合えた人とは仲良くなれる率が個人的には高い。しかし失敗すると「お前の圧が一番やばいよ」という顔をされてすぐに嫌われる可能性もある。そこらへんのバランスと空気を上手いこと見ながら、是非皆さんにも一度使ってみることをオススメしたい。


話はガラリと変わるが、昨日の夜、自転車で激しく横転して、左ひざを強打した。途中で雨が降り出したせいで滑ってしまい、坂道だったのもあって割と派手に転倒した。誰にもぶつからなかったのと、楽器を触る手の方に怪我がなかったのが不幸中の幸いである。しかし一夜明けても膝を曲げると激しい痛みがあるので、先ほど病院に行ってきた。傷は「縫うほどではないけどわりと深い」らしく、骨や半月板に異常はなかったが、かなりひどく打っているので明日から赤外線治療をするとのこと。階段も一段ずつしか上り下りできないし、足を引きずりながらじゃないと歩くのもつらい。次のライブは足引きずりながらだなこりゃ。本当に何かとめんどくさい。全部雨のせいだ。だから梅雨は嫌いだ。あと包帯がぐるぐる巻きなので、圧やばい、圧。