月別アーカイブ / 2016年11月

友人に教えてもらった喫茶店に行ってみたら、定休日だった。それだけで何もかもやる気を失ってしまった。

今日はオフだったので、レシートの整理、本を読む、セットリストを考える、スタジオに行く、美容院に行く、洗濯と掃除、これだけをこなせばよかっただけなのに。何もできていない。

ジャンクなものが食べたくなった。チョコレートとコーラの組み合わせが無性に美味い。
何の栄養にもならないとわかっているもので、腹を満たしたいときがある。

日々の生活をもまた、そうである。
空っぽでしか満たせない時がある。何の血にも肉にもならないことをして、景色も情報もあらゆる感情も、右から左へすーっと抜けていくのが妙に気持ち良い時がある。

むなしさは時に優しい。だけどそれにずっと甘えてたらいけないな、とは思う。

外が暗い。

久しぶりに、誰とも話をしないまま日が暮れた。







昨晩遅く、ふと思い立ったので、冷蔵庫の中身を整理してみた。賞味期限の切れた缶ビールが二本出てきた。

ああそうか、ビールにも賞味期限があるのか、と思った。 

わたしはいつも大体、6缶セットを買って、1日1本、毎晩のご褒美に飲んでいた。だから、賞味期限を過ぎるなんてことは今までなかったのだ。

しかし、最近はめっきりお酒の量が減った。というか、一人ではほとんど飲まなくなった。

理由は単純である。気の合う友達ができたのだ。

一人でお酒なんか飲まなくたって、どうでもいいことを話せる友達ができたのだ。誰かに話したいことが、実は山ほどあったのだ。

今思えば、これまでは空白から逃げるために毎晩ビールを飲んでいたのだと思う。怖かったのだ。自分のところだけ時間が止まっているような感覚がして、怖かったのだ。

一日一日が地続きではなくて、その日に何もなければ、もう一生何もないんじゃないかと、一人、勝手にぼんやりとした不安みたいなのに苛まれていた。

でも、今は大丈夫だ。一人で思い出し笑いをしたり、友達と次に遊ぶ時に何を食べに行くか調べたり、そういうなんてことないことで時間は幸せに過ぎていくものだと知った。
今日がだめでも、次にその子に笑って会えるように、よっしゃやってやろうではないかと思えたりするのだ。

そして、なかなか普段会えないほかの友達への感謝の気持ちや愛しさみたいなのも、あらためて思い出させてくれた。ありがとう。

もちろん、酒好きで集まって飲むのも最高だ。音楽で知り合って仲良くなった人たちは、みんな楽しい時間を共に過ごしてくれる。

いずれにしても、誰かと過ごす時間の有り難みみたいなものを、最近はよく感じ取れるようになった。そうなると、お酒もほど良いペースで、美味しくいただけるようになった。


しかし、事気になる人相手だと、ちょっとお酒を飲む意味が変わってくる。
赤面してたらどうしようと思うから、お酒で隠さねばと思うし、何を話していいかわからないから、とりあえず饒舌になるように、ついつい頼ってしまう。結果、ボロが出るか取り繕いすぎるかで、大失敗である。そうなってくると一人ヤケ酒である。人生、そうすべてが上手くはいかないものである。



今日は以上である。オチはない。
そもそも昼間に話すような内容ではない。
急に恥ずかしくなってきた。


いやはや、やはりブログを書くにはビール1本くらい必要なのかもしれない。
 





























ずっと聞かないままでいた留守番電話のメッセージがある。もう何ヶ月も前にかかってきた、知らない番号からの電話である。

メッセージを残されたその日、気づいたときには着信から12時間ほど経ってしまっていたので、なんとなくもう良いか、と思ってしまったのである。そしてそのまま月日は流れ、約半年が経った。

先日、昼にインストアライブがあって、そのあとは移動のみの日があった。ホテルに着いて、いつも通り本を読んだりラジオを聞いたりギターを弾いたりしていたのだが、いよいよやることがなくなってきた時、ふと思い立って留守番電話のメッセージを再生してみることにした。

これを再生するのは、「今聞くべきだ」と思った時にする、とずっと決めていた。特別な理由はない、ただ、少し期待していたのだ。もしかしたらドラマのようなロマンチックな出会いが、サスペンスのような展開が、あるいは漫画のような馬鹿げた物語がそこから始まる可能性が、無きにしも非ずだと。タイミングはいつだってよかった。それがたまたまその日だった。

メッセージは30秒ほど録音されていた。大事なことを話すにも、くだらない話をするのにも、どちらにも適した長さである。いずれにせよ、すべては話しきれない長さであることは間違いないと思った。聞いたあとでもっと知りたくなることが出てきたらどうしようと思うと、胸が少し躍った。


再生ボタンを押した。何も聞こえない。

10秒が経った。ガサゴソと音がする。

20秒が経った。相変わらず雑音が聞こえるだけである。

30秒が経った。切れた。


何のことはない、何の面白味もないただの間違い電話だった。間違ってかけてきた相手の声さえわからない、ただの雑音だった。それでも、十中八九そうだとわかっていながら、私はこの雑音を大事に半年間もあたためてきたのだ。
推理小説的な展開や、SF的な展開も考えていた。もしかしたらもしかして、このメッセージを聞いたら何か世界が回りだすんじゃないかと、本当に少しだけど、でも確実に期待していたのだ。だけど、何もなかった。何もなかったけど、そんなくだらないことを想像している自分が、痛くもあり、可笑しくもあり、でも案外悪い気はしないな、と思った。

それは例えば、道に落ちている片方だけの靴下、便所の落書き、落し物の鍵。見つけた時に、「事件の香りがする」と未だに思ったりする。心の中でちょっとガッツポーズをしたりする。とっかかりはなんでも良いのだ、面白くなるなら。予感が欲しいのだ、当たらなくても良いから。    

先日、「傷つかないためにはあまり何かと期待しない方が良い」とある人に言われた。 なんだかなあ、と妙に嫌な気分になった。多少傷ついても良いから、私はやっぱり期待していたいのである。

歌は好きだ、作るのも、歌うのも。だけど、歌が上手な人や楽器が上手な人、音楽に詳しい人は星の数ほどいる。そういう人たちに負けないためには、上手くなる努力をすることも、音楽を知ろうとすることも、良い歌を作るのも多分当たり前で、それ以上に何か、私にしかできないことをするしかない。だから私は私自身を全力で面白がっていたい。ちっぽけな自分に少しでも期待してやるために、今日も何かを見つけたい。

人生なんて壮大なネタ探しみたいなもんだと思う。傷ついたって、最後は笑い話に変えれば良い。

私は今、リリースのキャンペーンで全国をまわっている。そして行く先々で、記念写真を撮っている。思い立って、去年や一昨年の同じ時の写真と見比べてみた。今が一番楽しそうだと思った。いい顔してるな、と思った。そりゃそうだ、去年より一昨年より、今が一番楽しいのだから。

だからみんな、一度ライブに遊びに来てくれよ。良いライブするよ。

11/20は東京でワンマン、12/7は大阪でワンマンです。よろしく!

人間というのは時に、考えなくても良いことを考えたくなる生き物である。


例えば、出先のホテルの浴場で、湯船に浸かるとしよう。身体の疲れをとるためには、多少時間をかけて浸かった方がいい。しかし、やることがない。かと言って、他の人の裸をジロジロ見るのも申し訳ない。本当に考えるべきことはのぼせた頭では処理できないし、良い答えが見つかっても、お湯と共に流れていきそうで、ここで考えるにはやはりふさわしくない。そういう時、ぼんやり天井を眺めて、私は「考えなくても良いこと」を考える。


そんなわけで今日は、「略称」について考えていた。


私は今日、羽田空港から徳島阿波おどり空港まで、「JAL」に乗ってやってきた。「JAL」は日本航空、JAPAN AIRLINES」の略称である。対して「ANA」は全日空、 All Nippon Airways」の略称である。

そこで、その他の略称についても改めて考えてみることにした。旅行関連で、旅行会社「H.I.S」が頭に浮かんだ。




 
「H.I.S」








見当もつかない。




しかし、ここまで来たら考えるしかない。私は、一文字ずつ丁寧に紐解いて行くことにした。まずは「H」である。



とりあえず頭に浮かんだのは



「Happy」



そして次に浮かんだのが



「Hot」




いずれにしても非常に頭が悪そうである。しかし、のぼせた頭ではこれ以上の単語は思いつかなかったので、次に行くことにした。次は「I」である。


もうこれは、

「IN」

または

「IS」


の二択以外考えられなかった。もう半ばヤケクソである。


そして最後は「S」である。ここで、一文字目と二文字目を組み合わせてみることにした。

Happy 
In 
S◯◯

Happy 
Is 
S◯◯

あるいは

Hot 
In 
S◯◯

Hot 
Is 
S◯◯


となる。この線で行くと、なんとなく「Happy Is」がしっくりくる気がしたので、これに続く最後の単語を考えてみることにした。


Happy Is S◯◯…


幸せは…



S◯◯…



Happy 
Is 
Subarashii…




H.I.S…


本気でこれしか思い浮かばなかった。正直途中から、「Hana Is Sekitori」とか「Honto Iikagenni Sitekudasai」とかでももはや良いんじゃないか、などと考えてしまっていた。(良いわけがない)


そんなこんなで、「Happy 
Is Subarashii」という素晴らしい答えを一応考えたので、風呂から上がって早速正解を調べてみた。諸説あるらしいが、


どうやら

Highest 
International 
Standards


最も優れた世界標準


の略称らしい。




かっけぇ…



私は己の無知さとマヌケさに辟易とした。


ちなみにもう一説としては、

チケットのブランド名がその昔「Hide International Service」であったからという説もあるらしい。「Hide」は創業者である澤田秀雄の「秀」を意味すると言う。さすがに「Hide」は頭に無かった。
いずれにしても、インターナショナルな会社であるということに違いはない。

(※私のリサーチ不足かもしれませんが、公式サイト内で略称説明を発見できなかったため、どちらもwikipediaや知恵袋的なものを参照。なのでこれが正解かはわかりません)


そんなこんなで、のぼせた頭は一気にクールダウンしたのであった。しかし、考えなくても良いことを考えるのはなんだか健康に良い気がした。近年の私たちと言えば、わからないことはとりあえずすぐにスマホで検索してしまっている。考える余地も与えずに、答えを手っ取り早く見付けてしまうのは、楽ちんではあるが味気のないもんだよな、とあらためて考えさせられた。どうでもいいことを考えて、意外と良いことに気づかされたので、今夜はそろそろ寝ることにする。






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