年が明けてから日に日に気温が下がる一方である。これぞ冬! という感じがして季節を感じられるから決して嫌いではないのだが、やはり職業柄、湿度が下がるのだけはイヤである。
 
今住んでいる部屋の寝室では、加湿空気清浄機と加湿器を二台稼働させている。ここにお金を惜しむのもあれだなと思い、そこそこ強力なやつを使っているせいか、正直先月きた電気代の高さには少し驚いた。とはいえ今年は例年以上に体調管理に気をつけなければいけないわけだし、仕方ないことである。
 
おかげでこの季節にも関わらず、50〜60%の湿度を保ちながら毎晩快適に眠っているわけだが、一つだけ許せないことがある。加湿器の方には特に文句はない。加湿空気清浄機、お前だ。
 
私は大体お風呂に入ったあとは割とすぐ寝室へ行く。そして長い夜の間も水分を切らさないようにと加湿空気清浄機のタンクの水を満タンにするのだが、ここで決まって起こる現象がある。
 
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「ニオイ」のランプが点灯し、「うわクッセェ!」と言わんばかりの勢いで、急にゴオオオオオと音を立てながらフル稼働し始めるのだ。この感じはあれに似ている。ほら、明らかにお茶を飲んでちょっとむせただけなのに、隣でこちらを睨みながら思い切りマスクをつけて口元をおさえる人とかいるだろう。あの感じに近い気持ちになる。気持ちはわからんでもないが、何もそこまで……っていう。(ちなみにもちろんこの例はコロナ以前での話である。コロナ禍の今はそうなる気持ちは当然わかる。みんな必死で予防しているんだ、当然の警戒心だ。)
 
仮に私が本当にクサかったのならべつにいいのだ。でもこちとらお風呂に入ってきたばかり、何なら新しいパジャマに着替えたばかりだというのに、あの態度で来られると多少「あぁん?」となるのも無理はないだろう。今の私、めちゃくちゃ綺麗やぞ。お前のフィルターの方が絶対汚いからな。そう思う。
 
ちゃんとお風呂に入って髪の毛も身体も洗って、お風呂から出たら洗い流さないトリートメントとボディクリームまでつけて、ほのかに柔軟剤香るふわふわのパジャマ
に身を包んで(ちなみにジェラピケではなくてG Uのやつ)、自己肯定感上がりまくりの状態で後は眠りにつくだけよ、という時にこれである。何が悲しくて「うわクッセェ!」と言われなければならないのだ。ひどい、ひど過ぎる。
 
まあそれだけ敏感に反応してくれるほど高機能だということなのだが、ちょいちょい落ち込むのも事実なので、いつか「ニオイ」の種類を識別できるようになって欲しいものである。「ニオイ」にひとくくりにするんじゃなくて、「クサイ」と「カオリ」それぞれの表示をつけるとかさ。それで「クサイ」が出た時はいよいよ立ち上がれなくなるほど落ち込むだろうけど。


ある日、こんなメールが私の元に届きました。


いつもLINE BLOGをご利用いただき誠にありがとうございます。
「LINE BLOG OF THE YEAR」の開催が今年も確定致しました。
 
審査委員会による慎重な選考の結果、関取花様の下記記事を、LINE BLOG OF THE YEAR 2020の記事部門に選出させていただきました。


記事タイトル
「おい、何様だよ」


記事URL
https://lineblog.me/sekitorihana/archives/9428910.html


「慎重な選考の結果」届くメールなんて、もはや迷惑メールでしか見たことのなかった私。

なぜ私?なぜ更新頻度の鬼低いこのブログ?そしてなぜATMの画面にケチをつけただけのめちゃくちゃくだらないその記事?正直はじめは疑いました。新手の詐欺だと。

でもしばらくしてどうやら本当らしいと気付き、その夜はとりあえずお祝いによなよなエールを飲みました。いつもは発泡酒ですけど、これは宴ですよ宴。ちょっと奮発しましたよ。

いやあ、あらためて本当に嬉しいです。ありがとうございます。数ある中から私のブログの記事を選んでいただけて、身に余る光栄というやつでございます。

私のブログの記事は、基本的にどれも長めな上に写真もありません。ツイッターやインスタグラム、tiktokなど、時間をかけずに楽しめるコンテンツが充実したSNSが流行っている昨今の流れとは、逆走しているかもしれない。でもそうとわかりつつも、夢中になれる趣味の一つとして、自分の書きたいことだけを何年も書き続けてきました。そしたらありがたいことにこんな素敵な賞的なものに選出していただいちゃって。ちなみに ブログの記事やその他での連載をまとめたエッセイ集も先日発売されました。「どすこいな日々」という本です。

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アマゾンでの購入はこちら!
https://www.amazon.co.jp/どすこいな日々-関取花/dp/4794971990


…ええ、ここぞとばかりに宣伝ですよ!!!

でも本当にナイスなエッセイ集ができたので、たくさんの人に読んでいただきたくて。本の方もよかったらチェックしてみてね。

そうそう、私はブログを書く=エッセイを書くという感覚でずっとやっているのですが、なんていうか本当に楽しいんですよ。

ブログという自分自身の媒体だから肩肘張らずに書けるし、長い独り言を誰かに聞いてもらえるような感じもして。ラジオで喋っている時に近いのかもしれないです、限りなく素に近い状態と言いますか。そんな感じだからこそ、ゆるゆるとですが今日までブログを続けて来れたんだと思います。

誰が見ているわけでもないけど備忘録的にとはじめたブログですが、おかげさまで徐々に読んでくれる人が増えて、今は更新するとすぐにハートマークを誰かが押してくれています。コメントもつきます。決して短くはない、私のちょっとした日々の出来事を綴った文章にですよ。本当にありがたいことです。そしてそうやって見てくれている人がいるから続けて来られたんだと思います。これからも温かく見守っていただけますと幸いです。

さてさて、久々にちょっと真面目な話を書いたのでなんか照れくさいです。次回更新の際は、私が昔入っていたmixiのコミュニティの話とかいつも通りくだらない話にしますね。「クシャッとした笑顔が好き」とかそういうの入ってたなあ…あとなんだっけな、「白シャツが似合う人が好き」とか…こりゃあ古傷が痛むぜ…(白目)

まあまあそんな感じで、これからも皆さんの良き暇つぶしになるような記事をどんどん書き続けて行きたいと思っております。関取花のブログを、これからもよろしくお願い致します!







少し前から、スタバのフラペチーノにハマっている。女子高生でもあるまいに、冷えが気になるお年頃になった今、なぜかマイブームなのである。

あの喉越し、甘さ、そして罪悪感のなさ。だってあれ主成分氷だし。氷って水だし。水なんてあんなんなんぼ摂ってもいいですからね。

…などと言い聞かせてはいたものの、この夏毎日のようにフラペチーノを飲んでいたらあっという間に2kgくらい太ってしまった。あの時の滑らかかつそこそこ急な角度で増えていった体重の様子は、グラフにしたらその放物線の角度はまるでそり立つ壁のようだった。SASUKEの1stステージにあるあれですよ。山田勝己さんが何度となくそこで涙を飲んだあれですよ。

それ以来私は1フラペチーノを飲んだら1駅ぶんは必ず歩くことにした。そのほかの間食も控えたし、あとはなによりカスタムである。まさか私がスタバでカスタムをする日が来るとは思ってもいなかった。



…みなさんご存知だろうか。

スタバではミルクを無脂肪乳に変更できるということを。


めちゃめちゃドヤったが、友人に聞いたところこれは初歩中の初歩のカスタムらしい。でもスタバビギナーの私としてはかなりの感動ものだったのである。

そのことを知って以来、私はスタバでミルク入りのフラペチーノを飲む際は、「必ず無脂肪乳に変更で」と頼むようになった。これはもうもはやダイエットドリンクと言っても過言ではないだろう。だって無だもん。無脂肪。脂肪がない。ああ、むしろ痩せちゃう。

しかし、やはりあのミルク特有の濃厚さというのは、無脂肪にするとどうしても削がれてしまうということを飲むたびに痛感した。世の中なにもかも思うようには行かないものである。あっちを取ればこっちが消える。そりゃそうだ。

しかし私にはカスタムという技がある。無脂肪にしたことによる弊害を、ほかのカスタムで補えば良いではないか!

そこで私は、ミルクを無脂肪乳に変更する際は「ホイップとソース、多めで」というのも付け加えるようになった。こうすることで、あっさりテイストになってしまったのもまったく気にならなくなる。むしろ超濃厚。なんならちょいジャンク。

しかもホイップとソースは増やしてもプラス料金はゼロ。タダで幸せさをゲットできるなんて最高じゃないか。さすが世界のスタバである。ホスピタリティの高さよ。どうりでロゴマークのメデューサみたいな彼女の微笑みも温かいわけだ。

しかしこの「ミルクを無脂肪乳に変更で、ホイップとソースは多めで」という注文をするたびに、店員さんの動きが決まって一瞬止まるのがいつも気になっていた。どこの店舗に行っても、必ず「ん?」という顔をみなさんするのである。そしてもう一度、「無脂肪に変更で、ホイップとソースは多めでよろしいですよね?」と確認されるのであった。

わたしはその度に、なぜだろうと思っていた。わたしの顔に何か付いているのか、もしくはこのカスタムは裏メニュー的なものなのか。いや、そんなはずはない。だって今の時期はマスクをしているから何か付いていても多分バレないし、このカスタムはレジにあるメニュー表にきちんと明記されているものである。初歩中の初歩のカスタムを重ねているだけなのだから、困らせていることなんて何もないはずだ。だとしたらなんなんだろう、この感じは。

そう思いながら、先日もいつものように注文を終えた。すると、後ろに並んでいた女子高生二人組のうちの一人が、ものすごく冷静なトーンでもう一人にこう呟いたのが聞こえたのである。



「無脂肪乳にしてカロリーカットしても、ホイップとソース増やしたら意味なくない?」




…マジだ。

マジだぁああああぁああああぁああああぁあ



そうか、これまでずっと感じていた店員さんたちの少し変な様子は、「こいつ何がしたいんだ?」のそれだったのか。めちゃくちゃ恥ずかしいじゃないか。

言われればたしかにそうだ。そうなのだが、スタバビギナーの私はカスタムをすることの喜びでいっぱいで、そんなこと気付きもしなかった。恥ずかしすぎるんだが。

最近は冷え込んできたのでフラペチーノを飲む機会も減ったが、その日以来、フラペチーノを頼む時は正々堂々ノーカスタムで挑んでいる。悪あがきはやめだ。あれもこれも欲しがってもだめだ。フラペチーノを飲んで痩せようなんて、私が馬鹿だった。

みなさんもこういう失敗の経験はあるだろうか。本末転倒というか、なんというか。私はといえば、もうすぐ30になるというのに相変わらずこんな感じだ。なんだかんだ多分一生こんなんなんだろうなと思いながらも、最近はもはや自分でも面白くなってきた次第である。


…こういうエピソードなどがたくさん入った関取花の初の著書でありエッセイ集「どすこいな日々」が、2020年11月11日に発売されます!

もうアマゾンや楽天ブックス、タワーレコードオンラインなどては予約受付開始されているので、お早めにご予約お願い致します!(急な宣伝)

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「本日の機長はトム・ヨーク…」


…言った。今、絶対トム・ヨークって言った。

昨日飛行機に乗っていた時、CAさんのアナウンスが私にはたしかにそう聞こえたのだ。

いや、違うのはわかっている。だって国内便だし。広島から羽田の便だし。あとたしかトム・ヨークは環境問題の観点からあまり飛行機に乗らないはずだし。

しかし、違うとわかっていても、一度聴こえてしまったらもう無理である。私の脳内は「もしも機長がトム・ヨークだったら」ですぐにいっぱいになってしまった。ちなみに一応ですがトム・ヨークはかの有名なイギリスのバンドRadioheadのボーカルです。

離陸する前にはたぶん操縦席の機械のチェックをして、一通り異常がないことを確認したら、まず間違いなくこう言うだろう。「OK Computer」と。

機内で子供が騒ぎ始めたら、きっとこう思っているはずだ。「おやおや、どこの席のKID Aが鳴いているんだい?」と。

万が一操縦を間違ったかな?と思った時には、心の中でこう呟くだろう。「I Might Be Wrong」と。

そしてもしも機内で事件が起こったりしたら、CAさんはきっとこう言うのだ。「お客様の中に!Karma Policeはいらっしゃいますか!!」ってね。


…くだらねぇええぇええええ!!!そんなわけあるか!!!

いやもうだってトム・ヨーク絶対そんなこと言わないもん。申し訳なさしかない。すぐこうやって勝手に一人で遊び始めるの本当にやめたい。いや、楽しいんですけどね。

他にも曲名などからいくらでも妄想はできそうだったのだが(すみません)、Radioheadのアルバムを久しぶりに色々聴いていたらいつのまにか眠ってしまっていた。

ちなみにその後見た夢には、トム・ヨークではなくギターのジョニー・グリーンウッドとベースのコリン・グリーンウッドが出てきました。「クリープ」をバックミュージックに、ただただ黙って二人してクレープ食べてた。なかなかにシュールな絵だったな…。

先日、ATMでちょっとしたタッチミスをしてしまった。インターネットだったらブラウザの「戻る」ボタンですぐに一つ前の画面に戻れるのだが、ATMだとそうもいかない。大抵の場合、「始めに戻る」のボタンを押さなければいけなくなる。

たしかに、振込み金額など重大なタッチミスをしてしまった場合なんかは、一度始めからやり直すことで冷静になれてありがたい。でも本当にただの小さなミス、たとえば「お預け入れ」と「お振込み」のボタンを間違えたとか、そういう初歩もいいとこなミスだとこれが結構重荷なのだ。それはなぜか。

「始めに戻る」ボタンを押した後の、「申し訳ございませんが、もう一度始めからやり直してください」の画面に出てくるイラストが重々しすぎるのだ。

もうね、とにかくめちゃくちゃいかにも申し訳なさそうな顔をして頭を下げてくる。画面の中のスタッフさんが。二人で。男性一人、女性一人だ。わざわざ二人で謝罪するなんて由々しき事態である。

画面のイラストでは全身が映っていなかったのでわからなかったが、たぶんあれは下の方に実は菓子折りでも持っていたと思う。でかい紙袋に入ったやつ。伊勢丹で買ったなって感じのやつ。もうそれくらいの空気なのだ。

しかもスーツというか、たぶんその銀行の制服をきちんと着ている。ネクタイももちろん上までぴっちりしめて、髪型もキュッとタイトにまとめて。その隙間から覗くのはハの字の眉毛としっかりと閉じたまぶた、唇をかみしめるような口元。全力である。全身全霊で謝っておられる。

…なんかごめんな。

タッチミスをしたのも「始めに戻る」を選んだのも私なのに。すべての原因は私なのに。あなたたちは何も謝ることないのに。まるで自分がモンスタークレーマーになってしまったような気分だ。そんなはずないんだけどな。いやでも、なんか感じ悪かったかな。などと思いながら再び画面に視線を戻す私。

…いない。

なんと彼らがすっかり姿を消してしまっているではないか。画面はもうとっくに一番最初の操作画面に戻っている。きっと謝るだけ謝って、サッと次の現場に向かって行ったのだ。そして道中ではこんな会話が繰り広げられていたのだろう。

「先輩、あんな感じで大丈夫でしたかね」
「いやあもう、お前の謝罪も立派なもんだよ」
「ありがとうございます。これで次のクライアントからは私一人でまわっても大丈夫ですね」
「待て待て、二人で行くことに意味があるんだ。二人だから変えられる空気がある。二人だから変えられる未来がある。そうだろう?」
「センパイッ…!」

…ハッハーン、なるほど。あの二人デキてやがったな。

だからあんなに真剣だったのか。あそこの謝罪が上手くいかないと、二人の関係も「始めに戻る」可能性があったというわけだな。やかましいわ。

それならそうと言ってくれればいいのに。 知っていたら、私だってこんな野暮なこと思わなかったぞ。

まあいいや、仲良くやってくれよ。進展があったら教えてくれよ。でももしそうなったら、あまりお互い謝りすぎるなよ。とりあえずのごめんねは、後々の争いの元だぞ。

…私、何様だよ。

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