FsAiS6Yjae.jpg
映画から発想を得て

心理テストを作って毎月

ぴあアプリに連載しているのだけど

もうすぐ1年になるのですよ。


続けているうちに

映画の見方に変化が現れたのであります。


原作や監督の思想がなんとなく

浮き上がって見えるようになってきたのは

もちろん

今、何故、この映画が作られているのか?


そこに込められた社会性も

ハッキリ見え始め。


そもそもハリウッド映画は

現代社会へのメッセージの為に

映画製作をするものが多く

最近だと「バイス」なんかは

トランプ政権への痛烈批判だからだろうし。


日本はというと、そこは慎重になりながらも

「新聞記者」が完成したことで

政治へのメッセージを伝えるものが

ジワジワと増えて行くのかもしれない。


そんな中

現在公開中の「海獣の子供」について

考えておりました。


実はこの映画

えらく感動した

難解過ぎた

と感想が二極化しているらしく

私、個人は

映画を見ながら

子宮が震える感覚を味わい

実体験までフラッシュバックしていた。


ラストについては

実のところ

謎かけのまま終わって欲しかった

というのが個人的好み。


近年製作されたアニメーションの中でも

ズバ抜けて

絵もストーリーも

アート的であり

詩情豊か。

__FszkPAym.jpg

原作になった五十嵐大介さんのマンガに

映画の絵は寄せていて

そこに

リスペクトの証であることが見えてくる。


考えるな、感じろ。


という言葉が見事にマッチする

この映画から得る情報量は

とてつもなく多く

生命の誕生、死生観、環境汚染、自然破壊

という人類の危機が描かれている。

「鉄コン筋クリート」などを手がけるSTUDIO4℃

らしい丁寧で自由な表現が

見事に活かされた映像美。


青い海の中を浮遊するクジラや人間

それは空へと広がり

やがて宇宙と繋がるダイナミックな絵は、

「地球は宇宙のひとつ」

「私たちも宇宙から生まれたひとつ」

という神秘の世界を疑似体験させてくれる。


簡単に説明出来ないからこそ

第六感を刺激してくれるアニメーション。


とても社会的であり

美しく悲しく、僅かな希望で照らしてくれ。


まだ私たちがやれることはあるんだよ

と伝えてくるんです。