昨日、娘に保育園を休ませ
劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』
を見て来ました。
彼女なりに映画との違いに気付き
確認したいと言って家で
Blu-rayを取り出し観ながら
歌って踊ってたわけですが
『アナ雪』はそれだけ人の感情をダイレクトに刺激する作用があるんですよね。
しかもミュージカルという生のステージは
最大限のパフォーマンスで
お客さんに想いを届けようとする
エンターテイメント。
俳優皆が魅力的でキャラクターの個性を引き出し
輝きながら私の心に直接話しかけているようでした。
ステージからなのに近いんだよな。
私はそんなステージを作りたいと思って26年も舞台挨拶に立って来た。
出来ているのだろうか?
お客さんと近くて楽しいステージを。
そうそう
昨日、ある出来事があって
気になったのでここに記します。
待ち合わせで
娘と改札前にいた時のこと。
小さな女の子が娘に向かって歩いて来て
頬を指で押し上げて彼女なりの挨拶をして来ました。
娘は突然のことに私の後ろに隠れたのだけど
その子は、コミュニケーションを取りたくて、距離を縮めてくるのです。
「こんにちは」と私が言うと
後ろからお母さんがやってきて
「すみません」
「ほら、お姉ちゃん怖がってるから」
と私に謝ると、2歳だと言う女の子にそう伝えたました。
2歳より5歳に見えるほど身体は成長していた女の子は
たしかに辿々しい言葉で沢山話しかけてくれて
人が好きなんだな、とすぐ分かりました。
「おねえちゃんははずかしいのよ」
と私が娘の気持ちを伝えると、しばらく私と鞄に付いている
キティのチャームのことなど話してくれました。
それでもお母さんは、私に謝り続けるので
「謝らないでください。お喋り楽しいし、うちの子もよく喋るんですが
今、照れくさいだけだから」
と言いました。
コミュニケーションが近いお子さんをお持ちの方の気持ちは分かる。
娘はだいぶ落ち着いてきたけれど他者というより
家でも外でもお喋りが止まらないくらいだったし
好奇旺盛でもっと小さい頃は迷子上等くらいに
堂々と迷子になるから、発達障がいの本も読み漁りました。
どんな親もきっと周囲に迷惑をかけてしまうと思って
つい謝ってしまうのだろうけれど
コミュニケーションを取ろうとする行動において
謝る必要ないと書かれています。
だって人とコミュニケーションを取ろうとすることは
決して悪いことではないのだから。
「怖がらせてるよ」という言葉は
周囲に迷惑をかけていることを親は理解していると
他者に伝えようとしているだけであるし
子供の心に「自分は人を怖がらせてしまう」
と擦り込みを起こしてしまう。
私としては
隠れた娘に対して
「挨拶して来たのだからお返事しよう」
と教えることの方が大事だった。
娘は、やんちゃだから小さい子が寄ってくる。
その後も、ミュージカル終わりにテラスでくつろいでいたら
隣の席に座っていた家族の小さな女の子(歳を聞いたら4歳でした)
「いっしょにあーそーぼ」
と言って来たので、面倒を見てあげてね、と娘に伝えて
かけっこをして遊んでいました。
すごいよ、ちゃーんと
知らないお友達にも声をかけられるその子の勇気。
私は娘がそうしたら褒めることを本で学んだ。
コミュニケーションを取ろうとする行動は良いことなんだよね。
このお母さんは
私や娘にお礼を言って小学生くらいの息子たちと席でくつろいでいた。
それくらいが気持ち良い、そして子供は皆で育てれば
コミュニケーションも上手になり、自由に育つのよね。
うん、改札で会ったあのお母さんの気持ちが楽になると良いな、
距離感が近いのも、ユーモアのセンスもその子の才能なのだから。