月別アーカイブ / 2021年02月

オンライン試写で観た新作

『SNS 少女たちの10日間』


オーディションで選ばれた12.3歳に見える大人の女性たちが、

少女になりすましてSNSをオープンで使ってみたら

集まる集まるウジャウジャとキモいおじさんおにいさん達。


下心のヒートアップはスプラッターよりグロくて気持ち悪い。


ここで問題となるのは、

そもそも未成年に違法な行為を要求する彼らなのだけど、

実はその先の問題も指摘しているのがお見事だった。


SNSの管理会社は取り締まれないのか?


そしてもう一つ、個人的に大事だと考える

子供たちへの性教育問題。


水着で隠れるところを他人に見せてはいけない、

見せたら自分が損をする、

例えば写真が流出される、

例えば汚い手で触られたら病気になる、

もちろん子供が子供を産んだら育てられるのか?

ということも。


そして今、性犯罪を考えたら

5歳までに教えておくべきだろうと言う専門家の方々も居る。


小学生になり、ひとりで出歩けるようになったらすでに知っておくべき

性のお話し。


私が講演を聞いた時も

日本の教育の遅れについても専門家は嘆いていた。


しかも日本では性行為の同意があれば犯罪にならないとされる年齢が

13歳から、と、とんでもない年齢設定になっている。


13歳の子が、例えば好きな子に迫られてハッキリノーと言えるのか。


13歳で、妊娠したらどうなるかとか

自分の将来において責任を取れるのかとか

あの好奇心旺盛で多感な揺れる年頃にしっかりとした判断なんて

到底出来るわけがない。


13歳で妊娠したらその子の未来はガラガラと崩れていく。


国よ、そこに気付いておくれ。


映画を見ると強く頭を縦に振る。


SNSに潜む恐ろしい闇。


言葉巧みな大人たちの魔の誘い。


いや、SNSだけじゃない。


人間の欲望を抑えられない心理は

ありとあらゆる手を使って忍び寄ってくるから恐ろしい。

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このところ

clubhouseという音声アプリで

『すばらしき世界』西川美和監督ティーチインを
開催したり

明日?いや、もう今日

2/27(土)21時からオンライントーク

「映キャン!」映画ライターと映画ファンと語らう

座談会の準備などで

なんだかんだとバタバタしておりました。


良ければ、まだまだチケット売っているので
参加してくださいね。

【映キャン!Live vol.7】2月の必見映画「あの頃。」「MISS ミス・フランスになりたい!」

https://peatix.com/event/1799461

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女性達が楽しく発言出来る場が増えたらなぁ


仕事においても

男性をたてる、ではなく同等に発言する場が増えたらなぁ


と思いながら始めた

clubhouse映画女子会も毎週金曜、アラウンド20時に開催です。


そんなこんなで

色々と企画しているのですが

こないだ、人の印象の話しになりました。


人という生き物は

視覚と聴覚で相手が自分に無害か否かも判断するのですが

どうしても自分より少しだけ秀でている人が得をしていると

嫉妬をしてしまうという心理の会話でありました。


少しだけ可愛い、少しだけ頭がいい、

とにかく少しだけ自分より得な部分が見える人に嫉妬する心理。


ダントツ抜きに出ている人には自分との共通点が見当たらないので

嫉妬の対象にもならない、ということです。


だから可愛らしい外見の女性を馬鹿にしてしまう心理も作動してしまう。


声の高い可愛いらしい声の人もクレバーには感じられない。


なんて、悲しい世界なんだ、好きな服を着て

自由に生きていけばいいじゃないか!


とはいえ人間社会はコミュニケーションの世界なので

そうもいかないなぁ、と。


だけど、そもそも可愛い女性=クレバーに見えない、

という固定概念があるのが問題であって、これまた悩ましい。


人は外見じゃない、中身。


と言ってもなかなかもって視覚からの情報は厄介です。


それならば、見た目の印象を覆す、知識溢れた言葉を放てば良しなのだ。


と、こんな話をしていました。


なんにせよ、アイコンはあれどclubhouseは声のみの音声ツール。


顔を見ずに、声の印象だけとなると、

相手に与える印象も随分と変わるので面白いものですね。






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朝からインタビューだというのに

娘がふざけて支度をしない。


あぁ、限界じゃよ、神さま、私はそんな物分かりの良い

優しい人間ではございません。


夫くんに任せて自転車を走らせて坂の下で気付く。


あ、携帯忘れた。。。


今、打ち込んでいるということは

御察しの通り、取りに戻ったということであり

時間も間に合い、早く着いたので

インタビュー場所の近くでお茶をしているということ。


インタビュー相手は今度、お知らせするとして

映画は、すんばらしくチャーミングだった

『くれなずめ』。


今年の初め、高良健吾くんにインタビューした時に

「さとりさん、『くれなずめ』見て、面白いですから!」

と言われ、へー、そんなんだ、と俄然興味を持ったら

若葉竜也くんにも同じことを言われ

見ねばならんと、見たらすっかり笑いのツボにハマっておりました。


なにがイイって、臨場感。


長回しで全員の姿をじわじわと映し出しながら

彼らの一言一句、表情も、全員見せてくれる楽しさよ。


松居大悟監督の愛が叫びとなって

それぞれの魂に注入されてるのよ。

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イイね、仲間とは。


と集団行動が苦手な私が言うのも説得力がありませんが。


そんな私も人生半分を過ぎて来て

何がやりたいのか考えてみました。


まぁ、自分が出来ることと言ったらですが

となると、子供たちに映画を残す、映画の魅力を伝えるってことでしょうか。


そんなことをボンヤリ考えていたら

とある子供から大人まで絶大な人気を誇るミュージシャンの方を

プロデュースする友人から

ポロン、とメールが届いた。


「さとりんTiktokは若い子が見てるから

そこで映画紹介したら?」


ほほう、やってみようじゃないか、と今更、ダウンロードして

中を除いたら踊ってる、歌ってる、しかも短い時間の中でだよ!


どーするかねぇ、と頭を捻って

あ、私の好きなものを詰め込もう!


猫に喋らせるとかどーじゃ?

と作った実験的な

ネコ殿による映画紹介。


うちの夫くんは渇いた笑いで「コワイ」


娘は「わたしもやる!なにこれ?わたしもやるー!」


反応はいまいち分かりませんが

10代の子達に

「なにこれ?で、なにこの映画?ふーん」

って思ってもらえるまで

あくなきTiktok研究は続くのです。




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