月別アーカイブ / 2020年09月

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目紛しい日々の理由はただひとつ。


書く仕事が増えた、インタビュー媒体増えた。


そして大人だったりな映画公開が秋に控えてる

というのでMCの仕事も戻ってきてる。


であります。


朝の『星の子』公開日報告イベントで芦田愛菜ちゃんの

「信じる」という質問に対する持論が素晴らし過ぎて

うおーっとなったり

夜は『喜劇 愛妻物語』公開直前イベントで

新津ちせちゃんの「夫婦の形」の持論に

うおおおおーっとなったり

大人より深いことを言う子供たちに

母ちゃん頭が下がりまくりでした。

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で、イベント前に『喜劇 愛妻物語』

足立紳監督にラジオアプリ

「伊藤さとりのスナックシネマ」収録もしたんですが

『14の夜』撮影エピソードで

当時、17歳の伊藤健太郎の素敵な話なんかも飛び出して

面白いラジオトークでした。


配信は、今週土曜の「のん」さん登場の次

来週月曜であります。


思えば昨年の東京国際映画祭オープニングレッドカーペット司会で

『喜劇 愛妻物語』も『タイトル、拒絶』も

お披露目上映でカーペットイベントにも参加していましたよね。


そんな作品たちが一年を経てこの秋公開

『タイトル、拒絶』は11月公開で

東映チャンネルとシネマクエスト

「伊藤さとりのシネマの世界」インタビューを

伊藤沙莉ちゃんと山田佳奈監督にしたんですが

チームタヌキとして感慨深いテーマの作品でした。


「女の子はウサギになりたくて、男の子はウサギを追いかける。タヌキには見向きもしない」

的なことをファーストカットで沙莉ちゃん演じる主人公が吐露するんですが

確かにそんな経験をしたなぁ

あ、女子校だったのと、高卒なので

映画業界に入ってからしたなぁ

と思い出していました。


だけど、沙莉ちゃんの言うように

私も道化師的な役割をして乗り切っていた20代。


そもそも俳優陣と監督とのお仕事だらけだったので

ずーっとタヌキが当たり前となって、生き抜いたのかもしれない。


人間、社会の中で自分の居場所を探すのが小学生くらいから

人生のテーマになるのです。


学校の中での居場所探し。


家の中で居場所はあるか?


社会に出たらこれまた居場所探し。


そして、安心して過ごせる場所が人だったりして

恋人になり、結婚したり。


だから、人が窮屈にならない居場所は多ければ

安心して生きていける場所が多いということになります。


帰りたいと思える家、居ていい場所。


それが一番大事なのかもしれない。















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邦画で良い映画に出会えてばかりで

ぴあアプリ水崎案内人のオススメ映画で

邦画紹介も増えております。


中でも10/2公開の『浅田家!』は思うところがありまして

ここに私的な感想を記そうと。


映画の短評は、ぴあアプリで書くとして。


中野量太監督作で、群を抜いて好きだったのが

『チチを撮りに』

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新作の『浅田家!』でもチャーミングな演技で親近感を抱く

渡辺真起子さん出演作であり

『湯を沸かすほどの熱い愛』以前の作品なのです。


中野量太監督は家族と死をテーマにした作品が多く

とにかく様々な状況の家族と

様々な状況の人の心を見せて行くのが上手いんです。


『チチを撮りに』が好きな理由は

ダメな父親でも父親で

血の繋がりが面倒だったりする中で

綺麗事では無い子供たちの心情やら母親の心情

周囲の人の心情が

溢れるように見えて来る演出だからです。


そう、主人公だけでなく、出てくる人みんなの心に寄り添う演出。


『浅田家!』はその最たるもので

浅田家の人々の人柄を台詞回しや表情、行動で浮き彫りにし

実は二宮和也さん演じる主人公で

カメラマンの政志が出会う様々な状況の人たちの

パーソナリティを写真に焼き付けていく物語なのです。


家族写真だからビシッとした姿で並んだ光景を思い浮かべそうだけど違う。


家族の個性を活かした演出付きの写真。


冒頭で言われる「普通ってなんなん?」


十人十色、皆、個性を出すことで輝ける。


私にはそんな声がスクリーンから聞こえてきました。


キャストが魅力的だからついカメラがアップになるかと思いきや

画が広いのにも意味がある。


その町に暮らすのも、その場所に来ている人々にも理由があるから

風景も登場人物として意味がある。


私のMCは多分、少々?個性が出ているのだけど

それは、通り一遍の返答ではない

役者、監督、それぞれの個性が出たらと思うと

喋り方も聞き方もリアクションの仕方も

自動的に変化している気がします。


だって、皆、ひとりひとりが違う個性だから面白くて

その魅力に観客は魅せられてファンなのだから、

それぞれの素敵な個性をステージでも見られたらと勝手に解釈してて。


フランク過ぎる声がけもあるかもしれない。


お陰で、私のMCを好きじゃない人も居るだろうな、というのも納得です。


だから政志の発想にえらく共感してしまった。


そんな政志が、劇中訪れる東北。


東日本大震災が起こり、その地に再び足を踏み入れた政志演じる

二宮和也さんを見ながら

涙が自然と溢れ出した。


ここはもう私的な感情なんです。


『GANTZ PERFECT ANSWER』で

東日本大震災後、映画業界で初めて

舞台挨拶をしに仙台へ行った2011年の5月。


二宮和也さんと、松山ケンイチさん、吉高由里子さん、佐藤信介監督、

宣伝スタッフと一緒にMCとして私も同行してバスの中から見た仙台の瓦礫。


政志のようにシャッターを切れず

家が無くなってしまった町の光景は2枚しか撮れていない。

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舞台挨拶で、地元の皆さんに「ありがとう」と言われて

泣きそうになったあの日。


舞台挨拶って、お客さんの為のものなんだよな、と強く思ったあの日。


だから今、コロナで安全をきしてお客さんの前に立てない

舞台挨拶でも、カメラの向こうのお客さんを思い浮かべてマイクを持つ。

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映画でも政志は、地元の人に「ありがとう」と言われるのだけど

ニノさんは、やっぱり呼ばれるんだな、と勝手に思ってしまったのです。


愛されているから、亡くなった人にも呼ばれ、

生きていたこと、起こってしまった出来事を忘れないように

多くの人に伝えていく為に、『浅田家!』でも

東日本大震災の直後を体験したんだな、と。


あの時の舞台挨拶でのニノさんの優しくて潤んだ眼差しが

浅田政志そのものだったから、思い出して泣けて泣けてね。


楽しい側面ばかりを見ていたらいけない。


しっかりと悲しい出来事にも目を向けて、そこから学ぶのが人間。


それでも悲観的になり過ぎず、何か突破口を見出す力を人間は持っている。


コロナが生まれた今、公開は意味がある。


浅田政志という写真家を通して知る

人間の悲喜交々。


こんなにいろんな感情で涙を流した映画は

今まで無かったかもしれない。

















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